福田昌範の吹奏楽講座

第21章 アンブシュアー(フォーム)を整えよう!

 

 楽器を吹いたり弾いたり叩いたりしていて「良い音が出ない!」とお悩みのあなた!
あなたの、アンブシュアー(フォーム)は、正しいアンブシュアー(フォーム)で
演奏していますか?(*アンブシュアーとは楽器を吹くときの口の形の事です。)

 この章では、アンブシュアー(フォーム)の重要性をわかりやすく解説してみたい
と思います。

 


♪音を出す事って簡単な事?

 

 「打楽器・弦楽器は、叩いた(弾いた)その場で音が出た。」
「管楽器を持った始めは全く音が出なかったが、2,3日もすれば別に苦もなく音が出るようになった。」

 という話は、巷の学校でよく聞かれる話ですね。
そうなのです。音を出すという事はとかく難しい話ではなく、意外に簡単な話なのです。


♪野球論

 このHPにいらしている方はご存知の通り、筆者は無類の野球好きというよりも、元野球部という事は周知の事実
なのですが、上記の

「音を出すという事はとかく難しい話ではなく、意外に簡単な話」

という文章を野球のバッティングに置き換えてみると、

バットを持った始めは全くボールに当たらなかったが、2,3日もすれば別に苦もなくボールに当たるようになった。
そうなのです。
バットにボールを当てるという事はとかく難しい話ではなく、意外に簡単な話なのです。

 という文章に置き換える事が出来ます。


 では、適当にバットにボールを当てるだけでバッティングは良いのでしょうか?

 ただ、バットにボールを当てているだけでは、けっして、ホームランやヒットにはなりません。
 プロならずとも、アマチュアの選手も、素振りというものを多く繰り返し、自分のフォームをチェックする事によって
ヒットコースにボールを飛ばしたり、ホームランを打つ技術を身に付けたりします。
(特にプロの選手が、ホームランやヒットをよく打つことが出来るのは、適当にバットを振っている訳でははないのです。)

 ただ単に、バットにボールを当てることは、(確率は悪いですが)幼稚園に通ってる年の子供でも出来る事なのですが、
その打ったボールが、ヒットコースになるか?ホームランになるか?には、
(体力も含めた)技術が必要になってきます。
その技術の源になっているのが、バッティングの「フォーム」なのです。


♪スポーツを学ぶ=楽器を学ぶ

 

 では、上記の、

 では、適当にバットにボールを当てるだけでバッティングは良いのでしょうか?

 ただ、バットにボールを当てているだけでは、けっして、ホームランやヒットにはなりません。
 プロならずとも、アマチュアの選手も、素振りというものを多く繰り返し、「自分のフォームをチェックする」事によって
ヒットコースにボールを飛ばしたり、ホームランを打つ技術を身に付けたりします。
(プロの選手が、ホームランやヒットをよく打つことが出来るのは、適当にバットを振っている訳でははないのです。)

 ただ単にバットにボールを当てることは、(確率は悪いですが)幼稚園に通ってる年の子供でも出来る事なのですが、
その打ったボールが、ヒットコースになるか?ホームランになるか?には、
(体力も含めた)技術が必要になってきます。
その技術の源になっているのが、バッティングの「フォーム」なのです。

 という文章を楽器の演奏に置き換えてみると、

 では、適当に音を出すだけで楽器は良いのでしょうか?

 ただ、吹いているだけでは、けっして、響きのある音や良い音にはなりません。

 プロならずとも、アマチュアも、ロングトーンや基礎打ちというものを多く繰り返し、
「自分のアンブシュアーやフォームをチェックする」事によって
良い音で吹いたりしたり、響きのある音を出す技術を身に付けたりします。
(プロの演奏家が、響きのある音や良い音で演奏する事が出来るのは、適当に音を出している訳ではないのです。)

 ただ単に楽器で音を出すことは、(確率は悪いですが)幼稚園に通ってる年の子供でも出来る事なのですが、
その吹いた(叩いた・弾いた)音が、「良い音」になるか?「響きのある音」になるか?には、
(体力も含めた)技術が必要になってきます。

その技術の源になっているのが、楽器を演奏する時の「アンブシュア(フォーム)」なのです。

 という風に置き換える事が事が出来ます。

 


♪ちょっとした事が大きな事に・・・。

 

もしも、演奏者一人一人が
少しでも「良いアンブシュア(フォーム)で演奏しよう」
として合奏に望めば、一人一人の音はわずかしか良い音にならなくとも、
大人数になればなるほど大きな力(合奏音)となってホールに響きます。

これは募金を募り、一人一人がわずか1円しか支払わなくても、
1億人から1円づつ集めれば、1億円になる!という例に似ています。
一人一人は1円と言うちっぽけな額ですが、「1億円」と聞くとすごい額だとは思いませんか!?


 もちろん、楽器を吹く上で、アンブシュアーさえ整えればよい音で吹くことが出来るか?と言われると
そういうわけではありません。ブレスの問題やリードの問題、使用しているマウスピースやスティックの問題、
究極的には使用している楽器の問題、などなど、研究しなくてはならない事が多くあります。

 奏者はいろいろな文献やCD.やレッスンなどを参考にして、良い音で演奏できるように
絶えず努力しなくてはならないのです。

 

(C)2017 Masanori Fukuda

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