YU10013 大徳寺金銅仏 1躯 鹿角市指定有形文化財(彫刻) 昭和61年1月16日指定 所在地 鹿角市八幡平字大里40 所有者 大徳寺 この金銅仏は閻浮陀金エンブダゴン阿弥陀仏といわれてきたが、現在は鍍金トキンもはげ落 ちて黒光りしている。頭をまるめ、袈裟様のものをまとい、静かに立っている姿の地蔵 菩薩尊像である。右手を胸の前に置き、両手の親指と人差し指の間には宝珠ホウジュをはさ んでいる。 昭和7年「国宝指定願」が出されたが、一部に損傷があって指定されなかった。 この像は、大里の住吉寺(鹿角三十三番観音札所の第二十番札所)の本尊であったと もいわれるが、明治初年の廃仏毀釈によって火中に投じられたのを、大里の老名オトナたち に拾われ、明治20年頃大徳寺に納められたという。 製作年代は平安時代中期とみられ、鹿角市として極めて貴重な作品である。(高さ 25.5p、幅7.5p、重量4,680g) 18大徳寺金銅仏(大里) |