MI10026 藍染アイゾメの型紙 586枚
 
鹿角市指定有形民俗文化財 昭和49年3月19日指定
所在地 鹿角市花輪字中花輪114
所有者 花輪図書館
 
 江戸時代末期から明治時代初期にかけて花輪、毛馬内の町内には高い張り場を持った 多くの紺屋コンヤがあり、花輪町内には10軒余あったことが知られている。
 この型紙は、そのうちの与七紺屋といわれた奈良家に伝来されてきたものである。
 型紙はそれぞれ約41×25p大の渋紙(和紙を張り合わせた上に柿渋を塗り、強くした 紙)で、それに35×14pの大きさに藍染の文様が切り抜かれている。すべて異なった文 様で、特殊な小刀・錐キリによる突彫、道具彫、縞彫、糸入れ等いろいろな彫りが施され ている。製作地は伊勢の白子、江戸の神田のものが大半という。
 文様は型紙1枚で完全な模様が染め上がるものの他、2枚の型紙で複雑細緻サイチな図柄 を染めるものなど鮮やかなデザインのものも多い。
 
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別掲「旧鹿角郡公会堂」参照

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