04 緑の地球
緑の地球
1 緑の地球経営
地球上の失われた緑を回復し,現有する熱帯林の保全と持続的利用を図りつつ,種の
多様性の確保,貧困の解消,生態系と調和した人間活動等を達成し,21世紀に豊かな
緑の地球を引き継ぐことが,現在の我々がとるべき行動理念であるとの認識に立って,
これを「緑の地球経営」と称し,その実戦を世界に呼びかけるものです。
2 国際緑化推進センター
財団法人国際緑化推進センターは,この実現に向けて,次のような諸活動を行い,国
際林業協力の推進と国際緑化の促進に寄与しようとするものです。
@国際林業協力を担う人材の養成・確保
A海外の森林・林業並びに海外林業協力に関する技術・情報の収集,提供
B民間団体等が行う国際林業協力活動に対する支援
C国際緑化に関する普及啓発及び国際林業交流活動の推進
◎財団法人国際緑化推進センター
〒112 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル
TEL 03-5689-3450 FAX 03-5689-3360
3 同センターのプロジェクト紹介
国際緑化推進センターでは,次のようなプロシェクトを支援,実施しています。
@サヘルグリーンベルト計画形成調査支援
サヘルグリーンベルト計画研究会は,マリ共和国サヘル地域において,森林造成に
よる砂漠化防止計画の可能性を把握するために必要な水賦存量,社会経済条件等を
調査しています。
A熱帯林造成リーダー養成研修支援
オイスカ産業開発協力団は,同協力団の海外カウンターパートのうち,熱帯林造成
事業経験者,植林研修終了者から優秀者を10名選抜し,熱帯林造成のリーダーを
養成するために再研修をしています。
B木炭及び製炭副産物生産プロジェクト成形調査支援
NGO活動推進センターは,インドネシア共和国カリマンタン,バラート州におい
て,カリマンタン島の地域住民による持続的森林経営が可能と考えられる適正技術
の一つである製炭技術の研究普及プロジェクトを形成するために必要な森林利用の
実態,薪炭材,薪炭の流通,農林産廃棄物の利用等を調査しています。
Cマングローブ研修実施
国際緑化推進センター自らが,沖縄県において,将来の熱帯林保全協力の人材の育
成を図るため,関東近県5大学の林学専攻の学生25名(ブラジャール熱帯林構成メ
ンバー)を対象に林業教室を実施しています。内容は,地球環境に大きな影響をも
つマングローブの生態系保全と持続的利用に必要な知識の習得です。
D熱帯林造成技術研修実施
国際緑化推進センターが委託して,熱帯林研修センター(林野庁林業講習所)におい
て,林業NGOの組織的活動及び技術の向上を図るための研修をしています。内容は,
NGOの会員,一般を対象に熱帯林造成に必要な基礎知識と技術の習得です。
※注:NGOエヌジーオーとは,非政府組織のことです。
4 基金への協力依頼
国際緑化推進センターの事業は,主として広く国民,企業等の協力によって造成され
た資金の運用益により行うこととしています。
資金は,平成3年度以降5ケ年間で15億円を目標としています。
寄付金は,相続財産贈与にかかる非課税措置の適用が予定されています。
5 賛助会員への加入
国際緑化推進センターへの加入方法は次のとおりです。
会費 毎年度1口10万円
資格 個人,法人,法人以外の団体,地方公共団体
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