症状に効く
〔イ〕
 
胃腸障害
 △大根おろしにごま油二、三滴落としたものを常食する。大根おろしはなるべく皮つ
きのまま、頭の方からおろすと辛味が少ない。…胃炎・胃酸過多・便秘にも…
 
胃腸のアトニー
 △そら豆を皮つきのまま四つ割りにして油で揚げた塩味のいかり豆は、胃筋を強壮に
して胃腸のアトニー(無力症)に効く。心臓病にも効果がある。
 
胃腸病
 △慢性の胃腸病には、いんげん豆の完熟したものを粉末にして、酢を混ぜたものを服
用する。
 △しその実を陰干しにしておき、濃く煎じて飲むと効があると云われる。
 △生ねぎの白根に味噌をつけて、毎朝食べる血行がよくなり、胃液の分泌を促進して
体が温まり、胃腸の働きが活発になるので、いつの間にか快癒する。
 △新鮮な鶏卵10個を固茹でにして、黄身だけを厚手の鍋に入れて強火で炒ると、黒く
ドロドロになってくる。これを弱火で更に炒り続けて、黒いネトネトした油のようにな
ったところを、布で固くしぼり、その卵油ランユを瓶に入れて蓄えておく。その卵油を食後
に少しずつ飲む。10個の卵黄で盃に三杯の油がとれ、それを一週間分とする。
 △慢性胃腸病には、へそに塩を詰め、その上から普通にお灸をする。大人は20〜30
火、子供は15火ほど。腸のあらゆる疾患によい。
 △生じょうゆ盃半杯を湯飲み茶碗に入れ、熱い番茶を注いで飲むとよい。…心臓にも
…
 
胃痛
 △すりごまは、胃痛・胸やけや、苦い水を吐いたり、食べると胸につかえたりするとき
に効果がある。黒ごまを炒って軽くすりつぶし、別に炒っておいた塩と混ぜ合わせて(黒
ごま七、塩三)、ご飯に振りかける。…胸やけにも…
 △にらのしぼり汁を朝夕少しずつ飲むとよい。…胃病にも…
 
胃病
 △たんぽぽの根を、花が咲く前に掘り取って天日で乾燥させておき、小さく刻んで一
日7〜8gずつを水一合で煎じて飲むと、数日で治る。
 △にらのしぼり汁を朝夕少しずつ飲むとよい。…胃痛にも…
 △ふき(及びふきのとう)の葉、葉柄、根、すなわち全草を煎じてお茶代わりに飲む
と効がある。特に腹痛や胃けいれんには、葉のしぼり汁がよい。また胎毒や皮膚病を内
攻させたものなどには、根の煎じ汁を飲むと、毒が下って治る。…腹痛にも…
 △びわの葉療法とは、びわの葉に含まれている成分を、皮膚を通して体内に浸透させ
て治療するものである。
 その方法は、
 @びわの厚い葉(冬葉がよい)を乾いた布で葉の表裏をよくふく。
 A二枚の葉の表面を火であぶってから合わせ、14回ほどこすり合わせる。
 B一枚ずつを両手に持って、下腹部を、一ヶ所を10回ほど強く押してはこすり、位置
を変えては入念に繰り返す。この間、新しい葉に二〜三回取り替える。
 C次は背中の背骨の両側を上から下へと押したりこすったりする。
 D更に肩、腰部、臀部などへと移る。この間、葉を数回取り替える。
 E最後に、病気の個所に葉療法する。
 この方法は、皮膚病や、ガンにも効くと云われている。
…腎臓・心臓・肝臓にも…
 △胃腸を整えるには、熱い番茶に生じょうゆを少量たらして飲むとよい。…貧血にも
…
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