卵にも季節ごとの称名があり、味にも微妙な違いがあります。
鶏舎を自動化し、温度・採光を一年中陽春なみに調整していると昔の卵の味から遠ざけられてしまうことでしょう。
立春前後の寒中、この時期は年間を通じて、産卵量が最も少なく、希少価値とたっぷりの滋養分で”寒卵”として珍重されています。
そして草樹も萌える春の彼岸過ぎに出回る”草卵”。命あるものにとって最も心地良いこの季節には産卵の量もぐっと増えます。
七、八月の卵は秋雛に孵化する”土用卵”。真夏にもかかわらず、日持ちも良く、滋養に富み、食することにより夏の疲れを癒してくれます。
日本の食文化を大切にし、季節の風情を感じて食すのも一興です。




昔翁ありき・鹿鳴館
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