神名解説 〈九 食物生成の神〉 すさのおのみことは、高天原から追放され、地上の世界へと降りて行った。途中に出 会った大気都比売神を殺してしまわれた。 大気都比売神オホゲツヒメノカミ おおげつひめのかみ その屍から、蚕、稲の種、粟、小豆、麦、大豆が生まれた。 そこで、穀物を宰ツカサドる先祖の神であるかみむすひのみおやのみこと(神産巣日御祖 命カミムスビノミオヤノミコト)は、これらの稲、粟、小豆、麦、大豆の五種類の穀物を大事に取 り集めさせた。それ以来、人間は、これらの種を本モトに、穀物を作り、食べるように なったと云う。[次へ進む] [バック]