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 その19

8月最終の週末。来週からは9月ですよ、9月。
先週に続いて腰下の作業です。ブロックの中にはメタルの赤い金属片が、たくさん入っています。これをSpl.洗浄台にて洗浄します。前回の洗浄は寒い冬の日。今回は快適に作業ができます。

次はいよいよ新品メタルの組み込み。メタル接触面をセーム革で拭き上げ、クランクとブロックの嵌合表をもとに2種類のメタルをブロック、ベアリングキャップともに間違いのないように組みます。このとき、メタルの締めしろとなるクラッシュハイトが大きくならないように嵌め込みます。

どうせならということで、新品のバランサードリブンスプロケットとチェーン、オイルポンプ周りを組みます。

いよいよクランクメタルのオイルクリアランスの測定です。プラスチゲージが載ってるの見えるでしょうか? 一般的にはこのように円周方向に対して直角に載せるようですが、Zのサービスマニュアルでは円周方向に載せて測るようになってます。
ちなみに両方のやり方で測定してみましたが、差はありませんでした。
また、プラスチゲージを載せる際、これも賛否あるのですが、うちはオイルを薄く塗ってみました。
プラスチゲージを載せたらクランクを回転させずに、ベアリングキャップを規定トルクで締めつけます。今回は3.7kgmで締めました。さてクリアランスはどうでしょう?

ドキドキしながら付けたばかりのベアリングキャップを外すと、プラスチゲージがつぶれています。これを袋のゲージで測ると、0.038mm以下であることがわかりました。3ヶ所とも同じような値です。
次はコンロッドメタルの測定です。やり方は同じ。洗浄して組み直したピストン、コンロッドをブロックに挿入してクランクと合わせます。で、測定結果は0.025〜0.03のって言う感じでした。とりあえず、クリアランスは全部既定値です。

クリアランスがOKならあとは再度、同じように組み直すだけです。特製エンジンスタンドで、どんどん組んでいきます。ここで問題発生。新品クランクにこれまた新品のクランクバラサンサースプロケットがきっちり組めないんです。いままで使用していたクランクには組めるのですが......。結局、使用済みのスプロケットが新品クランクに問題なく付いたので、それを使用することにしました。せっかく新品揃えたのに〜。(T_T)
そんなこんなで腰下まわりがほぼ完成。来週は腰下の完成とヘッドの洗浄予定です。

さて、こちらは、Zの足回り、特にリアをどうするか悩んでいたところ、COKEさんから譲っていただいたブロックキット。
先日、COKEさんとICQにて遭遇。そのままチャットへとなだれ込み、このキットをCOKEさんが持っているという情報をゲット。交渉の末、高額にて(笑)うちのZ用にと譲り受けることができました。ありがとうございます!
ブロックは鉄製で51mmです。単純に、これでリアの車高が50mm下がります。場合によっては、アルミで40mm程度のものを作製するかも知れません。ちなみにノーマルのUボルトでは20mm程度のブロックまで噛ませることが可能だそうです。

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