08 身近な薬草
 
               身近な薬草
 
                     参考:保育社発行「薬になる植物」
                        廣川書店発行「薬用植物大事典」
 
[皮膚炎など]
 
イチジク(無花果イチジク) クワ科
 乾燥果実/緩下剤
 乾燥葉・果実の煎じ汁で腰湯/痔,神経痛(ヨモギの葉と一緒に使うとより効果的です
 )
 
ウマノスズクサ(青木香セイモッコウ) ウマノスズクサ科
 根の粉末を外用/虫毒,蛇毒の解毒(有毒なので内服は注意)
 
オトギリソウ(ショウレンギョウ) オトギリソウ科
 果実を結んだ頃の全草を乾燥したものを煎服/切り傷,打身,神経痛
 
カワラヨモギ(インチンコウ) キク科
 夏期花をつけた全草を乾燥したもの(10〜20g煎服)/黄疸の消炎性利尿薬
 幼苗・花穂/黄疸
 
ギシギシ(羊蹄根ヨウテイコン) ウコギ科
 根/ダイオウの代用として緩下剤
 新鮮根の液汁/皮膚病
 
クチナシ(山梔子サンシシ) アカネ科
 果実の粉末を外用/打身,ねんざ
 果実の粉末(5〜8g煎服)/止血,鎮静,消炎
 
クララ(苦参クジン) マメ科
 乾燥根(3〜5g煎服)/黄疸や浮腫(水虫やアセモなどのかゆい皮膚病),殺虫剤
 
クリ(栗葉リツヨウ) ブナ科
 生葉の煎じ汁で患部を洗う/うるしかぶれ
 
ケイトウ(鶏頭花ケイカンカ) ヒユ科
 花/痔の出血,生理過多,こしけなど
 
ゴマノハグサ(玄参ゲンジン) ゴマノハグサ科
 根塊/消腫
 
サクラ(桜皮オウヒ) バラ科
 樹皮,花,実/湿疹・ジンマ疹・腫れ物などの皮膚の炎症
 
サラシナショウマ(升麻ショウマ) キンポウゲ科
 根茎/痔(抗炎症作用)
 乾燥根茎(1〜3g煎服)/発汗,解熱,解毒
 
スイカズラ(忍冬ニンドウ) スイカズラ科
 花・葉(2〜10〜15g煎服)/化膿症などの解毒薬
 
ツワブキ キク科
 生葉の汁を塗る/打撲,やけど,しもやけ,痔
 
トクサ(木賊モクゾク) トクサ科
 乾燥地上部(1日10〜20g煎服)/腸出血・痔出血の収斂剤
 
ナス ナス科
 黒焼きした蔕ヘタ・茎/口内炎,歯痛
 果実/キノコ類の解毒
 
ニシキギ ニシキギ科
 茎についたコルク層の翼を黒焼きにしたものをご飯で煉って塗る/棘トゲ抜き
 
ハトムギ(鳩麦) イネ科
 果実(1日10〜30g煎服)/疣イボ取り
 
ハマビシ ハマビシ科
 果実(7g)/血行をよくし,充血の眼によく,かゆい皮膚病に用いる
 
ヒメガマ(蒲黄ホオウ) ガマ科
 花粉(内服又は外用)/血止め
 
ホウセンカ(鳳仙花) ツリフネソウ科
 種子(急性子キュウセイシ)/魚肉中毒・喉に棘トゲが刺さったときの特効薬(有毒)
 
ムラサキ(紫根シコン) ムラサキ科
 根の軟膏を外用/やけど,痔,しもやけ
 
モモ バラ科
 葉のお風呂/あせも
 蕾(白桃花ハクトウカ,1日3〜5g煎服)/下剤,便秘,利尿
 
ヨモギ(艾葉ガイヨウ) キク科
 生葉/虫刺されや切り傷
 乾燥艾葉(5〜8g)/出血症,食あたり,冷え性
 艾葉の煎じ汁の腰湯/痔(イチジクと一緒に使うとより効果的です)
 
 
[痰]
 
キキョウ キキョウ科
 乾燥根(4〜5g煎服)/喉の痛み,咳止め,痰を切る
 
サイカチ(皀莢ソウキョウ) マメ科
 実/去痰
 
ジャノヒゲ(麦門冬バクモンドウ) ユリ科
 乾燥根の肥厚部(10g)/咳止め,去痰,利尿
 
ツリガネニンジン(沙参シャジン) キキョウ科
 乾燥根(5〜8g煎服)/痰を切る,解毒
 
トチバニンジン(竹節人参チクセツニンジン) ウコギ科
 根茎(1〜4g煎服)/去痰,解熱
 
ムサシアブミ(天南星テンナンショウ) サトイモ科
 根茎(1日1〜4g煎服)/痰タンを切る
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