原 辰徳(はら たつのり) 1958年7月22日生まれ・右投げ右打ち

 神奈川・東海大相模高から東海大を経て80年ドラフト1位で巨人に入団。開幕当初は二塁手として起用されたが、中畑の怪我で5月から本来のポジション三塁に定着するや、打率.268、22本塁打、67打点の成績で新人王獲得。翌82年は全試合出場で33本塁打・92打点は共に僅差のリーグ2位。そして3年目の83年は初の3割に打点王も獲得。堂々のリーグMVPにも選ばれた。

 しかし順風満帆だったのはここまで。84年は一転してスランプに苦しみ、86年には打席でスイングの際に左手有鈎骨骨折の大怪我。アキレス腱痛も慢性化して、以後故障との闘いが続いた。そんな中、球団史上歴代4位となる1066試合に4番を務め、チームを引っ張った。
 95年10月8日、最終戦となった広島戦でホームランを放ち同年限りで現役を引退した。

 85年5月12日の大洋戦で1イニング2ホーマー。87年4月19日の広島戦で代打満塁本塁打。91年の年間12犠飛はセ・リーグ記録。入団以来12年連続20本塁打は歴代2位。

 MVP1回(83)、新人王(81)、打点王1回(83)、最多勝利打点2回(82、83)。ベストナイン5度(83、87、88、90、91)、ゴールデングラブ2度(87、88)受賞。月間MVP3回(83年5月、85年7月、89年4月)。オールスター出場11度(81〜88、90〜92)。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)
81 巨人 125 470 64 126 23 6 22 227 67 6 30 78 .268(25位)
82 巨人 130 494 81 136 19 1 33 256 92 11 44 82 .275(19位)
83 巨人 130 500 94 151 32 4 32 287 103 9 63 56 .302(12位)
84 巨人 130 468 72 130 19 1 27 232 81 7 70 58 .278(27位)
85 巨人 124 441 79 125 23 2 34 254 94 7 70 42 .283(25位)
86 巨人 113 406 70 115 21 3 36 250 80 7 54 57 .283(13位)
87 巨人 123 433 80 133 17 3 34 258 95 7 49 61 .307(8位)
88 巨人 126 467 79 140 24 1 31 259 81 5 62 63 .300(6位)
89 巨人 114 395 60 103 22 0 25 200 74 3 62 68 .261(27位)
90 巨人 103 366 58 111 17 1 20 190 68 6 55 64 .303(7位)
91 巨人 127 455 66 122 13 1 29 224 86 5 57 82 .268(22位)
92 巨人 117 437 61 119 17 1 28 222 77 4 53 71 .272(20位)
93 巨人 98 336 28 77 14 0 11 124 44 3 48 62 .229
94 巨人 67 200 26 58 4 1 14 106 36 0 24 21 .290
95 巨人 70 144 13 29 8 0 6 55 15 2 14 29 .201
                             
15年 1697 6012 931 1675 273 25 382 3144 1093 82 755 894 .279
歴代順位 88位 63位 45位 67位 70位   17位 33位 24位   50位 61位 90位
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 四死球 三振 打率(順位)