MI10031 火事装束ショウゾク 4点1組 鹿角市指定有形民俗文化財 昭和49年3月19日指定 所在地 鹿角市花輪 所有者 個人 所有者家に伝来する火事装束は、同家3代目が着用したもので、江戸時代後期のもの といわれ、羽織ハオリ、胸当、火の粉除け垂れ、兜カブトからなる。なお、羽織、胸当、垂れ は厚手の羅紗ラシャ地、ビロードで、同色である。 羽織は、乗馬する関係から背割羽織で、背の中心に家紋をつけるほか、金糸による精 巧な波と兎の刺繍シシュウが施されている。胸当の中央には家紋のほか葡萄ブドウの刺繍、垂 れには4ケ所に家紋、金糸、銀糸による竜の刺繍がある。 兜は、和紙を漆で固めて作られており、頂点から線を流してその間に小さな突起でア クセントをつけ、前立には真鍮シンチュウの家紋をつけ、火の粉除けの垂れをつけている。 |