こ4 駒形神社・蒼前堂・馬頭観音 鹿角地方においても産馬は古くから行われ、その馬の守護神とされた来たのが、駒形 神、蒼前ソウゼン神(宗膳・勝善・相染とも)、馬頭観音である。これらは神仏習合により、 元は何を祀っていたのか判然としないものが多い。 駒形神は、関東箱根以北及び東北地方に祀られている馬神信仰である。朝鮮半島から 移入された信仰であるとの説もある。 ソウゼン神は、東北地方に信仰圏を持つ特異な馬の守護神である。このソウゼン神は、 北方交易によってもたらされた異国(北方遊牧民)の馬神とする見解がある。北奥羽の 日本海側に面した地域は、古くから北方交易が行われ、朝鮮からの難破船が出羽国に漂 着したことも、何度か史料に現れている。津軽の安東氏が貞応元年(1222)に馬を輸入 したと伝えられるが、馬の輸入はもっと早くから行われ、それに伴って馬神(ソウゼン )の信仰も伝えられたと云うのである。 馬頭観音については、「観音信仰」の項参照。 関連リンク [鹿角の郷の「碑文(由緒)」ウォッチング(神社の碑文)]