22e ききょう目(ききょう科・きく科)植物
エンダイブ(苦萵苣ニガヂシャとも,ニガヂシャ属)
地中海沿岸東部原産の一又は二年草,エジプトでは数千年前から食用にし,英国には
1548年に入り,わが国には江戸時代に渡来(紅毛苣又は牡丹苣の名で紹介)。食用野
菜,また切花用。高さ40~120㎝,花は濃青色,径3~4㎝の頭花を開き,総包は緑
色。花期は春から秋。若葉を軟白して生食。品種に葉の切れ込みが深く縮れたチヂミ
バキクヂシャ,広葉で切れ込みの少ないヒロハキクヂシャがあります。
テラオカアザミ(寺岡薊,アザミ属)
本州~九州の山野に最も普通に自生するノアザミ(多年草)の園芸品種(栽培上は一
年草扱い),春から初夏の切花用,花壇栽培。高さ60~100㎝,枝頂に紅紫色の管状花
からなる頭花を直立します。花期は初夏。本種は早咲きの多花性,ほかに花色が濃紫
紅色や白色,桃色もあり,また巨大輪の楽音寺ガクオンジがあります。
キンケイギク(金鶏菊,コレオプシス(ハルシャギク)属)
米国テキサス原産の一,二年草で,明治12年に渡来。切花,花壇,また鉢植え用。高
さ30~60㎝,花は径2.5~5㎝の頭花を単生,周辺に金黄色の舌状花が8枚,中心は紫
褐色の管状花。花期は秋蒔きは翌初夏,春蒔きは夏。
オオキンケイギク(大金鶏菊,コレオプシス(ハルシャギク)属)
北米東部から南部原産の多年草で,明治中期に渡来。高さ30~60㎝,舌状花は黄色で
周辺に1列に8個,中心の管状花も鮮黄色,長い花梗の上に径4~6㎝の頭状花を1
個付け,総包片は2列,各列に8片,外片は葉状。花期は6~9月。
ハルシャギク(クジャクソウ,蛇の目草ジャノメソウ,コレオプシス(ハルシャギク)属)
北米原産の一年草で,明治初年に渡来。花壇,鉢物,切花用,また野生化しています。
高さは普通30~60㎝,舌状花は鮮黄色,基部は濃赤褐色の蛇の目紋状,細長い花茎の
頂に径2~5㎝の頭状花を開きます。花期は6~11月。変種に矮性のナナ,舌状花が
暗褐色のアトロプルプレアがあります。
イトバハルシャギク(コレオプシス(ハルシャギク)属)
米国フロリダからアラスカ原産の多年草,1759年欧州に紹介,わが国へは昭和初年に
渡来。花壇用。高さ30~90㎝,舌状花は濃黄色8枚で長楕円形,鋭尖頭でときには先
端が2裂,径4㎝位の頭状花を咲かせます。花期は6~9月。園芸品種にゴールデン
シャワーや,本種と他種との交配種サンバースト,矮性で束生するベービサンがあり
ます。
センセーション(コスモス)(コスモス属)
コスモスはメキシコ原産の一年草,スペインに送られ1791年マドリット植物園で命名,
わが国には明治10年頃渡来。高さ1.5~2m,本種は早咲き中巨大輪種。開花は6月頃
から。品種には桃色花で中心が濃紅色の蛇の目咲きのラジアンス,白色花のホワイト,
桃色花のピンキー,濃紅色のクリムソンがあります。
レッド・ベルサイユ(コスモス)(コスモス属)
メキシコ原産の一年草で,明治10年頃に渡来したコスモスの一園芸品種(有名な早咲
き系中大輪品種ラジアンサスの4倍体品種),切花用。高さ2m位,花径10㎝,鮮赤色
星咲きの頭状花を開きます。花期は7~8月。近似種に桃色で中心が濃紅色蛇の目咲
きのベルサイユがあります。
アカツキ(コスモス)(コスモス属)
センセーションタイプの絞り咲きで白色に鮮紅色の縦縞絞りが特徴,花壇や切花用。
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