◆ 邪聖剣ネクロマンサー <PCエンジン>
邪聖剣ネクロマンサー、88年に出たPCエンジン初のRPGだと記憶している。CMで「夜中にやらないでください」というのを放映していて非常に印象的だったので購入した。やってみて、敵がなめらかに動いてたのに驚愕。某、ファミコン悪魔合体ゲームのそれよりなめらかであったのである。しかも、敵を倒したときに血が「ぶしゅう」と吹き出す様を目のあたりにして、注1さすがはPCエンジン、任天堂のRPGは終わったかと思ったものだ。
99年の視点で評価すると組み合わせによってゲームバランスが天地ほど違うシステムだったり、敵の名前が一部変だったり、経験値を稼いでいる場所では自分が最強の状態なのに注2次の大陸へ行くと敵が最強な状態だったり、異様に長いパスワードだったりする最悪のゲーム。
ゲームは最悪だが、クソゲーではない。そこらのシナリオに凝りすぎて戦闘がつまらない、戦闘のアニメーションに凝りすぎて戦闘がダルい、敵とのバランスが良すぎて戦闘に張り合いがない、1回のクリアが長すぎて他のキャラでやる気が出ないような物とは違う。あくまでもラスボスを倒すという目的以外存在しなく、敵を倒しまくって倒しまくるパワープレイ型RPGの王道を行っている。キャラが非常に個性的なので育てる楽しみもある。実に喜ばしい事ではなかろうか。このゲームは昔ながらにして今のRPGに劣らない名作なのだ。
*注1 個人の主観です。人物A: 絵が綺麗で音楽がよくないと駄目。人物B: やはりシナリオが良くないと。人物C: いいやシステムだ。といろいろ人によって好みが違います。あれからいろいろRPGをやりこんで、今はシステムが良くないと絵と音楽が良くてもやらないという考え。
*注2 まともに戦うと全滅するほど強かった。大陸へ行く順番が違うのかと思ったが、そこ以外行けないので無理矢理逃げの連続で次の町までたどり着き、有り金はたいて武器、防具を買ったら普通に戦えるレベルになった。
●奥義の書