【1】 お花の栽培なら私にお任せください。(独り暮らしでも寂しくありません)

同じ隣保の藤波組の武田さんです。
 武田さん宅には花壇はありませんが、家の敷地のあちらこちらに花が育っています。ご近所の方も「ここは不思議と花がよく育つんですよ」と言われます。
 藤波組の各家庭の花は、武田さん宅の花が大半を占めているそうです。勿論私の家にも。
4月下旬 武田さん宅のクマガイソウ(熊谷草)

 熊谷草の名の由来は、袋形の唇弁を熊谷直実の
背中に背負った母衣に見立てたものと云われています。阿蘇地方では、タケノコが出る頃に咲きます。

 今日は熊谷草の写真を撮りに、隣村の阿蘇望亭さんを誘ってお邪魔しました。帰りに堀立てのタケノコをいっぱい頂きました。

 家から少し離れた県道沿いの武田さんの菜園には、いつも季節の野菜が育っています。
嫁がれた娘さんに送ったり、僅かですが村直営「おふくろ館」の農産物即売コーナーに出されたりされますが、ミョウガの時期には「今月は一万円位いただきました」と喜んでおられました。庭の片隅にはミョウガがたくさん出ます。

 家庭菜園で育った野菜は時々いただきますが、新鮮で本当に美味しいです。村の小さな無人売場所などには、一袋、一束100円の野菜がありますが、ほとんどの販売所は大量生産でなく、このような農家の主婦の方が育てられたいわば手作りの野菜です。「おふくろ館」の農産物即売コーナーも勿論、村のみなさんが持ち寄られた即売コーナーです。是非お寄りください。

 「草取りをした草は、片隅に集めてビニールを被せておくと立派な堆肥になりますよ」と教えていただきました。
 我が家の庭は、芝は植えずに雑草を刈り込んでいます。それだけ刈草が大量に出ますのでこの方法で堆肥作りを試みてみました。一年もすると草も土にかえっています。中にはミミズがいっぱい。試しに黄花コスモスの苗を植え換えた時この堆肥を土に混ぜたら俄然成長が違いました。

 1月の寒い夕暮れ時仕事を終え、車で近くの温泉に行く途中、一本の大根を片手に家路につかれる菜園帰りの武田さんを見受けました。言葉かけはしませんでしたが、後ろ姿を見送りながら、何だか勇気をもらったような気がしました。

 毎年春が楽しみです。
 
ご主人に先立たれ、庭の手入れも行き届かないとのことで、庭の畑のツツジ類をいただきました。
 昨年は、やや大きめの「一尺藤」の木をいただきましたので今年の仕事始めに藤棚を作り、3月少し暖かくなってから移植しました。もう新芽が出ていますが、木陰を作ってくれるのは来年になるかもしれません。

 我が家の庭も、武田さん宅の花木や草花が増えました。時々取り立ての野菜や花の苗を片手に、嫁ぎ先の花木を見に来られます。

喫茶の入口周辺は「武田ガーデニング」です。