MI10044 小豆沢のオジナオバナ
 
鹿角市指定無形民俗文化財
昭和61年1月16日指定
所在地 鹿角市八幡平字小豆沢
所有者 小豆沢部落
 
 春の彼岸に祖先の霊を迎え送り、祖霊ソレイを慰める行事が、オジナオバナである。  小豆沢のオジナオバナは、彼岸の入り、中日チュウニチ、終シマイ彼岸と三回にわたり行われ る。
 場所は墓地、田圃などであるが、終彼岸の日は五の宮嶽の中腹の薬師神社の嶺づたい に、平年は12ケ所、閏年ウルウドシは13ケ所に火を灯す。上の方から陰暦で1月、2月と数 え、その月の火の燃え方で天候の善し悪しや作物の豊凶ホウキョウを占う予兆ヨチョウとした。
 当日、藁ワラや粟幹アワガラ、豆幹などを背負って山へ行き、燃えやすいように準備し、彼 岸団子を食べながら日暮れを待ち、合図によって一斉に火を付ける。
 その火の燃える間「オ爺な、オ婆な、明かりの宵に、だんご背負って、行っとらえ、 行っとらえ」と唱え、カシビ(葡萄ブドウの皮を縒ョって松明タイマツ状にしたもの)の明か りで足元を照らしながら下山する時も同様に唱えられる。
 
[地図上の位置→(薬師神社)]
年中行事[お爺なお婆な]

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