26 しょうが目(ばしょう科・しょうが科・かんな科・くずうこん科)植物
 
                    参考:北隆館発行「原色園芸植物大圖鑑」
 
 〈しょうが目(ばしょう科)〉
  
ヘリコニア・フミリス(ヘリコニア属)
 南米トリニダード,アマゾン上流地域の多年草,温室内地植え,切花用。高さ120〜
 150p,包は長さ10〜14pで斜め上向きに付き,色は赤色で周辺は緑色,花は花房内に
 多数付き緑白色。
 
バショウ(芭蕉,バショウ属)
 中国原産の多年草,庭園植え。高さ2.5m,花序の下部に雌花,上部に雄花が付くこと
 が多く,花冠は黄白色。花期は盛夏。
 
ヒメバショウ(姫芭蕉,ビジンショウとも,バショウ属)
 中国南部,インドシナ半島原産の多年草,鉢植え。高さ100〜150p,包は光沢のある
 緋色で先端は黄色又は緑色,3ケ月位観賞できます。花期は夏。
 
バナナ(タイワンバナナとも,バショウ属)
 マレー半島原産の多年草で,ヒマラヤ,ネパール高原に現存している野生バナナの改
 良種。高さ2〜8m,果実は生食,加工用。近似種にグロー・ミセル,三尺バナナなど
 があります。
 
オウギバショウ(扇芭蕉,タビビトノキとも,オウギバショウ属)
 マダガスカル原産の多年草,熱帯各地で観賞用として庭園などに栽植,温室内栽培。
 高さ20m位,葉はバナナ葉状,花は白色大形で葉腋より包葉を2列に生じた総状花序に
 付けます。近似種に南米ギアナ原産のタビビトノキモドキがあります。
 
ゴクラクチョウカ(極楽鳥花,ゴクラクチョウカ属)
 南アフリカ・ケープタウン原産の多年草で,明治5年に渡来。鉢植え,切花用。高さ
 100〜200p,葉は長さ40p,葉柄は80〜120p,仏炎包は長さ15p,花は橙黄色で舌状
 花は碧紫色。花期は殆ど周年。
 
〈しょうが科〉
 
セイタカフイリゲットウ(背高斑入月桃,アルピニア属)
 原産地は不明,大正末年渡来。観葉植物として温室内鉢栽培。茎高120〜150p,葉は
 楕円状披針形で葉面は鮮緑色地に白色又は黄白色の条線,また帯状斑が葉脈沿いに走
 ります。近似種にA.sanderaeがあります。
 
キフゲットウ(黄斑月桃,アルピニア属)
 東アジア原産の常緑多年草(園芸品種),温室の観葉植物や切花用。高さ100〜200p,
 葉は長さ50p位の長楕円状披針形で深緑色地に淡黄色の帯状斑,花は白色に黄色縁で
 先端が赤い美しい花で,長さ30p位の穂状花序に付けます。花期は6〜7月。
 
フクジンソウ(福神草,オオホザキアヤメとも,コスタス属)
 東インド及び台湾原産の多年草で,昭和初年に渡来。観賞用として切花,鉢植え,半
 日陰の庭園植え。高さ1〜3m,葉は肉厚広楕円形,花は大きく白色で中心部は黄色,
 茎頂の穂状花序に付けます。花期は8月頃。塊茎は食用。
 
ウコン(欝金,キゾメグサとも,ウコン属)
 インド,台湾原産の多年草で,享保年間(1716〜1735年)に渡来。花壇や切花,また
 薬用や着色用(沢庵やカレー粉)。高さ60〜70p,根茎は黄色,包は上部が帯淡桃色。
 花期は8〜9月。
 
シュクシャ(縮砂,ジンジャーとも,シュクシャ属)
 インド,マレーシアなど熱帯アジア原産の球根植物(多年草)で,1856年以前に渡来。
 花壇,切花用。高さ2m位,葉はカンナに似,花は純白色で穂状花序に付け,強い芳香
 性。花期は8〜11月。近似種に花は黄金色で花糸は赤く長いキバナシュクシャがあり
 ます。
 
コウキ(ジンジャー)(紅輝,シュクシャ属)
 東南アジア,インド,マダガスカルなど原産の半耐寒性多年草ジンジャーの園芸交配
 品種,花壇やプランター用。草丈120p,花は鮮やかな橙紅色の蝶形花で多花性中輪咲
 き。花期は8〜11月。近似種に淡紅色で多花性の紅魁ベニサキガケがあります。
 
ケンフェリア・ロツンダ(バンウコン属)
 インド原産の多花性,鉢植え用。葉は緑色の濃淡が斑模様,花は葉に先立って咲き,
 花色は白色で唇弁はライラック色又は赤色。花期は4〜5月。
 
ミョウガ(茗荷,メガとも,ショウガ属)
 わが国原産の多年草,花茎,若葉を食用。草丈40〜100p,根茎より花茎を出し茎頂に
 1花序を付けます。花期は夏〜秋。変種に葉に白斑入りのvar.variegataがあります。
 
ショウガ(生姜,ハジカミとも,ショウガ属)
 熱帯アジア原産の多年草で,平安時代には栽培。根茎,幼芽を食用,また薬用,調味
 料の原料など。高さ30〜50m,上部に線状披針形の花を2列に互生。暖地で稀に開花。
[次へ進んで下さい]