03a 山菜と野草の料理
 
[夏]
 
クチナシ:アカネ科の常緑低木で,東海地方以西の浅山などに生える
 花は6〜7月(実は11〜1月)に摘んで下さい
 花は酢を落とした熱湯で潜らせ,冷水に取って下さい
 花は和えもの・和えもの・砂糖煮
 
ホタルブクロ:キキョウ科の多年草で,各地の山野に生える
 6月,花を一輪ずつ摘んで下さい
 酢を落とした熱湯で潜らせ,冷水に取って下さい
 酢のもの・すまし汁・寒天寄せ・料理の口取り
 
オオバギボウシ:ユリ科の多年草で,各地の山地の草原に生える
 7〜8月,開花直前の花を摘んで下さい
 花は酢を落とした熱湯で潜らせ,冷水に取って下さい
 酢のもの・和えもの・寄せもの
 
ツユクサ:ツユクサ科の一年草で,各地の山野の道端などに生える
 5〜10月,若葉・若茎・花を摘んで下さい
 塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
 和えもの・汁の実・おひたし・油炒め・酢のもの,生のままサラダ
 
ヤマユリの仲間:ユリ科の多年草
 蕾は7〜8月,鱗茎は10〜11月に採って下さい
 花(蕾)は重曹を入れて茹で30分間冷水に晒し,鱗茎は熱湯で軽く茹でて冷水に晒し
 て下さい
 蕾は梅和え・ドレッシング和え,百合根は砂糖煮・天ぷら・煮しめ・きんとん
 
ヤブカンゾウ:ユリ科の多年草で,各地の山野の道端などに生える
 6〜9月,若芽・開花直前の蕾・花を摘んで下さい
 花は酢を落とした熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
 花は甘酢和え,生のまま天ぷら
 
ヤマゼリ:セリ科の多年草で,東北地方以南の各地の山地の谷川縁などに生える
 4月から枯れるまで,新芽・芯芽を摘んで下さい
 塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
 和えもの・油炒め・おひたし,生のままかき揚げ・汁の実
 
オオマツヨイグサ(アレチマツヨイグサ):アカバナ科の越年草(北米原産)で,荒地
 などに生える
 一年中(花は5〜9月),若芽・若葉・花・根を食べます
 重曹を入れた熱湯で茹でて(花は酢湯でさっと茹でる),冷水に取って下さい
 若芽や若葉は和えもの・おひたし・汁の実,花は甘酢和え・寒天寄せ,根はきんぴら
 ・煮つけ
 
イヌビユ:ヒユ科の一年草で,各地の道端などに生える
 5〜10月,若い茎葉を摘んで下さい
 塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
 和えもの・おひたし・青菜飯,生のまま油炒め・汁の実・天ぷら
 
マタタビ:マタタビ科の落葉木で,各地の山地の川沿いに生える
 8〜10月,実を摘んで下さい(蔓先や若芽は春)
 生のままかるく塩で下漬けし,レモン酢醤油・味噌・割り醤油・ウニ・粕・塩辛・塩
 などの漬け方で召し上がって下さい
 
ベニバナボロギク:キク科の一年草(アフリカ原産)で,関東地方以西の各地の山地の
 荒地などに生える
 5〜11月,若い茎葉・蕾を摘んで下さい
 塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に取って下さい
 和えもの・煮びたし・煮もの・卵とじ・生のまま油炒め・天ぷら・味噌汁の実・即席
 漬け
 
ミョウガ:ショウガ科の多年草(中国原産)で,関東地方以西の山野の木陰などに生え
 る
 若い茎は4〜7月,花芽は7〜10月に摘んで下さい
 茹でるときは,酢を落とした熱湯にさっと通す
 酢味噌和え・天ぷら・酢のもの・煮びたし・すしの具・塩漬け,生のまま汁の実・サ
 ラダ・薬味・生食
 
スベリヒユ:スベリヒユ科の一年草で,各地の道端などに生える
 6〜10月,根を除く全草を摘んで下さい
 塩一つまみを入れた熱湯で茹でて,冷水に十分ジュウブン晒して下さい
 和えもの・バター炒め・揚げもの・おひたし・煮びたし(妊婦は流産する場合がある
 ので多食しない)
 
ヤナギタデ:タデ科の一年草で,各地の山野の川辺などに生える
 5月から枯れるまで,葉を摘んで下さい
 生のままタデ酢・タデ味噌・料理の添えもの・細かく刻んで香辛料(茹でたものはお
 ひたし・和えもの・煮びたし)
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