神様の戸籍調べ
 
三十五 高皇産霊神タカミムスビノカミ
 
戸籍簿
 御本籍地 高天原
  高皇産霊神 ― 天思兼神 ― 天表春命
                 天下春命
          天太玉神 ― 大宮比売命
                 天櫛耳命
                 豊磐窓命
                 櫛磐窓命
                 □    ― 天富命
          天忍日神 ― 天穂津大久米命
                 道臣命
          天神立命
          栲幡千々姫命
          三穂津姫命
          櫛明玉命
          八尋桙長依日子命
          天津枳値可美高日子命
          綾門日女命
          真玉著玉之邑日女命
          天之降命 ― 菟狭津彦命
                 菟狭津媛命
                            (旧事本紀、古語拾遺)
 
 造化の三神の一人にてましまし、神皇産霊神カミムスビノカミと共に、天地の万物を御作りに
なった、そして、御子は非常に沢山あって、中にも非常に御怜悧オリカウ(利口)なる思兼
神オモヒカネノカミと云ふのは、かの岩戸神楽以来、高天原の会議の議長となって、諸方面にそ
の智能を発揮し給ひ、太玉命フトタマノミコトは玉造り上に於て特殊の技能を示し給ひ、色々の
商工業の祖にならせられたと云ふ、故に此神様の御子達は皆御立派な方々計りである。
 尚、高タカは、神、生イク、足、若などと同様の意で、かかる力(創造・発展・完成)の
働きの不可思議さを讃える語(本稿は堀書店発行「神道辞典」に拠る)。
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