03 緑と水の森林基金
緑と水の森林基金(概要)
いまわが国の森林は,さまざまな期待を寄せる人々が多くなる一方で,手入れの行き
届かないまま放置されている森林が増えているといわれております。
森林をただ眺めているというだけでなく,一歩踏み込んで,山や森林をもっと良くし
ていこう,そのための森林基金を募ろうというのが,この「緑と水の森林基金」です。
また砂漠化やオゾン層の破壊,そして熱帯林の消失といった地球環境問題が盛んに取
りざたされております。
自然保護運動や,ナショナルトラスト運動に関係する方々をも含めた上で世論を形成
しつつ,この森林基金運動にご理解ご協力をお願いします。
1 目 的
私たちにとってかけがえのない森林を,21世紀に向かって守り育てていくために,
国民と森林のふれあいを深めながら,国民一人ひとりが,それぞれの立場・可能な方法
で,資金・知恵・労力などを提供して森林づくり(森林資源の整備)に参加する運動を
推進することとしています。
2 事業内容
基金の運用益によって実施し,人間生活と密接な関わりを持つ森林・水の資源整備・
活用等を進めるための事業を行います。
すなわち,森林資源の整備・利用や森林資源の整備を通じた水資源のかん養及び産業
的利用等についての普及啓蒙,調査研究等の事業やこれらに対する助成を行います。
具体的な事業内容としては,
(1)普及啓発
@森林資源の整備や,森林と水との関わり等についてのキャンペーンやシンポジウ
ム等,各種イベントの企画・実施
A木材需要の拡大,古紙の利用等の推進
B調査・研究成果等についての情報提供
(2)調査研究
@水土保全などの森林の機能の増進等
A水資源の効率的利用及び森林資源の整備・利用等
B森林の教育・文化的,あるいは医学的利用等
C森林のダム堆砂,濁水防止に果たす役割
D水力発電施設周辺の環境保全
E地形・地層による水資源のかん養効果及び地下水等の水資源の賦存状況等
F木材,古紙の利用等
(3)活動基盤の整備
@民間活動グループ,リーダーなどの育成
A森林整備担い手の育成
Bシンボル森林,樹木の保全などによる国民と森林・木とのふれあいの増進
C森林の教育・文化などの総合的利用の推進
D各種モデル森林の活用など
(4)国際交流
@緑化推進,砂漠化防止などについての情報の交換,シンポジウムの開催等
A緑の民間大使の派遣
B人材の交流
3 基金造成の方法
広く国民,企業などからの寄付によって基金を造成します。
4 基金造成募金の名称
社団法人 国土緑化推進機構 「緑と水の森林基金」募金
5 目標額
200億円
6 募金期間
昭和63年4月から5カ年間
7 免税等の恩典
(1)所得税・法人税の免除
@法人の寄付金は,その全額が損金に算入されます。
A個人の寄付金は,所得から一定の寄付金控除があります。
(2)紺綬褒賞の授与
個人で500万円以上,団体で1千万円以上をご寄付いただいた場合,紺綬褒賞
又は褒状をいただけます。
(3)感謝状の贈呈
個人で50万円以上,団体で100万円以上をご寄付いただいた場合,農林水産
大臣,林野庁長官,又は国土緑化推進機構理事長からの感謝状を,表彰規程に基づ
いて贈呈されます。
8 ご寄付の方法
(1)郵便振替口座(無料)へのご送金
東京0−356743
(社)国土緑化推進機構「森林基金口」
(2)銀行口座へのご送金
都市銀行,農林中央金庫等で取り扱っています。
9 募金協力のいろいろ
(1)森の小人と,ちひろの世界「緑と水の森林基金」テレホンカード
森の小人:800円,バラと少女:900円
(2)森林・林業関係の各イベント会場には,どんぐり君の募金箱が置いてあります。
◎お問い合わせ先 〒102 東京都千代田区平河町2-7
社団法人 国土緑化推進機構 TEL 03-3262-8451
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