YU10011 木像釈迦三尊 3躯
 
鹿角市指定有形文化財(彫刻)
昭和52年2月4日指定
所在地 鹿角市花輪字西町187
所有者 万松寺
 
 本尊である釈迦三尊像は、中尊に釈迦如来座像があり、脇侍キョウジとして右に文殊菩 薩、左に普賢菩薩を配する。文殊菩薩は右手に宝剣を持って獅子に乗り、普賢菩薩は白 象に乗っている。普賢菩薩は手首を欠くが、腕の状況からみて中尊と同じ印相をしてい たと考えられる。
 この三尊像は、寛保カンポウ3年(1743)、吉田宇兵衛の寄進によるとされ、重量感にあ ふれた慈悲温容の姿は、すぐれた彫りとともに、落ち着いた静寂セイジャクを感じさせる。 像容の重厚なことから、この三尊像は桃山時代の製作とみられる。(中尊像高62p、台 座高68p、脇侍像高35p、台座高63p)

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