MI10030 又鬼マタギ用具(煙硝エンショウ入れ・火縄銃・鉛玉) 1点
 
鹿角市指定有形民俗文化財
昭和52年2月4日指定
所在地 鹿角市十和田大湯
所有者 個人
 
 又鬼が猟に出るときには、火縄銃ヒナワジュウに使用する煙硝(火薬)入れと鉛玉を持ち歩 いた。この煙硝や玉は、それぞれに秘法によって自家製作したといわれる。煙硝は銃の 大きさや狙う獲物によってその量を加減したといわれるが、その製法を今に伝えるもの はない。
 この煙硝入れは口具のついた木製漆塗、玉入は猪イノシシの皮製である。また、玉は13o の鉛玉で、銃の口径が13oであることを示している。共に江戸時代末期頃のものといわ れる。
 玉には獲物によって大小があり、それぞれ分けて熊の皮製の腹掛ハラカケに入れて歩いた という。

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