51c 園芸植物から穫れる果実のいろいろ
フィランサス・エンブリカ 〈菴摩勒アンマロク、油柑ユカン、ミロバラン とうだいぐさ科〉
熱帯アジア原産の落葉低木(温室内栽培)。果実は食用又は薬用。
マンゴー 〈檬果 うるし科〉
ヒマラヤ山麓原産の常緑高木。果実は4〜9月に熟し、主に生食。
ライチー 〈レイシ むくろじ科〉
中国原産、19世紀以前に渡来した常緑小高木。果実は5〜7月に熟し、生食、缶詰に
利用。
リュウガン 〈竜眼 むくろじ科〉
インド原産の常緑高木。果実は生果又は乾果とされる。
ランブータン 〈むくろじ科〉
マレー半島原産の熱帯果樹(わが国での結実は見られない)。果実は7〜8月に熟し、
生食。
ナツメ 〈棗 くろうめもどき科〉
北アフリカから欧州西部原産、わが国には万葉以前の時代に中国より渡来した落葉高
木。果実は9〜10月に熟し、生食のほか、薬用、菓子用、料理用。
ブドウ 〈葡萄 ぶどう科〉
世界各地の暖地及び温帯に原産するつる性落葉低木。果実を酒、ジュース、シロップ
などに利用。
品種:巨峰、デラウェア、ネオ・マスカット、甲州
オクラ 〈アメリカネリ あおい科〉
アフリカ原産、明治の初め頃渡来した多年草。若莢を食用。
ドリアン 〈ぱんや科〉
東インド、マレーシア原産、明治初期に渡来した常緑高木。果実は食用(果物の王と
称される)。
カカオ 〈カカオノキ あおぎり科〉
南米原産、大正中頃に渡来した常緑小高木。豆果はココア、チョコレートの原料。
ピンポンノキ 〈あおぎり科〉
中国南部原産の温室植物。種子は7〜8月に熟し、煮食、焼食。
キウイフルーツ 〈支那猿梨シナサルナシ またたび科〉
中国原産、ニュージーランドで改良された温帯性落葉果樹。雌雄異株。果実は11月中
旬〜12月に熟し、生食。
マンゴスチン 〈おとぎりそう科〉
マレー群島原産の落葉小高木。果実は主に生食。
オオナガミクダモノトケイ 〈大長実果物時計 とけいそう科〉
南米原産、大正中期に渡来したつる性落葉低木(温室栽培)。果実は食用。
パッション・フルーツ 〈果物時計草クダモノトケイソウ とけいそう科)
ブラジル原産、明治中期に渡来したつる性多年草。果実は夏に熟し、生食、ジュース
の原料。
パパイヤ 〈木瓜モッカ、乳瓜チチウリ ぱぱいや科〉
熱帯アメリカ原産の半木性常緑果樹。果実を生食、ジュース加工。
ナツグミ 〈夏茱萸 ぐみ科〉
わが国の暖帯から温帯に自生する落葉低木。果実は夏に熟し、食用。
同属:ナワシログミE.pungens(葉や樹皮を薬用)
トウグミ 〈唐茱萸トウグミ ぐみ科〉
本州特産(ナツグミの中の変種)で落葉低木。果実は6〜7月に熟し、食用。果実の
大きいものをビックリグミと云う。
ザクロ 〈石榴 ざくろ科〉
小アジア、南欧原産の落葉高木。果実は生食のほか、清涼飲料、シロップなどに加工。
モモタマナ 〈コバテイシ しくんし科〉
アジアの熱帯原産(わが国では沖縄、小笠原の海岸地方に自生)の半落葉高木。果実
は珍味として食する。
フトモモ 〈蒲桃 ふともも科〉
熱帯アジア原産の常緑小高木。果実は生食又はプレザーブとして利用。
フェイジョア 〈アナナスガヤバ ふともも科〉
ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部原産、昭和初期に渡来した亜熱帯果樹。果実
は生食及びジャム、ゼリー原料。
バンジロウ 〈グアバ ふともも科〉
熱帯アメリカ原産の常緑小高木。果実は生食や加工用。
近似種:ブラジルバンジロウ、コスタリカバンジロウ、テリハバンジロウ
テンニンカ 〈天人花、ローズ・アップル ふともも科〉
東南アジア原産の落葉低木。果実は生食のほか、ジュースやパイの原料。
アルブツス・ウネドウ 〈イチゴノキ つつじ科〉
南欧、北アフリカ、西アジア、小アジア原産の落葉低木。果実は12月に熟すが、美味
ではない。
ブルーベリー 〈つつじ科〉
北米原産、昭和26年に渡来した落葉小低木。果実は初夏に熟し、生食ほか。
カキ 〈柿 かきのき科〉
本州、四国、九州の山中に自生する落葉高木。果実は食用(平安時代に既に食用)。
オリーブ 〈もくせい科〉
西アジア原産で紀元前3000年頃には栽培されていた。わが国には1863年に渡来した落
葉高木。種子はオリーブ油、果実は食用、薬用。
[次へ進む]