こ3 古四王神社
古四王神社コシオウジンジャ 旧国幣小社、鎮座地秋田市寺内字児楼
祭神武甕槌命・大毘古命。例祭五月八日・九月八日。大彦命が北陸巡撫の際、北門の鎮
護として武甕槌命を奉祀、次で大彦命を合祀、中世秋田城鎮守古四王大権現と称す。
[出羽国風土略記 九秋田郡] 古四王社 寺内村有
祭神四座、甕速日ミカハヤヒ、漢(火扁+漢)速日ヒハヤヒ、経津主フツヌシ、武甕槌命タケミカヅチ
ノミコトと、神祇官長の御留帳にありとぞ。
神代巻に云ふ、
「時に天石窟アメノイハヤに住む神、稜威雄走神イツノヲバシリノカミの子甕速日神ミカハヤヒノカミ、甕速日神
の子漢(火扁+漢)速日神ヒハヤヒノカミ、漢(火扁+漢)速日神の子武甕槌神タケツカヅチノカミ有ミマ
す。此の神進みて曰マヲさく、豈唯アニタダ経津主神フツヌシノカミのみ独ヒトり丈夫マスラヲにして、吾
は丈夫に非アラざらむやと。其の辞気慷コトバイキザシ慨ハゲし。故カれ即ち経津主神に配ソへて、
葦原中国アシハラノナカツクニを平ムけしむ。云々」
国を平タヒラげ給ふ神々なれば、蝦夷エゾ降伏の為に、城(秋田城)外に祭り給ひけるなら
し。
[寺内村旧跡考] 古四王社
人王十代崇神天皇の御宇、大彦命武渟河別の二将、東北の戎エビスを平げ給ふに、高志
コシの方を能く静めたりとて高志王と名を賜ふ。 以上、この項『古事類苑』
関連リンク [鹿角の郷の「碑文(由緒)」ウォッチング(神社の碑文)]
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