か 月山神社・出羽神社
 
〈でわさんざんじんじゃ〉
 出羽三山神社
 山形県の月山・出羽デワ山(羽黒山)・湯殿山のいわゆる出羽三山の信仰に起こった三神
社の総合名。第二次世界大戦終戦時までの社格・名称等は次の通りである。
 官幣大社 月山神社  祭神月読命 式内 山形県東田川郡立谷沢村
 国幣小社 出羽神社  伊氏波神  〃   〃     手向村
  〃   湯殿山神社 大山祇神  式下  〃     東村
 終戦後にはこれら三社は、いずれも宗教法人となったが、便宜上総合して出羽三山神
社と云い、三社の合祭殿のある東田川郡羽黒町大字手向に事務所を置く。
 
@月山神社
 東夷征討の軍を発する毎に、国司をしてこの神に祈らしめるのを例とした。延喜の制
で名神大社である。のち武家・領主・藩主も深く崇敬した。例祭七月十五日。
A出羽神社
 羽黒山頂に鎮座し、延喜の制では国幣の小社である。月山・湯殿山と共に羽黒三所権現
と称し、修験者の崇敬篤く、東北地方無双の霊場として聞こえ、寛文五年(1665)朱印
領千五百五十石を寄せられた。本社の本殿に月山・湯殿山の祭神を合祭し、三神合祭殿と
云い、ここで四時大中小の祭祀が行われる。
B湯殿山神社
 本宮は湯殿山にある。古来社殿を設けず、沢辺に沿って熱湯湧出の霊岩があり、これ
を御霊代ミタマシロと仰いでいる。
 例祭以外に松例祭(一月三十一日)がある。山伏の冬の峯の行に当たり、百日間参籠
の上、先達の松聖二人を中心に夜を徹して行事が進められる。境内六八六余坪、氏子六
百戸、崇敬者三五〇万人。
 
関連リンク [鹿角の郷の「碑文(由緒)」ウォッチング(神社の碑文)]
関連リンク [八幡平地区の神様を訪ねて「04永田・16長内老人クラブ区域内の神様」]

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