神名説明
参考:堀書店発行「神道辞典」
[あ〜お]
あきつかみ 明神アキツミカミ・現神、また現人神とも
宣明センミョウにのみ用いられた特殊の語で、天皇の統治の御行為は、神格を有する方とし
ての尊い統治である事を称え、且つ宣示し、詔勅の権威を示すために用いたものであ
る。
あまつかみ 天神 → てんじんちぎ
あまてらすおおみかみ 天照大神(天照大御神)→ 別記「神名解説」参照
伊邪那岐命の御女で、三貴神の一柱。
あめのみなかぬしのかみ 天御中主神 → 別記「神名解説」参照
造化三神の一
あめのうづめのかみ 天宇受売神 → 別記「神名解説」参照
天孫降臨の際の五部神の一
あめのかみ 雨神
雨を司る神で、普通は淤加美神オカミノカミ(闇淤加美神クラオカミノカミ → 別記「神名解説」
参照)を指す。
あめのこやねのみこと 天児屋根命(天児屋命)→ 別記「神名解説」参照
天孫降臨の際の五部神の一で、中臣氏(藤原氏、また伊勢の藤波氏)の祖
あめのたじからおのかみ 天手力男神 → 別記「神名解説」参照
伊勢神宮内宮の相殿神
あめのとこたちのかみ 天之常立神 → 別記「神名解説」参照
別天神ワケアマツカミの一
あめのとりふねのかみ 天鳥船神(鳥之石楠船神 → 別記「神名解説」参照)
あめのほひのみこと 天穂日命(天之菩卑能命)→ 別記「神名解説」参照
天照大御神の御子
あやかしこねのかみ 阿夜訶志古泥神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
あらぶるかみ 荒振神
神威余って、結果として災を起こす邪神と見なされる神の意。
いくぐいのかみ 活杙神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
いざなきのみこと・いざなみのみこと 伊邪那岐命・伊邪那美命 → 別記「神名解説」
参照、神代七代の一
いつのとものおのかみ 五伴緒神
天孫降臨の際に付き従った五柱の神(天児屋命アメノコヤネノミコト・布刀玉命フトタマノミコト・天宇受
売命アメノウズメノミコト・伊斯許理度売命イシコリドメノミコト・玉祖命タマノヤノミコト)を云う。
うかのみたまのみこと 倉稲魂命
稲霊の神格化で、五穀をも守護する神とされる。稲荷神社は主としてこの神を仰ぐ。
うがやふきあへずのみこと 鵜葺草葺不合命(天津日高アマツヒコ日子波限ヒコナギサ建鵜葺草葺
不合命タケウガヤフキアヘズノミコトの略称)
日子穂補出見命ヒコホホデミノミコトの御子で、若御毛沼命ワカミケヌノミコト(後の神武天皇)の御父。
うけもちのかみ 保食神
食物神で、『古事記』では大気都比売神オホゲツヒメノカミ(別記「神名解説」参照)として
記載。
うじがみ 氏神
@氏族の祖先神、A氏に由緒ある神、B居住地の鎮守の神としての産土神ウブスナノカミ、
C現在では、本来の氏神・鎮守神・産土神の三つの性格が混合したものを氏神と称して
いる。
うひじにのかみ 宇比地邇神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
うぶすなのかみ 産土神
その土地の守護神を自己の出自(祖先若しくは自己の出身地又は永住地)に伴う運命
をも司るものと信じて、これを産土神と称する。
うみさちびこ 海佐知毘古(海幸彦)
邇々芸命の子で、海上の豊漁に特殊な霊能のある神の意。
うわづつのおのみこと 上筒之男命 → 別記「神名解説」参照
底筒之男命・中筒之男命・上筒之男命の三神を総称して住吉大神(墨江大神)と云う。
えきしん 疫神 「やくじん」とも
疫病を流行させると考えられる悪神で、枉津日神マガツヒノカミの一種。
おうじがみ 王子神
王子の姿で示現した神の意で、神道では神は、老人或いは童子の姿を執って現れると
の信仰(八幡神など)がある。八王子とは天照大御神の御子五男三女神(別記「神名
解説」参照)とされるのが一般である。。
おおくちのまがみ 大口真神
狼の口が大きいところから、その霊性を恐れかしこみかく云う。
おおくにぬしのかみ 大国主神(大穴牟遅神オホナムヂノカミ・葦原色許男神アシハラシコヲノカミ・八千矛
神ヤチホコノカミ・宇都志国玉神ウツシクニタマノカミ)
出雲地方では、本来この神が創造神として信仰されいたと云い、大穴牟遅神は天の下
造らしし大神とされる。
おおげつひめのかみ 大宜都比売神(大気都比売神)→ 別記「神名解説」参照
おおとしのかみ 大年神(大歳神)
須佐之男命の御子。宇迦之御魂神ウカノミタマノカミ、また御子の御年神と共に穀物の守護神。
おおとのじのかみ 意富斗能地神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
おおとのべのかみ 大斗之弁神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
おおなおびのかみ 大直毘神 → 別記「神名解説」参照
誤りがないように直す威力のある神。
おおなむちのかみ 大穴牟遅神 → おおくにぬしのかみ
おおまがつひのかみ 大禍津日神 → 別記「神名解説」参照
邪悪禍害を司る神。
おおみやのめのかみ 大宮売神(大宮女神)
高天原では天照大御神の御前に侍し、地上では天皇の傍近く坐している神。また宮中
の造酒司サケノツカサに坐す神ともされる。
おおやまつみのかみ 大山祇神(大山津見神)→ 別記「神名解説」参照
山々の精霊を総括支配し給う神と云う。
おきながたらしひめのみこと 息長帯比売命
仲哀天皇の皇后、品陀和気命ホムダワケノミコト(応神天皇)の御母
おしらがみ オシラ神(オシラサマ、オシラボトケとも)
東日本に分布する民間信仰上の神名で、農耕神・蚕神と伝えられる。
おもいかねのかみ 思金神 → 別記「神名解説」参照
おもだるみのかみ 淤母陀流神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
おんせんのかみ 温泉神(湯神とも)
温泉の効験を神格化した呼称。多くは医療禁厭の神である大己貴神オホナムチノカミ・少彦名神
スクナヒコナノカミの二柱の神を祀る。
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