症状に効く
〔ハ〕
 
肺気腫
 △さといもの味噌汁は、老人の気管支カタルや肺気腫にも効くので、常食するとよい。
…痰・咳にも…
 
肺結核
 △たけのこの節の中に白い粉が見られる。これは貴重なカルシウムなので、洗い落と
さないように料理して下さい。
 △にんにくと、炒った黒ごま、削ったかつお節、辛味噌を同量ずつを混ぜ合わせ、水
を少し入れてかき混ぜながら弱火で煮詰めたものを、毎晩就寝前に大さじ一杯ずつなめ
ると卓効がある。翌朝の臭気を防ぐために、梅干し一個食べるとよい。
 また、にんにくを熱灰の中に突っ込んで焼き、しょうゆをつけて一日二、三個ずつ食
べても効く。
 △小さめの盃一杯の中に、れんこんをすりおろしてしぼった汁と梅酢を二〜三滴入れ、
これを朝晩二回、毎日続けて飲むと著効がある。
 △なしの芯一個分を薄く切り、白砂糖をまぶして焙烙ホウロクで炒り、一日一個分ずつ食
べると効がある。
 
肺臓や気管支の弱い人
 △中国の古伝であるびわ膏は、肺臓や気管支の弱い人、痰、咳の多い人、吐血、精神
疲労、腰や背の疼痛、食欲不振、また虚弱者の持薬として特効がある。健康の人には、
心身を強壮にする効もある。
 びわ膏の材料は、
 @新鮮なびわの葉五〜六枚の両面をよく洗ってふき取る。
 Aへその深い大きいなし二個の皮と種を取って、果肉を適当に切る。
 B白みつを湯飲み茶碗半杯ほとを少し固くなる程度に煮詰める(便秘気味なら白みつ
を多くし、下痢気味なら白砂糖に替える)。
 C大棗半片(なつめの実を乾燥したもので、漢方薬店にある)
 Dはすの実150g(渋皮のまま)
 びわ膏の作り方は、
 @土鍋でびわの葉をかなり濃くなるまで煎じ、これを漉す(葉は捨てる)。
 A漉し汁に、なし、大棗、はすの実、みつを入れて弱火で煮詰め、焦げつかないよう
に絶えずかき混ぜる。
 Bはすの実がドロドロに溶けたら、火からおろして、陶器壺に蓄えておく。それを随
時温めて食べる。
 C時々吐血を伴う人は、これに、れんこんの節20個ほどを突きつぶして、その汁を一
緒に入れて煮詰める。
 
歯痛
 △炒った小豆の粉末で、痛む歯と歯ぐきをこすると、痛みは難なく治まる。
 △さといもの芋薬を布にやや厚めに延ばして患部に貼る。半日で取り替える。さとい
もをすりおろしたものでも効く。…虫垂炎・神経痛・リウマチにも…
 △虫歯が痛いときは、白ねぎを噛みしめていると、痛みが止まる。
 △とろろにとうがらしの粉を入れて混ぜ、痛む部分の頬に貼ると卓効がある。乾いて
きたら、貼り替える。
 △塩漬けにしたやまももに水を適宜加えて煎じ、その汁で度々うがいすると著効があ
る。
 △きくらげと荊芥ケイシュ(漢方薬店にある)を等量に煎じた汁で、度々うがいをすると
特効がある。
 △粒の白こしょう一にぎりを2.5合ほどの水で煎じ、これを数回に分けて飲む(過剰
に服用したり、虚弱者や長期間の服用は慎むこと)。…腹痛にも…
 △痛い虫歯のときは、塩を布で豆粒ほどに包み、虫歯の中に詰めて、噛みしめている
と効がある。また、塩と多めの灰を混ぜて、歯に詰めてもよい。
 
吐き気
 △しょうがを噛んでいると治る。
 △さとうきびの汁七、しょうがの汁一の割合で混ぜ合わせ、一日に数回、少しずつ飲
むとよい。
 
はしか
 △内攻したはしかを発疹させるには、大根おろし汁茶さじ一杯、ひねしょうがのおろ
し汁一滴と砂糖少々を加え、四、五倍の湯を注ぎ入れて攪拌したものを、二、三回飲ま
せる(二、三歳の乳児の分量)。
 △よく熟したきんかんの砂糖煮を食べると、発疹が内攻せず治りが早い。
 △はしかが内攻して発疹しないときは、伊勢えびの殻半分を水一合で煎じて、のどが
渇いたときに飲ませると効がある。
 
はちの害
 △ふきの葉のもみ汁をつけ、その葉を患部に貼る。…切り傷にも…
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