KI10058 声良鶏コエヨシドリ
 
国指定天然記念物
昭和12年12月21日指定
所在地 秋田県北地方
管理者 秋田県
 
 高知の東天紅トウテンコウ、新潟の唐丸トウマルとともに日本三長鳴鶏と称される。鹿角が原産 地とされるが、現在秋田、岩手、青森の各県で広く飼育されている。
 古くからの地鶏に軍鶏シャモなどを交配して作出されたといわれ、体重は雄約5.0s、雌 約3.5〜4.5s、三枚冠、赤色短小の耳朶ジダ、黄色の嘴クチバシと脚等が特徴である。雄で は咽喉部インコウブが袋状に垂れ、頚部ケイブは長大で肩幅広く、脚は太く長く、頚・腰・尾 の羽は豊かで美しい。羽の色は白柏・黒柏・赤柏等があるが、白柏系のものが普及して いる。
 その鳴き方は、独特で、初め低音でおごそかに「国光郷王コッコウゴオウ」と歌い出し、長 く引きながら張り上げ、やがてしだいに調子をさげて静かに歌い終わるものである。  朗々としたその歌声を躍進する鹿角市のイメージに重ね、昭和57年に「市の鳥」に選 定された。また、全日本声良鶏保存会が、その繁殖、保存に務めている。

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