51b 園芸植物から穫れる果実のいろいろ
 
ラッカセイ 〈落花生、南京豆ナンキンマメ、ピーナッツ まめ科〉
 ブラジル原産、1753年渡来の一年草。種子は8〜9月に熟し、食用、菓子用など。
 
ナタマメ 〈大刀豆、刀豆、タテハキ まめ科〉
 熱帯アジア原産、1600年頃渡来した一年生つる性植物。
 白花系は豆を食用、赤花系は莢サヤを食用。
 
ダイズ 〈大豆、枝豆 まめ科〉
 中国東北部原産の一年草。種子の色は黄、緑、黒など、食用。
 
アズキ 〈小豆 まめ科〉
 中国原産、3〜8世紀に渡来、古来より一年生果菜として栽培される。
 
インゲンマメ 〈隠元豆、菜豆サイトウ、鵲豆、フジマメ まめ科〉
 中南米原産、江戸時代に渡来。草形は高性・矮性、つる性・つるなしなど多様。種子
 は9月頃から収穫し、食用。
 
エンドウ 〈豌豆、ノラマメ、ブントウ まめ科〉
 東欧、西アジア原産、平安時代に渡来。果菜は5月頃より収穫し、食用。
 
スナップエンドウ 〈スナックエンドウ まめ科〉
 東欧、西アジア原産、エンドウの一品種で莢や実を食用。収穫は6月から。
 
ソラマメ 〈空豆、トウマメ、ヤマトマメ まめ科〉
 北アフリカ、西アジア原産、奈良時代に渡来したと云われ、越年草。果菜として種実
 を食用。
 
ササゲ 〈捧、ナガササゲ、ジュウロウササゲ まめ科〉
 熱帯アフリカ原産、9世紀頃に渡来したと云われるつる性一年草。果菜として栽培。
 
ブンタン 〈文旦、ザボン みかん科〉
 インド東部、中国南部、台湾原産、1845年渡来した常緑高木。
 品種:安政柑、晩王柑
 
ポンカン 〈みかん科〉
 インド原産、明治29年に渡来。果実は生食。
 
イヨカン 〈伊予柑、アナドカン みかん科〉
 山口県原産、愛媛県(伊予)で広まる。果実は生食用。
 変種:宮内イヨ
 
カボス 〈みかん科〉
 大分県特産の常緑低木。果実は主に食酢用。
 
ダイダイ 〈橙、代々 みかん科〉
 インド原産、1900年頃位前に渡来した常緑小高木。果実はマーマレードや香油、調味
 料の原料。
 
キシュウミカン 〈紀州蜜柑、コミカン、ホンミカン みかん科〉
 中国揚子江の上流地域原産、鎌倉から室町時代に渡来した常緑低木。生食用。
 変種:ヒラキシュウ、ムカクキシュウ
 
ハッサク 〈八朔 みかん科〉
 広島県原産。
 濃間紅ハッサクはアルベドガピンクの変種
 
ユズ 〈柚子 みかん科〉
 中国、わが国原産の常緑小高木。果皮、果汁を調味料、果実をマーマレードの原料。
 近似種:ハナユズ
 
レモン 〈檸檬レモン みかん科〉
 インド西部ヒマラヤ原産、果実は生食や、油、ペクチン、クエン酸などの原料。
 品種:リスボン・レモン、ビラフランカ・レモン
 
ブシュカン 〈仏手柑 みかん科〉
 インドヒマラヤ地方原産、17世紀以前に渡来した熱帯性柑橘。
 近似種:バショウシトロン
 
グレープフルーツ 〈みかん科〉
 18世紀西インド・バルバトス島で生じた新品種、大正四年に渡来した常緑高木。
 
ネーブル・オレンジ 〈みかん科〉
 ブラジルで枝変わりとして発生した種、明治22年に渡来。
 近似種:バレンシアオレンジforma valencia
 
スダチ 〈酢橘 みかん科〉
 徳島県原産の常緑低木。酸汁は調味料。
 近似種:キズ(北九州に分布)
 
ウンシュウミカン 〈温州蜜柑 みかん科〉
 鹿児島県原産。果実は生食。
 
アマナツ 〈甘夏、アマナツミカン みかん科〉
 大分県の果樹園で発見。果実は生食、缶詰、果汁原料。
 近似種:山路夏橙、田島夏橙
 
タンカン 〈桶柑 みかん科〉
 中国広東省でポンカンとオレンジの自然交雑で生じた。明治後期に渡来。果実は生食。
 変種:大春系タンカン、ハイリーカン
 
サンポウカン 〈三宝柑、蓬莱柑ホウライカン みかん科〉
 和歌山県原産の常緑高木。果実は生食用。
 
キンカン 〈金柑、メイワキンカン みかん科〉
 中国浙江省原産、18世紀に渡来した常緑低木。果実は生食、また加工用。
 品種:丸金柑、長寿金柑、長実金柑(観賞樹)
 
カラタチ 〈枸橘、枳殻キコク みかん科〉
 中国原産、1000年前に渡来した落葉低木。
 園芸変種:ヒリュウvar.monstrosa
 
サンショウ 〈山椒、ハジカミ みかん科〉
 わが国原産の落葉低木、果実は香辛料・薬用、若葉は食用。
 変種:棘のないアサクラサンショウvar.inerme、短い棘の中間種ヤマアサクラサンシ
 ョウvar.brevispinosum

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