MI10052 土深井ドブカイ裸ハダカまいり
 
鹿角市指定無形民俗文化財
昭和61年1月16日指定
所在地 鹿角市十和田末広字土深井
所有者 土深井部落
 
 裸まいりは、江戸時代の初期、米代川が大洪水となり、田畑が流され、疫病エキビョウが 流行したことから、厄除けヤクヨケや悪病退散を願って冷水で身を清め、稲荷神社に祈願し たのが始まりと伝えられている。
 この行事は隔年旧暦1月19日に行われていたが、近年は2月第3日曜日に行われるよ うになった。
 寒気肌を刺す雪中で行われるもので、参加するのは男子だけである。
 参加者は当日、宿(集会所)の前で堰水で下帯シタオビ一枚で水垢離ミズゴリをとり、新し い下穿シタバキと足袋に草鞋ワラジを履き、晒サラシを胴に卷いてザンバラ(藁ワラの腰飾り)を 付け、口に白紙をくわえる。
 太鼓の合図で、当日の朝作った15米ほどの大注連縄オオシメナワをかつぎ、稲荷神社の第一 の鳥居に奉納する。古い注連縄は第二の鳥居の門杉のところへ渦巻にしておく。
 その後、稲荷神社、八幡神社、駒形神社、山神社の順に五穀豊穣、無病息災を祈願し、 最後に神木シンボクを両手でてっぽうをして力を授けてもらう。この間、無言で歩き、粛々 シュクシュクと行われる。
 
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年中行事[土深井裸まいり]
著述集「土深井裸まいり」
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