41 禊祓行事について
 
                 参考:神社本庁研修所『禊竝びに神拝行事の栞』
 
[禊祓ミソギハラエ行事次第]
 
当日早旦禊祓場を弁備す
 其の儀、禊祓場の周辺に斎竹を立て、注連縄を張り渡す。
時刻道彦ミチヒコ及び受講者参進 是より先、手水の儀あり
 其の儀、受講者代表神籬ヒモロギを俸持し、道彦の先導に依り、列次を整へて進む。
次に道彦及び受講者、禊祓場に著く
次に脱衣
次に受講者各其の位置に整列す
 其の儀、道彦の指示に依る。
次に受講者代表神籬を禊祓場中央奥に建つ
次に祓詞ハラエコトバを斉唱す
 其の儀、神籬に向ひ、道彦の先導に依り、先づ再拝、次に祓詞を斉唱し、畢りて再拝
 二拍手一拝す。
 
次に鳥船行事
 其の儀、第一段は、先づ左足を斜左前に踏み出すと同時に両手を突き出して握り、上
 体を前に倒してから両手を引き寄せ、次に前下方へ突き出す。引き寄する時に「イー
 エッ」、突き出す時に「エーイッ」と唱へ、之を繰り返す。次に道彦の合図に依り元
 の姿勢に復し、瞑目して「祓戸大神ハラエドノオオカミ」と連唱しつつ振魂フリタマ(振魂は両手
 を臍下前方に右手を上にして掌を軽く組合せ、連続して上下に振り動かす)を行ふ。
 第二段は、右足を斜右前に踏み出し、両手を引き寄する時に「エーイッ」、突き出す
 時に「ホ」と唱へる外は、第一段に同じ。
 第三段は、左足を左斜前に踏み出し、両手を引き寄する時に「エーイッ」、突き出す
 時に両手を開いて「サ」と唱へる外は、第一段に同じ。
 
次に雄健行事
 其の儀、足を開き、両手を腰に当て、道彦の発声に従ひ
  「生魂イクタマ・足魂タルタマ・玉留魂タマタマルタマ」
 と唱ふ。
次に雄詰行事
 其の儀、左足を斜前に踏み出し、左手は腰に当て、右手は第一・第四・第五指を折り、
 第二・第三指を立てて眉間の辺に構へ、「国常立命クニノトコタチノミコト」と叫ぶ。次に「イエ
 ーッ」の気合いと共に右手にて空間を斜左方に切り下ろすと同時に右足を左足に揃へ
 る。次いで「エーイッ」の気合いと共に右手、右足を元に戻す。(三度反復)
次に気吹行事
 其の儀、両手を拡げて差し上げると同時に大気を静かに腹中に収め、次に両手を頭上
にて組み、徐々に下げながら上体を屈するに従ひ、静かに息を吐く。(三度反復)
 
次に身滌行事
 其の儀、「エーイッ」の気合いと共に水に入る。次いで振魂しつつ大祓詞オオハラエノコトバ
 を斉唱す。振魂の間「祓戸大神」を連唱す。
 
次に鳥船行事
 其の儀、前に同じ。
次に雄健行事
 其の儀、前に同じ。
次に雄詰行事
 其の儀、前に同じ。
次に気吹行事
 其の儀、前に同じ。
 
次に著衣
次に各退下
 其の儀、受講者代表神籬を俸持し、道彦の先導に依り列次を整へて退く。
 
  附記
(一)服装は白衣・白袴・白鉢巻・素足・白緒草履とす。
(二)予め脱衣のまま参進の場合は、脱衣の項を省く。
(三)身滌の際、男子は白鉢巻・白褌、女子は白鉢巻・白半長襦袢・白帯・白下履き等
  を着用するものとす。
(四)鳥船行事の間、適宜鳥船行事の和歌を唱ふ。
 
  鳥船行事の和歌
 朝夕に神の御前に禊ぎして、すめらが御代に仕へまつらむ イエーッ。エーイッ。
 遠つ神固め修めし大八州、天地共に永久に栄えむ イエーッ。ホ。
 天津神国津神たちみそなはせ、おもひたけびて我が為す業を イエーッ。サ。
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