MI10028 又鬼マタギ用具(アマブタ) 1点
 
鹿角市指定有形民俗文化財
昭和52年2月4日指定
所在地 鹿角市十和田大湯
所有者 個人
 
 又鬼が狩猟するときは、又鬼頭を中心に又鬼組をつくった。大湯又鬼は7人組であっ たという。
 狩山の生活では山詞ヤマコトバ(又鬼が使う忌イみ言葉)を使用したほか、いろいろな作法 や忌みがあった。服装は麻の雪バカマ、木綿のモモヒキなど比較的薄着であった。
 アマブタは、又鬼服装の一つで、狩猟のときの編み笠である。冬季間に寒気や風雪を 防ぐために用いられた又鬼帽子で、雪山に欠かせない携行用具であった。天気の良い日 には二つ折にして背負った。
 このアマブタの材料はミゴ(稲藁の芯)やマダ(シナノキ)皮で、内側には布、海藻 カイソウが用いられ、江戸時代末期の頃のものといわれている。

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