08a[五 総代備忘録]
 
〈地元との連絡の心得〉
 総代は、神社で奉仕する上においては神職の補佐に徹し、日常においては、総代は氏
子の代表であり、氏子の手本でもあるよう神社を中心とした信仰生活を送ることが望ま
れます。神社の宗教面において総代の担う役割は大きく、総代一人一人の神社に対する
姿勢が各氏子の教化につながってゆきます。
 また、対地域へのはたらきかけとしては、地域生活と神社の関わりを手助けをするこ
とが考えられます。神社はその地域の共存共栄を祈る場です。よって、多くの人が自然
と神社に参拝し、神社中心の生活を送るよう取り組まなければなりません。その実践例
として次のようなことが考えられます。
 @将来の神社運営の基盤となる幼児・青少年また女性が、敬神の意識をたかめると共
  に神社に近づきやすいようにはかること。その教化対策のために、福祉・教育等の
  事業を心掛けること。更に神社子供会・敬老会等の組織をつくることをすすめ、神
  社を中心とした生活意識を高めること。
 A神社は地域共同生活上の誓いの場であり、祈願・感謝の場であるので、地域社会の
  親睦のためにする集会や諸行事(品評会・競技会・芸能会等)は、神社を中心に行
  うようはたらきかけること。
 B氏子地域内の年中行事及び氏子の人生儀礼(安産祈願・初宮詣・七五三祝・入学祝
  ・卒業祝・成人式・就職祝・結婚式・開業式・厄除・賀寿の祝等)及び地鎮祭・上
  棟祭・神葬祭或いは家内安全・商売繁盛・交通安全祈願の趣旨を充分説明し、その
  定着をはかること。
 
------------------------------------------------------------------------------
 
〈役員会の会議運営例〉
 
 責任役員会開催が決定
  ↓
 代表役員による会議の招集(主な議題は明示する)
  ↓
 代表役員宮司を議長として開会、議事録署名人選出
  ↓
 議題についての説明(参考人による詳細の説明)
  ↓
 協 議
  ↓
 議題に対する議決
  ↓
 議長による決議事項の確認発表
  ↓
 議事録の作成と、役員全員又は議事録署名人による署名捺印
  ↓
 神社規則、法律に定められた手続き
 
〈神社の記念事業例〉
 
 @社殿等建物及びその他の工作物の修理、改築等
 A境内整理と環境作り
 B祭祀の振興
 C財産形成
 D記録、史料、社史等の編纂
 E教化・広報活動の推進
 F組織作り
 Gその他
 
〈境内建物の新築・改築等を実施するまでの手続き順序例〉
 
    計画立案         宮司と責任役員、総代等が相談
     ↓             ↓
宮司が責任役員、総代へ打診     計画立案
               ↓
              大綱策定
               ↓
          責任役員会の開催(総代会)
               ↓
所要経費の支弁方法→詳細決定(募金体制の確立)→本庁承認申請書提出
               ↓           ↓
            募金(趣意書作成)     承 認
               ↓           ↓
                      ←   公 告
               ↓
       事業実施(諸祭儀を経て工事施工開始)
[次へ進む] [バック]