MI10042 松館天満宮三台山獅子大権現舞 秋田県指定無形民俗文化財 平成5年6月18日指定 所在地 鹿角市八幡平字天神館33 所有者 松舘天満宮舞楽保存会 正安ショウアン2年(1300)、当時の松館館主が北野天満宮から勧請した天満自在綱乗天満 宮の神楽カグラとして舞い続けてきたといわれる。別当の死亡等により一時中断したが、 昭和12年頃、氏子有志と尾去オサリの八幡神社別当の尽力によって再び行われるようになっ た。 この舞は4月25日の松舘菅原神社(天満宮)例大祭の際、神社の社殿内、境内及び宿 元(別当宅)で行われる。当日は、氏子12人が宿元に集まり、祭壇を設け、権現を祀り、 米、餅、五穀、山海の珍味7種と御神酒を供え、神事の後、行列を組み、渡御トギョの曲 で天満宮に向かう。社殿内の神事が終わってから神楽を始める。 境内に2間(360p)四方の注連縄シメナワを廻らし、大釜に湯を沸かし、その前に菰コモを 敷いて舞床(舞台)にする。舞人は烏帽子エボシに白装束、白足袋に草履で、楽人は烏帽 子に白装束である。 神楽は、次の順に奉納される。 @地舞 舞床を固める。 A御幣舞 舞床を祓い浄める。 B襷タスキ舞 青柳舞ともいい、襷をかけて静かに舞う。 C扇舞 襷のまま扇を持って舞う。 D榊サカキ舞 榊の枝に御幣をつけて舞う。 E剣舞 長烏帽子を着け抜刀して舞う。 F権現舞 尻取手が竜尾を打ち、御神唄を奉唱して舞う。 G御湯立 曲は御湯立になり、舞人は1人で、九字を切り、御幣を持って舞った後、藁 束ワラタバを熱湯に入れ、右から左へ3度かき廻し、渦巻で作況を占う。次に笹の葉の束 を入れ舞人が三度かぶり、その後に参詣者に三度振りかける。 松舘菅原神社「31 松舘菅原神社例祭奉納神楽」 |