YU10015 魚盤ギョバン 1点 鹿角市指定有形文化財(彫刻) 昭和52年2月4日指定 所在地 鹿角市十和田大湯字大湯147 所有者 大円寺 魚盤(魚鼓ギョク)は、修行僧の起居する禅寺などに吊るして、食事などの合図にたた き鳴らすもので、空洞ウツロの魚形をした木製の道具である。 大円寺に所蔵されている魚盤は、大きさが140p、巧みな作りで、室町時代のものとい われている。この魚盤は、明治初期の大円寺什物帳ジュウモツチョウにも記載され、この寺の由 緒が所化ショケ修行の道場であったことを示す貴重なものである。 現在は庫裡クリにあるが、大円寺へどのようにして伝来したのか、その経路については 不明である。 このような魚盤は、鹿角地方では他に例がない。 |