KI10054 大湯環状列石カンジョウレッセキ
 
国指定特別史跡
昭和31年7月19日指定
平成2年3月8日追加指定
平成6年1月25日追加指定
所在地 秋田県鹿角市十和田大湯字野中堂他
所有者 鹿角市
 
 特別史跡大湯環状列石は、野中堂ノナカドウ、万座マンザに所在する二つの環状列石を主体 とする縄文時代後期(約4000〜3500年前)の大規模な集落跡である。昭和6年(1931) の耕地整理中に発見され、昭和26〜27年の国営調査によって、環状列石部分の全容が明 らかにされている。2度の追加指定により、現在の指定面積は240,279.81u。
 野中堂、万座の環状列石は、いずれも100基以上の配石ハイセキ遺構イコウの集合体で、特殊 な位置を占める「日時計状組石」1基以外はすべて2重の環状(外帯・内帯)に構築さ れている。なお、両列石の規模は、野中堂環状列石が径42米、万座環状列石が径48米で ある。また、列石を形作る石は石英セキエイ閃緑分(王扁+分)岩センリョクヒンガンで、史跡の北 東4〜6qの安久谷川アクヤガワから運んできたものである。
 環状列石の周辺については、昭和59年から継続している発掘調査により、建物跡、フ ラスコ状土壙ドコウ(貯蔵穴チョゾウケツ)等が列石の周囲に規則的に分布することがわかって いる。
 また、史跡内からは、様々な配石遺構、竪穴住居跡、Tピット(おとし穴)群等が確 認されており、縄文時代の文化や社会構造を総合的に理解できる史跡として重要視され ている。
 
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L2011 史跡名勝天然記念物指定目録〈秋田県〉
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