07a　あかざ目（あかざ科･ひゆ科･おしろいばな科･やまごぼう科･つるな科･すべりひゆ
　　科･つるむらさき科･なでしこ科）植物
　
〈つるな科〉
　
ショウショウ(ｺﾉﾌｨﾂﾑ)（少将，コノフィツム属）
　アフリカ南部に300余種自生するコノフィツム属の一種で，多肉園芸植物。高さ40〜55
　�oで鉢植えにし，９月に黄色の花が開きます。
　
メイソウギョク（明窓玉，コノフィツム･ビィオラキィフロラムとも，コノフィツム属）
　南西アフリカ原産の多肉植物コノフィツム属の一種で，玉形メセンの代表。温室で鉢
　植えにして花と形態を観賞します。６月下旬〜11月中旬に黄，橙，赤，桃，白，淡黄
　色の花を付けます。大形の足袋形種の小公子ｼｮｳｺｳｼは同属です。
　
リビングストン･デージー（ドロテアンサス属）
　アフリカ南部原産の一年生の多肉植物で，園芸植物として改良されて昭和10年に渡来,
　鉢植え，ロッケリー，花壇に用いられます。開花期は春〜夏で，花色は淡紅，桃，杏,
　白，淡黄などに中心が白い蛇の目になります。
　
シカイナミ（四海波，ファウカリア属）
　南アフリカ･ケープ州原産の多肉植物で，鉢植え，室内ロッケリーに用いられます。夏
　〜秋に多花性の輝黄色の花を付けます。生育温度５℃以上。荒波ｱﾗﾅﾐは近似種。
　
マツバギク（松葉菊，マツバギク属）
　南アフリカ原産の常緑多肉の多年草で，明治23年頃に渡来。花期は４〜６月に普通紅
　紫色のほか，赤，橙，黄，白色などの花を付けます。耐寒性を欠きます。
　
ヒメマツバギク（姫松葉菊，マツバギク属）
　南アフリカ原産で，鉢植えにして観賞する常緑多肉の多年草。多花性で５〜８月に普
　通紫紅色のほか，黄色の花を付ける種もあります。
　
オリーブギョク（リトーブス属）
　南アフリカ･ケープ州北西部原産，多肉園芸植物玉形メセン類の代表的な属で，リトー
　ブスの一種。９〜11月に黄色の花を付けます。近似種の琥珀玉ｺﾊｸｷﾞｮｸの花は白色。
　
ツルナ（蔓菜，浜萵苣ﾊﾏﾁﾞｼｬ･浜菜ﾊﾏﾅとも，ツルナ属）
　オーストラリア，ニュージーランド，南米の海辺の砂地に自生する多年草で食用。18
　世紀に渡来。夏〜秋に無弁の黄色の雄花のみのを付けます。
　
〈すべりひゆ科〉
　
ハイマツゲボタン（這睫毛牡丹，カランドリニア属）
　チリ原産の多肉性多年草で，大正末年頃渡来，観賞用として鉢植えやプランターで栽
　培。５〜９月に暗紫色又は紫菫色の花を沢山付けます。マツゲボタン，タイリンマツ
　ゲボタンは近似種。
　
レウィシア･ハイブリダ（レウィシア属）
　北米原産の高山植物レウィシアの交配改良種で，観賞用として鉢植え，ロックガーデ
　ンに用います。茎の高さは10〜15�p，夏から初秋にかけて白色に淡紅色の条線の入っ
　た花を付けます。
　
マツバボタン（松葉牡丹，スベリヒユ属）
　ブラジル原産の一年草（温室栽培では多年草）で，1864年に渡来，主に観賞用として
　花壇やプランターに栽培されます。開花は初夏から初秋にかけて，紫紅色，淡紅色，
　鮮紅色，黄色，橙色，桃色，白色など，一重咲きや八重咲きもあります。
　
ガガクノマイ(ﾎﾟｰﾁｭﾗｶﾘｱ)（雅楽の舞，ポーチュラカリア属）
　南アフリカ原産のP.afraの斑入り種で，鉢植えや盆栽風に仕立てます。高さ２m，枝や
　葉は多肉，越冬温度５℃以上。
　
〈つるむらさき科〉
　
ツルムラサキ（蔓紫，ツルムラサキ（バセラ）属）
　熱帯アジア原産の蔓性一年草で，江戸時代前期に渡来。蔓は1.5〜２m，葉は多肉性，
　花壇，鉢物，また蔓の先や茎葉は食用。春から秋に無弁で白色，先端は紫紅色の花を
　付けます。
　
〈なでしこ科〉
　
タイリンミミナグサ（大輪耳菜草，ミミナグサ属）
　東欧･コーカサス原産の多年草で，明治中期に渡来。高さ15〜20�pで鉢植え，ロックガ
　ーデンに向きます。７〜８月に白い花を沢山付けます。
　
ホームランド(ﾅﾃﾞｼｺ)（ナデシコ科）
　欧州原産の多年草又は一，二年草。花壇，切花用。草丈30〜60�pで，開花期は５〜６
　月，五弁花は濃赤色で中心は白色です。
　
ジャイアント･ホワイト(ﾅﾃﾞｼｺ)（ナデシコ属）
　欧州原産の多年草（園芸では一，二年草）。花壇，鉢植え，切花用。草丈50〜60�pで,
　開花期は５〜６月，白色大輪の花が多数集まります。
　
キャッコウ(ﾅﾃﾞｼｺ)（脚光，ナデシコ属）
　欧州原産の多年草（園芸では一，二年草）で，わが国で作出された品種です。花壇，
　鉢植え，切花用とし，花は緋赤色の四季咲き。
　
インディアン･カーペット(ﾅﾃﾞｼｺ)（ナデシコ属）
　欧州原産で，花壇，鉢植えに用いる矮性（草丈15�p位）の品種。５〜６月に開花，白
　〜赤系の単色や複色の花を付けます。
　
ウィウィリー(ﾅﾃﾞｼｺ)（ナデシコ属）
　欧州原産で，花壇，鉢植えに用いる矮性（草丈15�p位）の品種。５〜６月に開花，緋
　赤色花が円頂集散花序となります。
　
マーガレット･カーネーション（ナデシコ属）
　南欧，西アジア原産の一，二年草で，江戸時代に渡来，セキチクなどとの交配雑種，
　草丈30〜40�p。切花，鉢植え，花壇用。四季咲きで芳香があり，花は紅，朱赤，白，
　黄色などの多弁花です。