銀星倶楽部は、たいへんきれいなイメージの雑誌でしたので、
観念的な作品でも遠慮なく自由に描く事ができました。
その中でもこれは特にイメージがきれいなので気に入っています。
ベースになったのはシュレーダーの絵本です
絵本の好きな方なら「あああれか」とすぐ思い当たられると思います。
蛇足になりますが同じシリーズの「窓ガラス」は右脳と左脳の話です。
右と左をまちがえているかもしれないけれど・・・
夢双宮
これもちょっと観念的に見える作品
解説の中野美代子先生に「とりわけ匿名性が高い」とコメントされています。
夢で誰だか知っている人に会っているのに誰だかわからなかったり、
名前だけが違う人のものだったりする事はないでしょうか?
夢の浮遊性のようなものはおもしろいですね
イメージのはるか遠くに、ボーの「ペスト王」があります。
そういえば「夜の王」に安西冬衛の軍艦茉莉を指摘されたのは初めてでした。
実際に頭の中にあって「一度あんなイメージを描いてみたいなぁ」と
思いながら描いたものですが、今まで誰にも感じてもらえなかったのになぁ