神名説明
 
[か〜こ]
 
かいじょうしゅごのかみ 海上守護神
 航海の安全を司り船舶を守護神し給う神。代表的な祭神は表筒男神ウハツツノヲノカミ・中筒男
 神ナカツツヲノカミ・底筒男神ソコツツノヲノカミで摂津の住吉大社が最も有名。この住吉三神の他に綿
 津見神ワタツミノカミ・鳥石楠船神トリノイハクスブネノカミ・保食神ウケモチノカミ・須佐之男命スサノヲノミコトも祀ら
 れる。
 
かいじん 海神
 航海の安全を守護する神。代表的な祭神は表筒男神ウハツツノヲノカミ・中筒男神ナカツツヲノカミ・底筒
 男神ソコツツノヲノカミを祀る住吉大社が有名。
 
かぐつちのかみ 迦具土神(火之夜芸速男神ヒノヤギハヤヲノカミ)→ 別記「神名解説」参照
 伊邪那岐命伊邪那美命の御子
 
かどのかみ 門神
 門戸を守護する神。『古事記』に、天石戸別神アメノイワトワケノカミ(櫛石窓神クシイハマドノカミ・豊
 石窓神トヨイハマドノカミとも)は御門ミカドを守護し給う神と云う。しかしその起源・性格につ
 いては定説がない。
 
かまどのかみ 竈神 → ひのかみ
 
かみむすびのかみ 神産巣日神 → 別記「神名解説」参照
 別天神の一
 
かむろぎかむろみのみこと 神漏岐神漏美命
 皇祖神に対する尊信の詞。
 
かんじょうしん 勧請神
 本祀の社の祭神の分霊を迎えて、新たに設けた社殿に鎮祭した神を云い、分祀・分社・
 遥祀の神である。
 
かんなおびのかみ 神直日神 → なおびのかみ(また別記「神名解説」参照)
 
きうじん 祈雨神(祈雨止雨神とも)
 旱魃のときに雨を乞い祈り、長雨のときに止むを祈る神。
 
きゃくじん 客神(マラウドノカミとも)
 本位の神に対して客位の神の称。
 
くしいわまど 櫛石窓神 → かどのかみ
 門の神
 
くしなだひめのみこと 奇稲田姫命(櫛名田比売とも)
 素戔嗚尊スサノヲノミコトの妃神で、不思議に豊かに実る田と云う意。
 
くすしのかみ 医神・薬神
 医薬の業に功徳ある神で、大己貴命オホナムチノミコト・少彦名命スクナヒコナノミコトの二神を云う。
 
くなどのかみ 久那斗神(岐神クナドノカミ) → どうそじん
 道の神
 
くにたまのかみ 国魂神
 一定の行政圏乃至生活圏を守り恵む力の存在を信じて神格化したもの。
 
くにのとこたちのかみ 国之常立神 → 別記「神名解説」参照
 神代七代の一
 
くにのみくまりのかみ 国之水分神 → みくまりのかみ
 水門ミナトの神の御子
 
ぐぶのかみ 供奉の神
 天孫降臨のとき、お供をしてこの国へ降った神のことで、『古事記』では天児屋命アメ
 ノコヤネノミコト・布刀玉命フトタマノミコト・天宇受売命アメノウズメノミコト・伊斯許理度売命イシコリドメノミコト・玉
 祖命タマノヤノミコトの五神と、思金神オモヒカネノカミ・天手力男神アメノタヂカラヲノカミ・天石門別神アメノイハト
 ワケノカミを挙げている。
 
くらおかみ 闇淤加美 → たかおかみ
 雨の神
 
ぐんしん 軍神
 軍人守護・武運長久を祈る神。天孫降臨に当たって、中つ国を平定したと云う経津主神
 フツヌシノカミと武甕槌神タケミカヅチノカミ。また源頼義・義家、そして源頼朝(八幡宮)、他に大
 己貴命オホナムチノミコト・神功皇后・武内宿禰タケシウチノスクネ・宇麻志麻治命ウマシマジノミコト・道臣命ミチノオミ
 ノミコト・建御名方神タケミナカタノカミ・布都御魂神フツノミタマノカミなど。軍神の三神として八幡大神・神
 功皇后(又は道臣命)・武内宿禰とすることがある。
 
こうじん 荒神
 民間で信仰される火の神(竈神など)、土地の神(屋敷の守護神・地域の守護神・一族
 の氏神や、農耕神)などを云い、何れも祟りやすい神とされる。
 
こうたいじん 皇大神スメオホカミ
 神祇に対する最上の敬称で、主として伊勢皇大神宮に対する専用語。
 
ごずてんのう 牛頭天王
 印度の祇園精舎の守護神であると云われる。祇園系の神社及びその祭神の俗称。
 
ことあまつかみ 別天神 → わけあまつかみ
 
ことしろぬしのかみ 事代主神(八重事代主神とも)
 大国主命の御子、神の言を伝えて現世の事を左右するの意。
 
ごなんさんにょしん 五男三女神
 天照大御神と須佐之男命が天の安河原で宇気比ウケヒ(誓約)を成し給うた時に、物実に
 因りて成りませる神。→ 別記「神名解説」参照
 
このはなさくやひめ 木花之開耶姫
 大山津見神オオヤマツミノカミの女、皇孫瓊瓊杵尊ニニギノミコトの妃で、容色ヨウショク婉美エンビにして、
 霊峰富士の大神とも祀られ給う。
 
こやすがみ 子安神
 子を授かり、安産と生産の成育を祈願する神。
 
ごんげんしん 権現神
 仏が衆生済度シュジャウサイドのためにその本身を隠し、仮にわが国に現れた神。明治元年
 三月、この神号は禁じられた。
 
ごんしゃのかみ 権社神
 如来や菩薩が、衆生シュジャウを済度利生サイドリシャウせむために仮に神の形を現じたるを云
 う。
 
こんぴら 金比羅
 印度のガンジス川に棲息する鰐ワニの神格化した名で、仏法の守護神としての薬師十二
 神将の一。
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