文責:倉島
「ディベートをしてみたいが何から始めたらよいかわからない」という質問が何件か寄せられてきたので、全くの初心者がディベートを始める方法についてまとめました。
もし、あなたが一度もディベートの試合を見たことがないなら、あなたのディベートに対するイメージは間違っていると言って間違いないでしょう。それほど、日本では間違ったディベート観が広まっています。
また、ディベート愛好家やディベート関係を職業とする人は、ディベートの効果を過大評価する傾向もあります。とにかく一度、まともなディベートを見てください。自分の目で見て、自分に必要なスキルが養われるか、自分で判断したほうがよいでしょう。
各種ディベート大会を見学するのは、基本的には無料ですし、ディベート講座/試合に参加/見学しても費用は微々たるものです。
実際にディベートを見て、これならやってみたいと思ったら、つぎに入門書を読んで概要をつかみましょう。
「頭を鍛えるディベート入門」 松本茂 著 講談社 ブルーバックス
が初めての方には最適です。
尚、ディベート入門と銘打った本はたくさん出ていますが、中にはとてもディベートの解説書とはいえない本もあります。とりあえず、上記の本を読むことをお薦めします。(値段も安いですし)他には、このホームページの各コーナーも参考になると思います。
さらに具体的に知りたい場合は、ディベートの試合の記録を見てみると良いでしょう。NAFAのホームページに、日本語ディベート大会の記録が載っています。
また、昨年行われた「全国中学・高校ディベート選手権=ディベート甲子園」の決勝戦のビデオもあります。特に中学校のビデオはレベルも高くディベートの進行方法を知る上では、参考になるでしょう。
問い合わせ
メディアクリエイト
郵便番号162 東京都新宿区新小川町6-12 tel/fax
03-5228-6395
中学決勝ビデオ 定価3,000円 送料300円
さらに詳しく調べたい方は、以下の本をお薦めします。
「教育的ディベート授業入門」 中沢美依著 明治図書 教室ディベートの新時代13
書籍等で概要をつかんだら、初心者向けのセミナーに参加して、より具体的に理解するとともに、実際に試合をしてみましょう。出版されている本を何百冊、何百回読んでもディベートはうまくなりませんし、ディベートを通じて身につけたいスキルも身につきません。
例えば、初めて何かスポーツをしようとしたとき、水泳でも思い浮かべてください。本を読んだだけで、いきなりプールに入るでしょうか(泳げないのに)。また、本を読んだだけでやっていて身に付くでしょうか。
また、初心者ばかりが集まって、本を頼りに勉強しても誤った方向へ行ってしまうだけです。ここは多少費用がかかっても、専門家の指導を受けたほうがはるかに近道です。
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セミナーに参加して、試合を体験したとしても、試合ができるようになっただけで、スキルの向上はこれからです。継続的に試合をして、初めて目標とするスキルが身につきます。また、そうなるとスキルの習得以上にディベート本来の楽しさのとりこになっているかも知れません。
しかし、残念ながら社会人が参加できる日本語ディベートサークルというのはあまり数がありません。東京近辺の方なら、DOSの例会に参加してみてはいかがでしょうか?