連休も明けて、5月7日、スーパー歌舞伎初体験の友人と、見て参りました。そろそろ疲れもでる頃、中だるみしていないか、セリフをかまないか、ドキドキしながら参りましたが、そんな心配は、全く無用でした。
エネルギーあふれる熱演と、セリフが練り上げられて、安心して楽しめる舞台になっていました。それぞれの役者さんも、役の人物に成りきっているようで、セリフに力がこもっていて、物語の世界にすーっと入っていくことが出来ました。
4月の舞台とは、それはもう随分と感じが違うのです。
私は、1幕目、「震えずともよい、震えずとも良いぞ」のセリフで、すでにウルウルしてしまい、そのあともずっとハンカチを握りしめていました。
特に、右近さんが、4月に比べてインパクトをとても強く感じました。初日はなおさらなのかも知れませんが、4月はさらりとしていたように感じたのですが、今回は、関羽たちと志を同じくする同士としての熱き心が、ひしひしと伝わってきて、涙、涙、、、、、
友人を連れていきますと、とても反応が気になるのですが、1幕が終わって、「いかがです?」と聞きますと、呆然とした表情で、「すごいすごいすごい」。しばし、言葉にならないようでした。2幕、3幕では、もちろん?ハンカチを握りしめ、亀治郎さんの場面では、「わあー!」と歓声を上げていました。
「猿之助さんが、光り輝いていましたねー!」猿之助さんのパワーに圧倒されていたようです。笑三郎さん、春猿さんは、女性と思っていたようです。皆さん男性ですよと説明しますと、あまりの美しさに、驚かれていました。
「病みつきになってしまいそう」
「はい、どうぞなってください。」
この次は、息子を連れて参ります。オグリを見たあと、しばらく照手姫が夢に現れたと言う息子です。今回は、誰が夢にでてくるのでしょうか。
まだご覧になっていらっしゃらないかた、名古屋、大阪の方、安心してチケットをお取り下さい。スーパー歌舞伎は初めての方にも、おすすめです。
3日にやっと見てきました。
今まで平日ばかり見に行っていたので、当然おば様が多かったのですが、今回は休日ということもあり、男性の方が非常に多く、また家族での観劇の方もいらしてなんだか嬉しかったです。
私の隣のおじ様は1人でいらしてましたが、場面場面で一生懸命拍手されており、とても満足している様子でした。その向こうには、幼稚園と小学校らしきお子さんを連れた親子4人が観劇されていました。ゴールデンウィークに親子でスーパー
歌舞伎なんてエライ!!と一人で感心していたのでした。
当然補助席も出ていましたが、料金はやはり1等席の料金なのでしょうか?
感想は良かったの一言!! 何がとか、何処がというのではなく心にしみる良さというのでしょうか。今までのスーパー歌舞伎とは、やはり何かが違うという印象。
すっきりしているのでしょうか? 猿之助さんがおっしゃるとうり、理屈っぽい台詞が排除されているからでしょうか。
セットも実にシンプル。私は、孔明の所を訪ねた時の竹薮のセットが好きだったなあ。
今回の主役は笑也さんという声もあったけれど、やはり見終わって心に残るのは関羽です。決して今までのスーパー歌舞伎の主人公のように、激しくも派手でもないけれど、なぜだか心に強く残る、包み込まれているように感じるこの感覚はなんなのでしょう。
いつにもまして、宙乗りのときの猿之助さんの目には勢いが感じられました。いつまでもずっと見続けていたい、瞬きするのが惜しいという感じ・・・。
ウルウルする場面もいつもより私は多かったです。
劉備・玉蘭を見ているうちに数年前の自分を思い出しました。仕事の上で男の人に負けたくなくて、所詮女だからなんて言われたくなくて、精神的にも体力的にも必死になってた時期がありました。でも、女が何処まで出来るんだろう、このままでいいのだろうかという不安もいつも抱えていました。だから、劉備でいなくてはならなかった玉蘭の気持ちが胸に痛く、ただ一人そんな自分を分かってくれる人の前で弱音を吐いてしまう弱さも許せました。
これは、がんばっている女性に見て欲しい。男の人の中で日々戦っている(大袈裟ですね)女性に見て欲しい舞台だと思いました。
笑也さんは、いい役者さんになられましたね。(なんて、失礼ですが...)雪之丞変化のタカミヤや、弁天小僧の声を聞いたときは「ちょっと...」と思いましたが、今回はすっきりしたいい声になったなあと聞き惚れました。お姫さまも良いけれど、これからは立役もどんどんやって欲しいなあ。
香渓が自害する場では、「カグヤ」の織衣を思い出してしまいました。笑三郎さんはこういう一途な役が似合いますねえ。涙を堪えるのに大変でした。
それから亀治郎さんに対しての嵐のような拍手に、自分でも拍手しながらびっくりでした。本当に演舞場内が揺れるような凄い拍手で、猿之助さんの時より凄くていいんだろうか?!と、つい心配になりました。
残念ながら、私はこの1回の観劇でおしまいです。地下鉄のあっちにもこっちにもメトロカードのポスターが貼ってあって、その時はカードよりポスターが欲しいと思ってましたが、今になるとやはりカードを買ってくれば良かったかなあと少々後悔しています。友人に頼もうかなあ。
観劇後、銀座をぶらぶら歩いていたら、奥様、お嬢さんといっしょの門之助さんにお会いしました。水色のシャツだったこともありますが、爽やかな素敵なパパといったご家族のお姿でした。
確かに、不満な点が一つもないわけではないけれど、私たち以上に猿之助さんも横内さんも、更なるアイディアを早くも考えていらっしゃるのではないでしょうか。きっとこれからの名古屋・大阪公演ではまた少しづつ変化していくのでしょうね。
それでこそスーパー歌舞伎です。
14日の”驚きももの木20世紀”がとっても楽しみです。
■■■■1999年5月5日/Chikako.T ■■■■ |
前回の、よくもま〜我が侭勝手な感想を掲載して下さり、ありがとうございました・・・
でも、「ここはオフレコになるだろ〜な」と思った箇所がしっかり載っていて、北前さんも容赦ないんだから〜えっへっへ〜、と思ってしまいました。
つくづく、今回の「新・三国志」は腰が引けていたもので、4月一枚5月一枚という切符の取り方しかしていませんでした。弟など、いつも仕事の忙しい時なのを無理しても行ってたのですが、「今回はパスしとく・・」なんて言うし。 そんな訳で、とばっちりをうけたのは母でした。
ところが実際幕を開けてみるとご存知のような有り様で、初めから補助席は並ぶは立ち見は出るは、マスコミも取り上げるは、で・・・とうとう母がむくれまして・・・
「何で、観れないの!?」・・・。
ところが、5月分も早々に売り切れ同様で、さて困ったな〜と思っていた時に、「翔」のHPを拝見したところ、Kyoko.K様の「緊急/チケット情報」を知ったのでした。
情報の掲載は26日で、私が見たのは27日でしたから、もう駄目かな〜と思いつつメールをさせて戴いたところ、譲って下さるというお返事を戴けて、大喜びで受け取りに伺いました。
で、5月1日に御機嫌サンな母と拝見してきました。
全体的にすっかり成り立ったなという印象で、不自然な間や違和感が消えてしっくりまとまっており、そして見せ場のスピード感や高揚感も増して、さらに鮮やかな舞台になったなと思いました。
笑也さんから不安感が消えて、すっかり玉蘭という女が出来上がったと感じられました。実のところ、私にはどうも好みの女ではないのでそのあたりはどうしようもないのですけど(だって、日輪サマのファンだも〜ん!)。
猿之助さんの関羽は、やっぱりも〜少し若々しくあってほしいなぁ〜と、思ってしまいます。
猿之助さんは、ファンにとって永遠の二枚目なんだって事を、横内氏に教えよぉ〜!
HPを拝見したり、また劇場内の感想を耳ダンボしてみると、どうやら一般的な女の方には「三国志」は馴染みのない物語だったのかと改めて知りました。
私も、また友人達も「三国志」ファンばかりでしたし、何しろNHKの人形劇がありましたから、もっと知られていると思っていました。
猿之助さんのおっしゃる「おばさま三国志」というのは、本当に正解だったんだなと判りました。 おかげで、母も十分楽しんで、益々御機嫌でした。
「これで、赤壁が判った」と言うのを聞いて、私も迂闊だったと反省したのですが、母は習字をやっており、一昨年の展示会用に「赤壁賦」を書いたのでした。今年は「出師表」に挑戦しており、つくづく観せる事が出来て良かったと思いました。
帰宅して、早速書き始めた母に、「この先帝というのが、笑也さんだからね。これは、笑也さんの遺志を継いで戦ってきますって右近ちゃんが書いた文章だからね!」と、妙〜な説明をしてしまいました・・・・・・でも、「新・三国志」のおかげで情況は判りましたから、なんとか良い作品が出来るのではないかなと思います。
改めて、Kyoko.K様、ありがとうございました!!!
また、これも「翔」HPのおかげです、ありがとうごさいました!!!
これを機会に、「三国志」を楽しまれる方が増えたら良いなと思います。
とにかく!良い男がたくさん登場します!!!
例えば、劉備、関羽、張飛兄弟の末っ子のように登場する趙雲子龍は、段治郎くんにぴったりだと思うんですよ〜
諸葛孔明の策を最も理想的に実行できた優れた武将ですし、「長坂の戦」や赤壁前夜の孔明の帰還を助けたり、孫夫人に連れ出された劉備の子の奪還であるとか、物語的な名場面が沢山有る永遠の若武者といった印象です。
呉の武将で「三国志」ファンが真っ先に思い浮かべるのは、わざわざ歴史書に「すっごい美形」と記録されている美周郎です(シュウユという名なのですがユの字が変換してくれないので、ニックネームで御容赦)。今回、陸遜をもってきたあたりは、なかなか面白いところです。
呂布という猛将は、ただ横暴で知性の欠如した武将だったり、絶えず満たされない自分を持て余してさまよう武将だったり、作家によって様々な描き方をされます。
また、名馬中の名馬、中央競馬の馬名にまで登場するのが、赤兎馬です。実は、「三国志」と聞いて、砂煙を上げて駆け抜ける騎馬隊を思い浮かべるような馬好きなので、一頭も登場しないのは寂しかったりします・・・・・・等々、話し出したら切りが有りません。
演舞場の売店で、陳舜臣さんの「秘本三国志」が売られていますが、これはちょっとバリエーション的な作品なので、初めて読まれる場合はオーソドックスな作品が良いと思います。やはり吉川英治の「三国志」(講談社文庫)が基本的なのですが、全8巻で長いですし、ちょっとクラシック。
柴田錬三郎の「英雄ここにあり」(講談社文庫)は、劉備の死までで全3巻(ちょっと分厚い)です。 諸葛孔明に絞るとなれば、陳舜臣さんの名著「諸葛孔明」(中公文庫)があり、これは全2巻。
まだ文庫化していませんし大変長いのですが、作者の思い入れたっぷりに男達を描き切っているのは、北方謙三の「三国志」(角川春樹事務所)全13巻です。
さて、次回は幻の楽日、涙の23日です。益々のすばらしい舞台を夢見て、仕事に耐えていこうと思っています・・・
がんばろ〜
やっとやっと「新・三国志」、見に行くことができました。
イヤ〜、面白かったです。何よりこれまでのスーパー歌舞伎の悪いクセ(これは人により意見の分かれるところでしょうが・・・)だと思っていた説明的な台詞の多さ、台詞に頼った物語の進行、などが、今回は随分と抑えられていて、その分情感の豊かなドラマになっていたような気がしました。
大立ち回りだ、タイタニックだ、大雨だ、宙乗りだと、視覚的にもすごーっく刺激的な演出法をとっていながら、情感の豊かなドラマにもなっているという、これは何といっても猿之助さんの演出家としての大勝利でしょう。
右隣りの若いOL二人連れは、先に初めて見た一人が大感激して友人を誘った再観劇日だったようなのですが、二人とも、ステキ〜、スッコ゜ーイ、きれ〜い連発の世界でした。
また左隣りの上品そうなご夫婦は、「あんな膨大な話をどうやるかと思ったけど、うまいもんだねェ。こんなに縮めてるのに有名な話しは大方入ってるんだ・・・」ってえらい感心ぶりでした。「猿之助はえらいな。堅苦しい、わかんないって言われちゃう歌舞伎を、こんな風に誰にも楽しめるものに仕立て直して見せようっていうんだから。これは誰にもできることじゃないね」とも。
ファンにとってはどちらもとても嬉しい反応で、両耳ダンボの私でした。
猿之助さんは、男くさく、いかにも頼りになるって感じで、それにとっても綺麗でした。
笑也さん、もしかしたらこれまでのスーパー歌舞伎の中では一番適役だったかもしれません。とてもよく似合っていて不思議な魅力がありました。台詞まわしとか、歌舞伎の香りが乏しいというところはあまり変わってなかったけど。
右近さん、想像以上にはまってました。新鮮な発見って感じでよかった。
笑三郎さん、歳とともにだんだん若い女性役もはまってきて(というのも変だけど)ものすごーっく綺麗でした。登場した途端にパーッと明るくなった感じがしましたから。
段四郎さん、歌六さん、ともに武将の誇り、屈折等もしっかり表現していて舞台に奥深さを出していたと思います。
そして、亀治郎さん!! これは見た人は分かりますよね。見てください!!としか言えません。
キラキラとした目がいいんですね。 ああ、猿之助さんの若かりし頃の輝きがここに!って思ってしまうくらい印象的でした。
帰りにちょっと痛かったけど、横尾さんの例のはでー!なポスター、二枚組6,000円で買って帰りました。
パネルにしよう!とは思ってるんですが、さて、どこにかけるかが問題です。
「新・三国志」…感動しました。
皆さんの感想を色々聞いてはいましたが、私なりに感じたことをお伝えします。
私が、一番感動したシーンは意外にもとても穏やかな、静かなシーンでした。ご覧になった方は、おわかりでしょうが、まだの方の為に詳細はやめておきます。
テレビ等では、京劇やタイタニックのような船の沈没シーンや本水を使った立ち回りを派手に取り上げていましたが、それ以上にその穏やかなシーンは、心にとっても響いてくるジーンとくるものがありました。
今まで私の見たスーパー歌舞伎で、これほどの長い”間”を使ってみせるシーンはあったかしら…?と思うくらい、とても印象深いものになりました。
猿之助さんが主役?とか笑也さんが主役?というよりも、うまく言えませんがおもだか一門が一つになって作り上げた作品だなぁって思いました。猿之助さんの台詞の一つ一つが、台詞というだけではなくて、何か深い深〜い意味があって語っているのではないかと思える程に力のこもった、心のこもったものでした。
夢見ることの大切さも教えて戴きました。来月も見に行きますが、きっとまた涙してしまいそうです。
見るときにあまり構えずに見た方が自然に受け入れられる作品だと思いましたので、皆さんも肩の力を抜いて、頭真っ白な状態で見て、何かを感じてほしいと思います。
あと、千秋楽が一日のびてしまいましたね。
久しぶりに千秋楽へ行けることになって、23日のチケットを取ったのに…
でも、当初の千秋楽なのできっとファンの方がたくさんいらっしゃることでしょう。
何がなんでも千秋楽の客席と舞台が一つになる熱狂的なカーテンコールを見たい!ので、私は幕が下りてもがんばって拍手を送り続けようと思っています。もし、見に行かれる方がいらっしゃったら是非一緒にやりましょう!
2ヶ月間、私達に感動を与えてくれた役者の皆様に熱〜いアンコールを送りたいっっ!!…私の素直な気持ちです。
たまたま東京に行く用ができたので、19日の夜の部で「新・三国志」を見てまいりました。
東京に行く日が決まったのが直前だったので、1等席しか取れなかったのですが、花道横のいい席が取れました。
私はNHK人形劇三国志以来の三国志ファンなので、劉備は女性だし、関羽さんは髭がないしと、正直言って「新・三国志」は期待より不安の方が大きかったです。でも実際に見てみると、一つのお芝居としてはとても良かったと思います。
これまでのスーパー歌舞伎の路線とは一線を画したものだと思います。オーケストラの音楽も想像以上に合っていました。ただ衣装や音楽を聴いていると中国映画やドラマ、特に以前BSで放映されていた中央電視台のドラマ「三国演義」を想起させるものがありました。普段あまり気に留めていない歌舞伎の中の音楽のインパクトの強さがわかりました。衣装もいつものと違う、新鮮な感じで軽そうな印象を受けました。
またポスターが斬新で私は好きです。地下鉄にはってあるものをはがして帰ろうか、と真剣に考えました(^^;)
始めの京劇の立ち回りは、「西遊記」などの日本公演用の京劇のクライマックスには付きもので、私には特に驚きではありませんでしたが(衣装も黄色だし)、いつもの耳につく銅鑼がなかっただけ、見やすかったです。第一幕に京劇の立ち回りが多用されますが、時間の経過を表すのにちょっと多用しているかなという気もしました。
私の中の「三国志」のイメージ通りだったのは、猿弥さんの張飛だったと思います。
衣装やメイクといい、性格といい、期待どおりの張飛像を見せてくれました。意外に違和感が無かったのが、右近さんの孔明さんでした。劉備の夢に自分の理想を見た若かりし孔明像は右近さんの背の低さ(孔明は長身で有名)をカバーしていました。
また他の方が書いておられましたが、カーテンコールでの髭をたくわえた孔明は、「よくぞここまで諸葛孔明を具現化してくれました!!」と思わず感謝したくなるほどかっこよかったです。白帝城で劉備から後事を託されてから、孔明さんが孤軍奮闘してきたさまが見て取れました。五丈原の風が吹きすさぶようで、私は震えてしまいました。カーテンコールだけではもったいないと思いました。
笑也さんの劉備は、負けるとすぐに関羽や張飛に泣き言をいうところなど、ちゃんと「劉備」に見えました。ただ「私の不徳の致すところで皆に迷惑をかけた」というのが、「私が女だから」という理由になっているだけという印象を受けました。
笑也さんの表情、関羽への思いを口にせずにため込むような表情や、男性であることを演技している時の表情など、笑也さんの魅力を改めて感じました。
これがなければたしかにこのお芝居のおもしろさは半減すると思います。その意味で猿之助さんのファンの方が不満に思われるのもよくわかりました。
ただしやはり女性であることを関羽の方が意識しすぎているのではないかと思います。
おそらく脚本全体に流れる女性観が、私自身のものとずれているからではないかと思うのですが、もっと劉備にジャンヌダルクのような、女性でも救国の英雄になれるのだという強い目的意識が欲しかったです。
どうも全体的に「女性はか弱きもの、男性に守られるべきもの」という概念が見え隠れするのが気になりました。関羽が世の中を変えようとしている劉備を見て性別を越えた同志として、張飛と共に桃園の誓いを結ぶのだと思うんですが、それがいまいち弱いのです。
どこか関羽は始終劉備を女だからとバカにしているように聞こえました。孫夫人(香渓)との結婚式の時に花嫁衣装を見て関羽が劉備に「お前も花嫁衣装が着たいだろう」という場面がありましたが、私にはものすごく抵抗感がありました。
また登場人物の年齢の概念がどうなっているのか、わかりませんでした。劉備は関羽より年上であるのを無視するのは、この「新・三国志」でなくても日本の劉備像のお決まり?のようです。しかし黄巾の乱から孫夫人との(香渓)との結婚までは20年ぐらい時間が経っていて、たしか劉備は50代だったと思います(うろ覚えです)。
でも笑也さんはおばさんには見えなかった…。もちろんあえてそうする必要はないかもしれませんが、「新・三国志」には登場人物が年を取るという感覚が、カーテンコールの孔明さん以外はなかったように思います。
演義では関羽も張飛も年を取って死んでいくのです。関羽が死に、曹操も死に、張飛も死んで、劉備は自分の世代では自分だけが取り残された寂しさでもって、無謀な夷陵の戦いに挑みます。演義では関羽が死ぬことで世の中が大きく変わります。それほど関羽の死は大きな影響力があるのです。
桃園の誓いでの「共に死のう」という誓いを、もっとも義に厚い関羽が一番早くに破ってしまうところに無情さが漂います。
また関羽さんに髭がなく、曹操が関羽さんのような髭を蓄えているので、段四郎さんが関羽さんに見えてしまいました。関羽ファンの私にはやはり髭のない猿之助さんの関羽さんは「関羽」ではなく「猿之助さん」でした。また歌六さんは孫権なのに曹操に見えてしまいます。孫権は曹操の息子ぐらいの年齢なので、歌六さんはもっと若くしても良かったのではないかと思いました。笑三郎さんの香渓は、演義の孫夫人ならそうするだろうと思わせるに十分でした。寿猿さんの魯粛や華佗はぴったりでした。
それから登場人物を大幅にカットした割にオリジナルの人物も多かったので、三国志をよく知っている人からするとかえってややこしくなった部分もあるのではと思いました。
脚本の筋つまが合わない気がした箇所もいくつかありました。劉備は「神も仏も信じない」といっておきながら、当時の新興宗教の太平道(道教の源流の一つとされます)が起こした黄巾党に入っています。劉備が女性という発想はいいとして、劉備が黄巾党に
はいっているというのはいただけません。劉備が漢王室の血筋を引くことは確かに眉唾ものという印象もないわけではありませんが、それを否定するにしても「新・三国志」では、蜀の国と漢王室との関わりが全く触れられていないのが気になりました。
演義の劉備にはご先祖様が起こした漢王朝を再興するというキャッチフレーズもありました。玉蘭は本当の劉備の妹とかでもいいのではないかと思いました。漢王室の血筋を否定するのも、劉備を黄巾党にするのもいいですが、それならやはり筋つまが合っていないと・・・と思うのです。
張飛や関羽の死は直接的には描かれずに話は進みます。関羽の死は京劇では忌むものとされるようなので、「新・三国志」ではどのようになるのか楽しみにしていたのですが、やはり避けられていました。多数の京劇俳優との共演があるので、妥当な選択だと思いました。ただ張飛の方は殺される場面を入れても良かったのではないでしょうか。全体的に張飛の影が薄かったので、余計にそう思います。
一階にいたので、宙乗りはほとんど「落ちませんように」と祈りながら見上げるだけでしたが、本水の場面は亀治郎さんのためにあるのですね。私の前の席まで水しぶきが飛んで来る大迫力でした(私も浴びたかった)。
桃の花が散る中で関羽に抱かれて死んでいく劉備の姿は、人形劇で貂蝉が関羽に抱かれて雪の中で死んでいく映像や、劉備が桃園を回想する場面と重なり、それ以上に目の前に拡がる美しい風景に時間を忘れてしまいました。「義の人」関羽さんには秘めた恋が似合うのかもしれません。
この瞬間私にとって「新・三国志」は、いい意味でこれまでの三国志物語の延長ではなく、それを超えた「三国志」になっていました。
随分とあれこれ書いてしまいましたが、それは私がなまじ「三国志」を知っていて、しかも思い入れが深いためで、原作の中にある良さを更に生かしてほしいと思ってしまうからなのです。
しかし「新・三国志」はそれを抜きにしても、20世紀最後を飾ると言ってもいいような素晴らしい舞台であり、これからそう発展していくことは間違いないと私は思います。
18日と19日かけて3回連続の観劇をしました。
もう、頭の中や胸の中いろんな感情や感想がぐるぐるしててずっと夢の中にいるようなここちです。
感想は、一言でいうなら“大感激、大満足。もう良かったぁ〜”
魏・呉・蜀の三国を色別に分け、戦のシーンはシンプルかつ美しく、あんなに入り組んだストーリーを見事に見せてくれました。
そして一番よかったのは、人物の心理描写が深いこと。
しぐさひとつ、視線の動かし方ひとつ、セリフの抑揚ですら関羽と玉蘭の心の襞が現れているようでした。せつない、本当にせつなくきれいなお話しでした。
玉蘭って女にしてもすごく弱い女性だと思います。笑也さんが今まで演じた「八犬伝」の伏姫や「オグリ」の照手姫の方がよっぽど強い。
だからこそ男として生き、そして大きな夢を持ち続けなければ自分を支えきれなかったんじゃないかな。
私はもしかしたらこの玉蘭の弱さゆえに共感して物語に入り込んでしまったのかもしれません。
猿之助さんFAN、笑也さんFANの私としては美味しいシーン盛りだくさんの、もうツボ入りまくりー(*^0^*)な舞台でした。
でも、でもね、私の心の中には、ほんの小さくだけど「三国志」FANでもある自分がいて、その子が言うんです。「三国志はこんな小さな話じゃない」って・・・
「新・三国志」は作品のテーマと人物の描写をしっかり伝えるため、枝葉を刈り取りすっきりさせる必要がある。その事はわかります。
それに「オオクニヌシ」では、“テーマが大きすぎて心理描写がおろそかになりすぎ”なんてえらそーな感想をもった私が言うことではないかもしれません。
しかし、せっかく「三国志」に想をかりてるんだから、その雄大さをもっと生かすことは出来なかったのかな?
それから、張飛の死と関羽の死の順番を逆にした理由がわからないんです。
いえ、そのほうが話がすっきりするっていうのはわかるんですけど、あれじゃあ張飛の死ってなんだったのかなと思っちゃうんです。それから劉備の心情としても、関羽が死んでも抑えていたものを張飛の死によって爆発させるってほうが深くなると思うのですが・・。
それに、関羽の死って一つの時代の終わりの象徴のような、もっと大きな意味があったはず。「新・三国志」の関羽の死は、かっこいいけどかっこよすぎ。なんかとってもあっさりとした死に方になってしまって、ちょっと残念です。
私が言っているのは、ファンならではのわがままです。
猿之助さんだったらきっと100%満足いくものを作ってくれるはず・・・と思っているから、0.0001%でもひっかかるものがあると、「なんで?!」って思っちゃう。
新作なんだから、これから更に練り上げていく作品だからって思うからよけいに、一観客として、感じたままを率直に言いたくなっちゃう。この気持ち、わかっていただけますでしょうか?
17日の夜の部を見ました。(もちろん補助席もでてました!)
とにかく驚かされたのは、京劇のかたの人間業じゃない回転回転回転回転@@@@@
そして劉備(玉蘭)の笑也様の美しさ。少しシャープになられたそうで、ほんとお綺麗です。
劉備の現代的眉がかっこいい♪中性的な美しさです。(男性でありながら女を演じつつ今回は男装をする女性の役。。。ん〜混乱(ーー;))
なんといっても亀ちゃん♪大雨の中での立廻り、水をブンブン散らしながらの見得。若さが溢れてました。「小さい猿之助様がいる」って思ってしまいました。(注:亀様が小さいんじゃなくて、猿之助様の意思を受け継ぐものとして…)
そんな亀ちゃんにもう嵐のような拍手。(劇場の都合上、演舞場と名古屋・大阪では違うとのこと。残念。)
心に染みるのは「桃の花」で表現されるふか〜い愛情。
お二人(劉備と関羽)の相手を思う気持ちはリアルな表現方法でなくても充分に感じられます。涙があふれます。
「桃の花」で表現された、うちに秘めたる思いが切ないんです。(;___;)
(しっかり花びら頂いてきました♪)
関羽は劉備を「玉蘭」と呼ぶんです。
それは劉備を、女性である「玉蘭」として思っているんだなと受け取れました。
男装をしていて「劉備」という男になるけども、やっぱり「玉蘭」なんです。
原作を忘れて「関羽・劉備・張飛」ではなく「関羽・玉蘭・張飛」の『新・三国志』と受け取ると納得いく感じがします。
なんだか、とりとめのない感想になってしまいました。いっぱい、いっぱい頭の中にはあるんですが整理できません。
■■■■1999年4月19日/矢橋の橋蔵 ■■■■ |
17日に待望の新三国志を観て来ました。 春秋会からあまり経ってはいませんが、随分猿之助さん一門の舞台を観ていなかったような気がします。
色々な感想を皆さんもたれたようですが、私には大変素晴らしい舞台でありました。
一幕目の京劇の皆さんの素晴らしい動きに度肝を抜かれました。前日に誰でもピカソでたまたま京劇の紹介をやっていて、すごい動きだとは思っていましたがあれほどのものとは思いませんでした。例えて言えばジャッキー・チェンが何人もいるような感じでしょうか。とても人間業とは思えません。
2幕目で関羽が玉蘭に良くやったと労いの言葉をかける場面が在りましたが、私には猿之助さんが一門の皆さん、とくにこの場は笑也さんに対して言っているように感じましたが、皆さんはいかがでしょうか。
笑也さんに対して色々な事を言う人たち、特に古典的なものに凝り固まっている一部の評論家の人たちに対して、素直に努力している人たちのことを、もっと愛情を持って認めてあげてと言いたいです。もっと前向きで建設的な意見を述べて欲しいものです。
今度の舞台で吃驚した事の一つは、亀治郎さんの立役の素晴らしさでした。お姫様役などは前から定評が在りましたが、今度の様な役でこれほどまでとは。
躍動感に溢れ、力強く存在感を示したと思います。これからもぜひ色々な役に取り組んで下さい。期待しています。
同じ舞台を2度観る事はめったに無いのですが、今回は5月にもう一度観る予定にしていて良かったと思いました。猿之助さんの芝居は何度も観たくなってしまう事が辛いところですね。
今回編集長は東京遠征されないのですか。大阪まで我慢するのでしょうか。
未だチケットを購入されていない方は、早くしたほうが良いと思います。5月の土曜、日曜は殆ど売り切れと劇場にでていましたから。
では、皆さんも健康に注意して万難を排して劇場に向かってください。
4月17日夜、友人、その仕事仲間2人と共に観てきました。
最近のスーパー歌舞伎は再演が多かったり、演出や音楽も似たところが数々あって、もう「スーパー」は取ってもいいのじゃないのと思っていたのですが、久々に「スーパー」の冠にふさわしいと思いました。
全体には玄徳は女であることを出しすぎていると思います。関羽と玉蘭のロマンスという筋からはずれてしまいそうなのですが、最初に自分から女であることを捨てて民の為に戦うと言っているのですから、たとえふたりきりであっても、関羽には玄徳として振る舞うのではないのでしょうか(関羽には玉蘭としか見えなくても)。
これを逆に関羽が玉蘭を劉備玄徳として戦うように説得する設定にしたら、玄徳が関羽の前では玉蘭になってしまうのも、そんなに不自然ではないかもしれません。
孔明や香渓(個人的には孫夫人と言ってしまいそうなのですが)を味方にする為とはいえ、あんなに簡単に秘密である女であることをばらすかい?と思ってしまいます。特に香渓はまだ敵対心を持っている時なんだから、ち〜と危険じゃありませんか。
でも、あの長椅子にふたり腰掛けて語らう場面は好きです。涙ポロリでした。
三階、鳥屋脇でしたから、玉蘭が紅いさらしを巻いているのや、猿之助さんが笑也さんの衣裳の右前見ごろをぐいっと引っ張るのが(きゃ〜セクハラ)よく見えました。
宙乗りはお顔ばっちり、目の動きまではっきり見えました。スーパー歌舞伎初見の人はドギマギしちゃったと言っています。関羽であるならば、負傷している玉蘭の顔をじっと見守っているでしょうが、そこはやはり役者猿之助さん、2階、3階席の観客のひとりひとりを見つめているようでした(わたしにも気づいてくれたかしら)。
最後は死んでいくのにハッピーエンドのようだと一緒に観た人が言っていました。「八犬伝」の逆バージョンですねとも。
亀ちゃん(もう最高!)には「八犬伝」の親兵衛が思い出されました。あの時は「母上〜!」で、今度は「父上〜!」。
高校生だったあの初々しさが全然変わっていません。この頃猿之助歌舞伎に辛口の友人も満足しています。「ヤマトタケル」の次だって。
次回は連休後に亀ちゃんの水しぶきを浴びる席で見ます。それまで待てるか不安だけど。
会社の同僚が歌舞伎を見てみたいと言うのですが、社交辞令かと思ったら本気とのことなので、それなら入門は「猿之助」だと演舞場に誘うことにしました。彼女が我々の仲間になることを願いつつ・・・・。
やっとみつけました!猿之助さん&スーパー歌舞伎のお話ができて、聞けるHPが!(私はインターネット初心者)
うれしさのあまり、お便りしちゃいました。いろんな思い、語らせてください。
私が初めて歌舞伎に出会ったのは高校生の時にあった鑑賞教室でした。
確か「義経千本桜」。当然イヤホン・解説なしには内容はわからなかったのですが、一流の人達が演じ、支える迫真の舞台。溢れんばかりの芸術美。何かものすごい衝撃を感じたのでした。
「日本には、なんて素晴らしい文化があるんだろう!」って。
そして大学生になって1度は見てみたいと、母につれていってもらったスーパー歌舞伎。高校生の時に受けたのとはまた違うけど、でも、更なる感動の衝撃をくらったのでした。
役者・裏方の方々・舞台も“これでもか”ってくらい本当、素晴らしかった!!でも、まず、おどろいた&うれしかったのが、現代語のセリフでした。
猿之助さんの人間的スケールの大きさを感じたものです。これだけ言わば“型破り”なことを実行されるには、さぞいろんな障害があったのでは、と何もわからないくせに勝手に推測してしまいました。
そして「初めての出会い」以来、すっかりスーパー歌舞伎が大好きになったのです。
もちろん、「新・三国志」は、4月6日の初日にいってきました。
もうもう、最初から最後まで、しびれまくりで陶酔しっぱなしでした。近頃やっと陶酔による熱が少し引いてきたところです。
で、いきなりですが思うことがあります。
会場をみて気になったのですが、私がいるときたまたまかもしれませんがお客さんの大半が年配の方々で、若い人が少ない!これはいかん!将来、お客さんが少ないことで「スーパー歌舞伎」に限らず、「歌舞伎」という素晴らしい文化がなくなるなんてことはあってはならないって!
で、兄弟や周囲の友人達に、「スーパー歌舞伎」をみたあとはいかに凄かったかを、私の感動を、興奮しながら語りまくります。
で、その甲斐あって、1人、2人ですが既にこの世界にはまりこんできました。
なんか、だらだらとすみません。「新・三国志」以外のことばかりで。 それでは、今日はこの辺で失礼します。
■■■■1999年4月18日/CHIKAKO.T ■■■■ |
八重桜が、満開です。まるで、たわわに実った道明寺の桜餅のようで・・・美味しそ〜
今夜、「新・三国志」を観てきました。
9列目のセンターという全体を見渡せる絶好の席で、それなのに何でこうも冷静な気分で座ってるんだろう私は・・・!?と、思ってしまいました。
去年から、例年に無く情報が伝わって来ず、もどかしく思っているところにポツリポツリと知らされる事々に仰け反り、いつになく不安にすらなり、挙げ句の果てには考え疲れ、もう何も余計な事は思うまい!
ただ目の前の舞台に繰り広げられる物だけを観て、素直に感じよう!
そんな決心をして、あえて情報も知ろうとはせず、あまたの「三国志」モノも今は読まず(私は「三国志演義」が大好きで、様々な作家の作品を楽しんできました)、「翔」のホームページも観ない日々を過ごし、今日を迎えました。
結果から言うと、危惧したよりずっと面白く、見所が多く、良いシーンもあまた有り、楽しませて戴きました。
まだ初日から10日あまり、さらに回を重ねる毎に、もっともっと感動的になりそうな予感も有り、嬉しくも思いました。ホッとした・・・というのが、偽らざる感情です。
いささか猿之助ファンとしてドツボにはまってしまっている私は、例えば単純に面白かったとかつまらなかっただけでは済まないのです。さらに自分でももういい加減にしたいのですが、どうしても忘れられない「竜神伝説」がある・・・あれには、未だに癒えぬ傷を付けられてしまっているのです・・・つらいです。だから、安堵感というものをどうしても感じてしまいました。
関羽という漢の美しさは、様々な男達の登場する「三国志」にあっても今更言うまでもない事で、ですから関羽が主人公の恋物語と言われ困惑してしまいました。実際に観て、あくまでも精神的な恋ですから納得出来ましたけれど。
で・・・猿之助さんは、今回もオトウサン役だな〜と、思ってしまいました。劉備という夢を育み導き実存させる役割ですものね・・・
でも恋心を秘めている男でもあるのですから、師、或いはオトウサン的存在としてではなく、もっと若々しさを押し出して演じられても良いのではないかな〜と、つい思ってしまいました。
猿弥さんの張飛は、観る前から「その通り!」と思っていました。乱暴だけど憎めないキャラクターは、愛敬たっぷりの猿弥さんにピッタリで、実際その通りでした。
ただ、劉備と関羽の関係があるせいで、三兄弟であるのに張飛がちょっと損な役回りで、もっと三兄弟で登場している場面を印象付けて欲しかったと思いました。
それと、張飛の死はセリフで片づけるのではなく、場面として見せて欲しかったです。実際、張飛はあっけなく殺されてしまうのですが、だからこそ関羽の後悔と悲しみももっと強く感じられたのではないでしょうか。三兄弟としての比重という事からしても、見せて欲しかったです。
私にとって出色だったのは、右近さんの諸葛孔明でした。 キャスティングを初めて知った時、フ〜ン・・・という感じでした。筋書で御自身もおっしゃっている通り、「諸葛孔明に見えるかどうか、まず難関」と正直私も思いました。 ところが、初登場の花道の出に、「あぁ・・・梁父吟の頃だ・・・」と思わず声が出そうになりました・・・
私は、「三国志」の登場人物の中で、とりわけ諸葛孔明が好きなのです。隆中に潜んでいる臥龍の心情から、さらに五丈原に没するまでの様々な彼の姿を幾度となく想像してきました。
右近さんの諸葛孔明は、その想像を裏切らず、更に美しく具現して下さいました。ことに、カーテンコールの姿には、その後の生涯をも感じさせられました。
この「新・三国志」という芝居が、更にスケールアップし感動が増す為の重要なポイントは、やはり劉備/玉蘭の存在感にあるのではないかと思います。関羽にこの弱き者を守らねばならぬと思わせ、再び志と誇りを取り戻させ、夢を具現しようと決意させる・・・つまりそれは、我々観客にもそう思わせねばならないのです。
芝居を観るという事は、観客もその世界に意識を存在させ、登場人物と一緒になって笑ったり泣いたり興奮したりするものです。そんな一体感を強く感じられるほど、その物語が更に広がり深まっていくのです。
猿之助さんの存在は、言うまでもなく大きいです。その傍らにあって、その存在感をうんぬん言うのは酷と言うものかもしれませんし、またこの役は大変に難しいものだと素人が見ていても思うのですから、観客というものは傲慢で強欲で勝手だと先に言ってしまいますが・・・
笑也さんには更に更に頑張って戴きたいと、熱望します。
舞台で無防備に後ろ姿を曝し、その華奢な姿が印象的だったのですが、その弱々しさ、儚さを、もっと納得させて欲しいと思いました。 大変失礼な言い方になってしまうのですが、その弱々しさや儚さは玉蘭という登場人物のものであって、笑也さんという役者のものであってはならないと思ったのです。
最後の場面を見ていて、この二人は「八犬伝」の伏姫と金碗大輔の逆転だと思ったのですが、大輔の焦燥感や絶望感や孤独感を共感出来たからこそ、その末の達成に喜び、そして死にゆく時にようやく伏姫の元で安らげる事に涙しつつ感動した事を思い出したのです・・・
最後に、亀治郎さんの事。
水飛沫を上げての大立ち廻りに、胸が高鳴りました。
花道に現れたその激しさ、撒き散らす飛沫の煌き、引っ込みの情熱、なんて美しいのでしょう!!!
そして、熱望せずにはいられませんでした! 私は、亀治郎さんの「ヤマトタケル」が観たいです!!!
そうそう、私にとって結構重大問題だった音楽について、最後になってしまいました。「私の好みじゃない・・・」という私的感覚による感想の為、何と書けばよいのか思いあぐねていたのです。
本音をここで言っちゃうと・・・「すんげぇ、邪魔〜
うるさい〜 宙乗りの時のもダサイ〜!」 あ〜ぁ、言っちゃった・・・。 でも、音楽がいい、って感想も結構あるみたいですから、中にひとつくらいこんな観客の声が入ってもいいかな?・・・と思いました。
さて、長々と、しかもずいぶんと勝手を書きました。
こんなに書いて良かったのかと、小心者なので(ホントか?)反省もしています。
でも、やっぱり、さらにさらにすばらしい舞台を体験したいんです!!!
そして私は、猿之助さんが大好き!一門の皆さんが大好き!なんですから!!!
■■■■1999年4月16日/幸せごはん ■■■■ |
わたしもやっと14日に観てきました。
結局、原作は何ひとつわからない不勉強なまま、「翔」(お忙しい中、ほぼ毎日の更新ありがとうございます!)や、先に観た友達の感想、「スーパーJチャン」(水しぶきを迸らせ花道を六法で駆けてく亀治郎さんがカッコ良かったぁ)・「情熱大陸」(笑也さんってこんなにキレイだったのねー?)などのテレビの映像で、自分なりに想像を膨らませ、なおかつ半分は不安におののきつつ…^^;)の、ドキドキ状態で行きました。
さて結果はいかに?……ですが、私的には、もう【か・な・り】良かったです。
それが、なんかいつものスーパー歌舞伎での「すっごぉ〜い良かった、大感動ー」ってのとちょっと違うんですわー、この気持ち。言葉足らずで上手く表現しにくいんですけど、いつもよりもっと胸の奥がキュンってするっていうか、深いとこに来たっていうか、う〜ん、ホントにへんな例えですみません…^-^;)が、この作品、「好き好き大好き!!」って思うより、「なんでだかよくわからないけど、スッゴイ気になる・惹かれる〜。なんで?なんでー?」って感じ。
何が・どこがそんなにも良かったんだろうって、つらつら考えてはいるんだけど、まだ自分の中でまとまりません。…って、これじゃぁ、まるで『恋』してるみたいですね〜、照れます(苦笑)。
ただ思うことは、毎回テーマがあり、それに沿った台詞で説明されて、頭(っていうか理屈)で理解する部分も多かった今までのモノ(それもそれでいいんですけど)から、もっと肩のちからの抜けた、ハートにグッと来る、そして観てるお客さんひとりひとりの想像力に委ねられる、より一歩進んだモノになった作品なんじゃぁないかなーってことです。皆さんがスーパー歌舞伎のターニングポイントになる作品ってお
っしゃるのは、そこなんじゃないかなっと。(なぁんか、かなり勝手なこと言ってますね…^-^;) 作品全体に、ひたひたと情感があって、隠し扉がたくさんあるって言うか。ふ〜(#。#)。 なんか深々とため息が出ちゃう感じなんですー。
確かに猿之助さんは、お一人で舞台の中心にいらっしゃることがあまりないけど、それでも関羽の素晴らしいことと来たら。しょっぱなから、カッコ良かった(*^^*)ですけど、劉備と二人で椅子に並んで座ってる場面(テレビでもさんざん映りましたね)や、先には死ぬことしか待ってないのに笑って去っていく場面等々、もう、今ちょっと思い出して頭の中に写してみるだけでも、…(;_;)泣けます。あー、メチャメチャカッコいい。
今回は他の役者さんもたくさん活躍されて、猿之助さんも溶け込んでいらっしゃってて、それはそれで新鮮で良かったです。
衣装も舞台装置も音楽も、京劇の役者さんたちの大活躍ももちろん、素晴らしいです。やはり今までイチバン気に入りました。…この不景気なご時世に、ここまでやってしまうのは凄いですよねー。とにかく、これでまた猿之助さんのファンでいて良かったなぁーって、つくづく実感です。ああ・でも感動を言葉で表すのってむづかしいですねー。なんかこう書いてても、受けとめた感動っていうか【思い】は、こんな陳腐なもんじゃなかったはずなのに、さっぱりわけわからないモノになってしまった…(-
-;;)。
でもまた2回目を観て、少しでも落ち着いたらメールしますです。
それでは、また(^-^)ノ。
■■■■1999年4月16日/Yasuko ■■■■ |
山を下り、谷を走る〜〜♪の歌ではないけど、関羽の霊力で「乾いた大地が潤い、大きな河のうねりとなり、滝が現れ・・・」と勝手にイメージを連鎖させ、本水の立廻り、先のメール「大滝」と記述してましたが(『滝』だとすっかり思い込んでいた。。。)
今日、同行の友人に「『雨』、でしょ(-_-;)」と指摘されました。。。ハハハ(←笑ってごまかす(~_~メ))あれは、豪雨の中での立廻りなんですね。(みんなレインコート!?着用してるし・・・)
おもだかニュースもよく読んでみたら、「大雨降らせます。」っていう猿之助さんのコメントもあるし!勝手に滝にしてごめんなさ〜〜い。
連れが言うには、
「新・三国志」密着取材の番組でも、その場面の指導の部分で「滝じゃないんだから。」と何か動きを注意してるらしい、猿之助さんの姿が映っていたそうですね。
それにしても、雑技の大技もタイタニックも、ぶっ飛んでしまいそうな、亀ちゃんの「(豪)雨の!立廻り。」動きもキレがあって素晴らしいのですが、表情がいいんですよ〜〜!人々が死に向かっていく中で、残された希望・・・のように晴れやかな、輝くような表情。魅了されます。そしてちょっぴり涙も零れてしまう。なんで、こんな激しい立廻りと笑顔の後で涙が出るのか分からないけど。
千代や絶間姫などの女方で、あるいはちょっと前までは娘役で、世間をうならせてた亀ちゃんですが、いや〜〜実にカッコいい!
浅草や松竹座を観た人に、是非この彼も観て欲しいです。
関平を死なせなかったことは、多々のフィクションーー原作(だって多くのフィクションから成り立っている訳けですが!)に対してーーの中で最も成功している事だと思います。
さて、開幕後、一週間。
急遽、会社の同僚を連れて観劇することになったのですが、13日(夜)は、「わ〜〜、さすがに少しお疲れかしら?」と思うような、雑技の立廻りと、台詞(主役の二人!)の不安定さが見られましたが、本日14日(夜)はバッチリ!でした。
ただ、やっぱり考えてしまうのは、玉蘭の「女」の出し方?
男から見れば、自分の前では弱さを露呈してくれる可愛い女、なのかもしれない。でも、個人的には、「女ではない!」と潔く言い切ったにもかかわらず、なんか、シナシナしてしまう部分が、ちょっと疑問符。精神的に関羽の庇護を充分受けているのだから、視覚的に、こう、すがる・・・みたいなポーズはなんだか・・・。
すすり泣くのも嫌(~_~メ)。「女(らしさ?)」の表わし方がステレオタイプなんだもん。たとえば、香渓の花嫁衣装を見てお前も着たいだろう?とか・・・(-_-;)(男側の願望だったりする?) それって、<ウエディングドレスに憧れる女の子>みたいでしょう?
玉蘭の背負っているものはもっと重いはずだから、そんな比喩で“女の部分の切実”を出されても。。。(分かりやすくていいのかなぁ。。。)
女としてというより、善き一人の人間としての苦悩でしょう?
平和を希求するために、戦わなければ、血を流さなければいけないということも。凛々しく、毅然と生きて、戦って(←“戦”という意味だけでなく)そして、いよいよその翼を休めなさいと誰もが承認するその時、初めて、ひとりの女に帰る・・・・でもそれも女々しくなるということではないの。
母性や女神的リーダーシップ云々ということが、解説にもあるけれど、優しくある、救済の心がある、ということは、強くあることだと思うんですよね。今、世界の状況を見てもそうだけど、戦うことはた易いこと。許したり、救ったりすることの方が難しいでしょう?
関羽と玉蘭が、恋に落ちたであろうことは、最初の段階ですぐ分かる。そして、桃園の誓いの舞で決定的になる。
言葉や(いかにも)女の仕種(←そして、これをやるなら、リアルでなく、「様式」の方で演って欲しい。背中合わせになる型は凄く良かった!)でなくても充分心の襞は伝わってきている。(本当に猿之助さんも笑也さんも心理の表現が深いから。)
抑制があるからこそ、玉蘭の悲壮な決意や生き方が際立つし、関羽の大きさや男らしさも、玉蘭を(彼と二人の時)「弱い女」にしなくてもしっかり表れているし。そうでなくても、ストーリーの展開上、「女」はいっぱい使っているのだから、(彩香や香渓、諸葛孔明を味方に得るときなど)関羽と二人きりの時間だからこそ、抑制が伝わってくる方が、切実さが増すと思います。 ホント玉蘭のお芝居における位置が非常に重要なので、気になるんです〜〜、その描かれ方が。
隣接する公園の桜もすっかり散ったけど、何故か近くの駐車場の桃は、まだ花をつけているんです。
昨年までは民家だったところで、大きな壁があり、そこに桃の木があるって知らず、今春初めて目にしたのですが。通りがかって見る度に、嬉しい気持になる、今日この頃・・・・・
■■■■1999年4月16日/なべちゃん ■■■■ |
「澤瀉ファミリーの芝居になってる」って書いてられた方がいらっしゃいましたが
本当にそうだなあァって私も思います。
一座で芝居を担うせいか、芯で延夫さんが出て来て芝居を開けるし
笑太郎さんも、いい役もらってますし。
ざっくり「三国志」な部分を切り取ったおかげで
結局普遍的なテーマ、(タケルでもオオクニヌシでもそうですが)
「魂は残る、志は受け継がれる」になった。
猿之助さん&弟子の構図にもあてはまるような、、、、
超極端に言うと、猿之助さん〜亀治朗さんの図式??
亀ちゃんは、スゴイですよ。いいとこもらったよね〜〜というカンジで、
まあ、仕掛けのゴージャスさもあるけど、そのゴージャスに負けぬ演技をしてます。
一般のお客さんも、最初はやはり「大雨」の出現のみでもう、わ〜〜〜、すご〜〜い
って度肝抜かれるわけですが、あの溌剌さ、(技術的にも高いよ?でも一般の人には
それが歌舞伎の技巧力とかそういうのは分からないかも?)
躍動感、とにかく亀ちゃんの肉体を通して、高揚感を増し、そしてもの凄い拍手と
なるのですよ。自然発生的に!もう拍手せずにはおれない、、、というカンジ。
三之助、三之助、しか眼に入らない子たちにも見せてあげたい〜〜〜!
これに惚れずして、何に惚れるのじゃ〜〜〜!と。
なんかいつもは、実力はダントツだけどやっぱり「地味」な印象になってしまうじゃ
ないですか?千代にしても絶間にしても。(「相対的」にVS三之助の場合)
でも、この舞台では、わかり易い派手とオーラを放っていて、とにかくスゴイ!
一人でも多くの次世代カブキッズに観てもらいたいよ〜〜〜〜〜!
■■■■1999年4月14日/ しっぺえ太郎 ■■■■ |
早起きした甲斐があり開場5分前に到着した。田舎の公民館の前に、正装に
(?)威儀を正して立っていた。変な夫婦だと思われていたに違いない。この
日は、投票日だったのだ。清き一票を投じたその後は、いよいよ熱き声援であ
る。さりながら、演舞場は遠い。山川へだてた遥か彼方の大向こうなのだ。朝
メシなんぞ食っている暇はない。バス停に向かって駆け出したのであった。
・・・数時間後、例に依って例の如く、弁当だけは忘れずに買い込んで、アタ
フタと演舞場に飛び込んだのは、開幕10分前であった。座席の下に荷物を押
し込み、煙草を吸いにロビーに戻った。我ながら意地汚いものである。
ほどなくブザーに追い立てられて席についた。気持を整える間もなく、音楽
が流れてきた。「さあ、来い」と身構えたものの、照明はそのまま、幕も上がら
ない。何か手違いがあったのかと不安になった頃に場内が真っ暗になった。照
明が戻ったら、いきなり黄巾ダンスが始まった。あっと言う間もなく、場内は
三国志の世界になってしまった。
さて、新三国志の主役は、小生にとっては、劉備=玉蘭ではなく、関羽でも
なく、『市川猿之助』その人であった・・・人質の身代わりとなるために出発
する別れの宴の場面で、不覚にも・・(ゴツン)痛ぇなあ・・予定通り(?)涙
を流しながら、『これは関羽ではない。御大御自身だ』と、心の中でつぶやい
ていた・・・幾多の困難を乗り越えて夢を実現させたものの、道なかばにして
死地に赴く関羽。その台詞の奥底に秘められた御大の真意を、ガッチリと受け
止めていた。(つもりですが・・)
ですがねぇえっ、大旦那ぁっ!ちぃっとばっかし、無責任じゃあござんせん
かっ!てんでい。あとは任せた、俺は死ぬなんて・・情けねぇこと、おっしゃ
らねぇで下さいましな・・(ゴツン)痛ぇなあ・・何をトンチキ言ってんだい。
こりゃあ、お芝居なんだよ。大旦那じゃなくて、関羽さんがしゃべってんだ
よ。勘違いもイイ加減におしっ。大旦那の役者魂を見損なうなってんだい。
大旦那は若旦那なんだよっ(???)じれったいねぇ。ほらぁ。今はもう押し
も押されぬ大旦那になられたってぇのに、若旦那と呼ばれなきぁ振り向かな
いってぇ、あの若旦那の大旦那の・・っん、もう、ややこしいたら、ありゃあ
しない・・
この場面を境にして、曹操も孫権も、劉備も孔明も、張飛も程も、香渓も
彩霞も、陸遜も関平も、すべて見えなくなってしまった。舞台の上で、語り・
動き、活躍しているのは、一門衆御本人達、ソノモノのように見えてきたので
あった。
何故こんなことになってしまったのであろうか?・・最大の理由は小生の年
令だと自己分析した。小生は、御大と段四郎旦那の間の年なのだ。さらに、亀
治郎君が、長男と次男の間の年なのだ。人生の折り返し点を過ぎ、息子達の成
長を喜びながらも、歯がゆさを感じ、はらだたしくなり、まだまだ任せてはお
けないとも思うことは多々ある。しかし、時には、体力の低下に年を感じ、息
子達に頼もしさを感じ元気づけられることもある。(親子共々サラリーマンの
小生にはかなうことではないが)息子達と一緒に、もうひと仕事してみるかと
いう気持が、よくわかりビシビシと腹に響いてきたのだった。
そして、出演者全員が、丁寧に、のびのびと演じている様子を見ているうち
に、関羽の台詞の奥底に隠された御大の気持を、良く分ってくれていると確信
することができ、一門衆・御本人達の言葉や動きに見えてきたのであった。
あれやこれやと、考え合わせて、新三国志は、澤潟一門の歴史の節目を象徴
する意義深い芝居だと位置づけたい。これから先、数ヶ月の間、さらに練り込
まれ、磨き上げられていくことは間違いなかろうが、その過程では、一般受
け・専門家受けを狙ってほしくはない。芸術性を加味し、演劇作品としてのレ
ベルアップをはかることを否定はしないが、コダワルべきではないと思う。
新三国志は、『澤潟ファミリーの』『澤潟ファミリーによる』『澤潟ファミ
リーのための』心温まる芝居として熟成されることを、念願しています。
『澤潟ファミリー』とは、役者の皆さんだけではありません。制作スタッフ、
劇場スタッフ、(今回は出演されなかった)囃子方社中、そして、大勢の澤潟
ファンを含めたファミリーと御理解ください。
=追伸= 読み返してみますと、この文章は誤解をまねく恐れがありそうなの
で補足します。新三国志は、澤潟ファンは楽しめても一般受けしない芝居だと
勘違いしないで下さい。御贔屓違いの方にも、歌舞伎ファンでなくても、演劇
ファンでなくても、誰もが感動を分ち合える芝居です。歴史の節目と前述しま
したが、締めくくりではなく、新たなる飛躍と可能性を示す意欲的な作品であ
ることは確かです。あえて申し上げれば、唯一・最大の欠点は、一度、観劇す
ると二度三度と続けたくなることです。小生は、このことを予期して、東京、
名古屋、大阪と三回の観劇を計画してはいましたが、果たして如何あいなりま
しょうや・・・
■■■■1999年4月12日/Kumiko.T ■■■■ |
掲載された自分の文を見て、全然思いが伝わっていない、と歯がゆい気持ち
です。北前様は、分かって下さると思いますが、この「新、三国志」は、特別
に期待も、思い入れも、深いものがありまして、何ヶ月も前から、一体どうい
う舞台になるのか、わくわく、ドキドキして待ちわびていたのです。
それで、初日の、メールになってしまったのです。
皆さま、うーん?の意味を、ご理解いただけましたでしょうか
私は、舞台が始まると、大好きな 甘いお菓子をいっさいたちます。一座の
皆さまが健康で、無事故であるようにと願をかけて。、そんなことで、参加し
いる気分にさせてもらっています。 時間を見ては、今は手を握り合っている
場面、今は滝の中の立ち回り、今は、、、、、と、心ここにあらずの毎日です。
笑也さんも、女形が男を演じるという難しい役を、必死で演じていらして、
見事に新しい世界を、開いて見せてくれました。私は、以前から、こういう役
をしてほしかったので、胸がすく思いで見ていました。きっと、悩んだり、苦
しんだり、それを乗り越えての舞台なのですね。器用ではないと言われます
が、だからこそ、見る私たちが、ハラハラしながらも、目が離せない、この緊
張感が、たまらないのかも知れません。関羽が、人知れず、深く深くおもいつ
づける女性を、演じてくれました。
関羽の、猿之助さんの、押さえている演技、何と言っていいのか分かりませ
んが、深き志、秘めた愛、客席にひたひたと熱いものが伝わってくるのです。
特に、身代わりとなって行く場面、名残を惜しむ人たちに、一人語りをする場
面は、まるで私もその場にいる村人になったような気持ちで、関羽の言葉を聞
いてしまうのです。回りの役者さん達も、ずいぶんと工夫して、変わりましたね、
初日とは。 感動的ないい舞台です。
ご覧になっていない方は、私も気持ちがよく分かります。見たい、見たいと
思いながらの毎日ではないでしょうか。
そんなときは、私もそうでしたが、この翔が何よりの宝物。つたない私の書き
込みでも、ご覧になれない方の、少しでも慰みになれたらと、思っています。
言葉足らずで、ごめんなさい。
何と言っても、本水の、舞台全部が滝になってしまう場面、これは凄いで
す。これでもか、これでもか、と滝に打たれての立ち回り、裏方も、きっと大
変なことになっているのでしょうね。一瞬たりとも気の抜けない舞台を、何ヶ
月も続けていくのですから、私も応援しなくては、とかってに思いこんでしま
うのです。
今回も、また、支離滅裂、空回りの文でごめんなさい。とりあえず、私の、
凄かった、感動した、絶対見逃さないでね、と言う気持ちは、伝わりましたで
しょうか。 懲りずに、また、メールします。
北前さま、ご無沙汰しておりました。その節はお世話になりました。
いよいよ『新・三国志』が開幕ということで、皆様の活気と愛情溢れる観劇報告を楽
しく読ませていただいております。
思えば北前さんとご縁が出来たのは昨年松竹座『ヤマトタケル』公演の時、
まだ未見のスーパー歌舞伎と猿之助さんについて書き込みをしたことが
きっかけでした。案の定私は『ヤマトタケル』に大感動し、予定外の2度目の
観劇もしてしまったのですが、「弟と母も行くことになりました」との報告を
覚えておいででしょうか。
当時中学3年生だった弟は『ヤマトタケル』が歌舞伎初体験。
本当に楽しんだようで、その後は松竹座の歌舞伎公演に喜んでついてくる
ようになりました。彼は、スーパーやら古典やらというジャンルにはとらわれずに
楽しんでいるようで、こういう若い人の在り方こそまさに猿之助さんの
望んでいらっしゃることなのかな、と思います。
彼の贔屓は猿之助さんと鴈治郎さん(まるっこい人がいいのでしょうかね)。
そしてそのような感性を養いながら、某高校演劇科に無事入学しました。
スーパー歌舞伎を観たことに始まり、ほんの数ヶ月の間に随分成長した、と
側で見ていて確実にそう感じます。
「9月に猿之助さんの新作見に行く?」と聞くと「当然!」という即答。
今から楽しみにしています。
最近ますます充実のHP、これからも頑張って下さい。
初日が開けて、続々と『新・三国志』の感想メールが寄せられて、
私も観劇前に想像力を膨らませる材料と予習?を兼ねて、
毎日読ませて頂きました!!
そして期待と不安を抱きつつ、劇場に足を運んだのですが...
私はめちゃくちゃ感動しました!!
感想は十人十色なので、「こういう印象を受けたファンもいます」
という事で、書かせて下さい!
「主役が笑也さん」というのは、劉備の最期までを描いている舞台構成
からして、当然受ける印象だと思います。
ただ実際の『三国志』では劉備を長兄としているので、
関羽の扱いが二番手になるのは仕方のない事だと思いました。
例え活躍の場は二番手的な扱いでも、お芝居の根底に「関羽の劉備への愛」が
しっかり描かれているので、私は「関羽が主役じゃないみたい」という印象は
思った程ではありませんでした。
猿之助さんの関羽の人間的な器の大きさや強さ、優しさがしっかりと
描かれていて、反対に関羽の存在の大きさを感じ、活躍の場が少ないという
印象も全然受けずに猿之助さんの台詞にボロボロ涙を流してました。
今までのスーパー歌舞伎とは違った「男の中の男」という印象の関羽に
新鮮な魅力を感じました! 素敵です!!
キーワードの「夢見る力」は台詞の中によく出てくるんですが、
確かに夢に向かって懸命になる事の素晴らしさや
それによって得る物の大切さなどを感じさせる舞台でしたが、
それ以上に「心で想い合う愛の素晴らしさ」にまず単純に感動しました。
本当に純粋で綺麗なんです、二人の愛は!!
絶対涙せずにはいられないと、私は思います!!!
何だか面白味のない真面目な文章で、
まして二度目の書き込みというのに長々とすみません...。
読ませて頂いたメールの感想に、
春秋会の時のような「良かった!!」という絶賛調のが
あまりなかったので何だか淋しかったものですから。
私の場合は、観る前に抱いていた不安は吹っ飛び
(確かに船の沈没シーンの迫力不足や張飛の最期の描き方が不十分で
ある事etc...多少引っ掛かる部分は勿論ありますが)、
『三国志』という長編の歴史物を斬新な切り口で描きながら、
感動的な舞台を観せて下さった事にすごーく感激感動したので、
「こういう意見もある」という事をお伝えしたいと思ったら
こんなにも長くなってしまいました。
これから日数が経つにつれ、メールもますます増えていくと思うので
楽しみに読ませて頂きます。
私自身もこれから足を運ぶうちに印象も変わるかもしれませんし...
でもそれがお芝居の面白さでもありますよね。また寄らせて頂きます!!
失礼致しました。
■まめみさん、メールや感想は何度くださっても、どんなに長くても大、大歓迎よ!!
感じたこと、言いたいことetc、要するに思いが溢れているからそうなるんで、
そして、この「翔・猿之助ファンの広場」はそういう人たちの溜まり場なんてすもん。
で、まめみさんの感想ばかりじゃなく、皆さんのも読んで、わたしは内心
「これはもしかしたら、スーパー歌舞伎の中のベスト○!というような
作品になるんかもしれへんなァ・・・」って感じてるです。
見もしないで・・・って思うでしょう?でも何となく匂うんですねェ。
まず、その反響の多さ!ですよ。とにかくメールの数が「うーム」というのも含めて、
とても多い。そして早い。これ、大きいんですよ。気分が高揚してなくちゃ
書き込むって行動にまではならないものだから。
それと、初演の、しかも始まったばかりのいま、「うーム」程度なら上、上出来!!
『ヤマトタケル』も、『オグリ』も、そういえば『八犬伝』『カグヤ』の時だって、
初日の頃のブーイングは凄かったんですから。
「これでホンマに猿之助ファンかいな?」と思うほどの文句タラタラ・・・・。
でもそれって、ファンなればこそなんですよね。思い入れ深くて、
ま、いいか・・・で済まされなくて、気になって気になって・・・。
で、猿之助さんの凄いところは、それらのブーイング一つ一つに耳を傾け、
検討を加え、再演の度ごとに着々と手を加え完成度を高めていかれるところ。
本当に気をつけて見ていると、どれだけ変わって行くかよーっくわかります。
さっき再演の度毎に、って言ったけど、正しくは”日々”ですね。
たぶん四,五月中にはそうとう変わって行くんじゃないかなァ・・・。
みなさま、こんにちは〜。
「新・三国志」の感想が続々と届いていますね。私も初日に観てきました。
いらいズーッと興奮状態のまま。
まだ自分自身の中で消化できていなくて・・・うまくまとめることができません。
ところで、噂によると、
猿之助さんはお稽古の時、美髭公にちなんでヒゲつけていらっしゃった
らしいんですけど、ご存知でしたか?
でもセリフ喋るのにどうもモガモガするからと、口髭が好きでなかった猿之助さん。
ご自分でカットしてしまわれたとか。そして・・・できあがったのは・・・
なんと、「クラーク・ゲイブル」!!!!
スッキリキレイに刈り揃えてしまわれたんですって。
きっと皆さん、笑いをこらえるのに大変だったことでしょう。
だって、想像しただけで、まるで「床屋の外看板みたい」ではありませんか。
それが本当なら、猿之助さんって、なんだかお茶目〜〜。
真偽のほどは??ですが、すっごく笑ってしまってウケまくってしまったエピソード
なので、思わずファンの皆さんにもお裾分けしたくなっちゃったんです。
それでは、また・・・今度はきっちりと感想書きにチャレンジしてみます。
■■■■1999年4月8日/Kumiko.T ■■■■ |
、初日、見てきました。
その時の印象は?というと、ファンなればこそ抱いていた不安が、
ちょっと的中したというか、何と言っていいか分かりませんが、
私もやっぱり うーん??でした。
もちろん、スピードはあるし、意外性もあるし、ロマンスもあるし、、、なのですが、
何か足りない、不完全燃という感じなのです。
笑也さんは主役ですので、大活躍なのは良いのですが、
他の方たちが、活躍する場、もっと輝く場が合っても良かったのでは?
うまく言えませんが、もう少し時間があったら、、、と思うのですが。
たとえば、猿弥さんなど、死んでしまうのに、その場面は無くて、死にましたという
報告だけ。あれでは猿弥さんがかわいそう、物足りないのもを感じます。
船の炎上も、大がかりな割には、もっと盛り上がってほしかったなあ、、、等など。
初日は、待ちこがれたファンの思い入れが強すぎて、勝手に作り上げて
しまった自分のイメージにあわないと、それだけで不満になってしまうのですね、、、、
ところが、8日、入り待ちして、ハッピーな気分で再度見てみると、
たった二日後なのに、違うのですね、感じ方が。
関羽の玉蘭への熱い思いに、思わず涙があふれて、、、、
素晴らしい、 凄い舞台だわと、改めて感激!!
それにしても、亀治郎さん、あの激しい立ち回りを、何ヶ月も続けたら、
お体は大丈夫なのでしょうか。
あの舞台全部のものすごい滝は、一体、どこへ流れるのでしょうか。
とりとめないまま、とりあえずのご報告でした。またメールしますね。
PS== 補助いす、今日もたくさんでていました!!
■■■■1999年4月7日/YASUKO ■■■■ |
花曇り、、、といった肌寒い天候の中、演舞場の周囲だけは、
気温が2〜3度高いのではないかしら?と思うような、
初日特有の高揚した空気が漂っていました。
楽屋口も正面玄関もテレビカメラの放列。
すでに、団体観劇も2〜3入っており、チケット引き換えの列、当日券を求める
人の列、各後援会やファンクラブの顔見知り同志のご挨拶の輪。
「お久しぶり〜!」「(初日)おめでとうございます。」の言葉が飛び交う中、
ロビーで関係者チェック(?)をしつつ、(石川さん、毛利さん、桜井さん、加藤さん、
横内さん!皆さま揃い踏みでした〜〜。)友人たちと、どんな舞台と出会えるのか
どきどきワクワクの胸のうちを分かち合っていたのでした。
う〜〜、ネタバレにならないよう、舞台の詳細はあえてお伝えしませんが、
次回スーパーは「三国志」と聞いたその日から懸念していた、
あんな、「起・承・転・承・転・承・転・承・転・(中略)・結」みたいな物語を
上演時間枠内で「起・承・転・結」な話に収められるのか?という疑問を、
ふ〜〜む、こういう風に料理(処理)いたしましたか〜〜と納得。好悪は
もしかしたら、はっきり別れる切り口かもしれないけど、今までの三国志を
踏襲しても仕方ない、まったく斬新で新しい視点で創造してみよう!という
ことでは、面白いものだと思います。
そして、安心(?)したのは猿之助さんの扮装が、なかなか良く似合っていたこと!
だって、だって(今だから言えるコーナー)チラシ第一弾見た時、
ちょっと不安じゃあなかったですか〜〜〜?
「な、なんか。。。これ。。。あんまりカッコよくないかも。。」とか、
私は思ってしまいました。
しかし、家を出る前にワイドショーで、『動く猿之助さん』を見たら結構良かったし、
そして、舞台上ではもっといい!
お顔も眉のきりりと上がった描き方が活きていて、素敵です。
(あのポスター、もうちょっと斜め45度くらいの角度で撮ったのにして欲しいなぁ。)
いつものスーパーより猿之助さんの台詞が少ない分、より猿之助さん自身の
所作、心理の体現に魅かれます。個人的に(ヨコシマ的に?)うっとり
いいなぁ、、、と思ったのは、関羽が桃の花びらを自分の手の中からひらひらと
一枚づつ、そして数枚づつ風に舞わせるシーンがあるんですけど、本当に大切そうに
それらを握りしめたあと、丁寧に丁寧に散らせていくんです。私はあの関羽というか
猿之助さんの手の内の花びらになりたかったけど、
某知人は「えっ?私はいっそのこと玉蘭になりたい。」と
戯けたことを言っておりました(笑)。も〜〜せっかく風流?に浸っていたのに。
(あなたの風流って一体(~_~メ)。。。>自分)
出番も台詞も猿之助さんより多いのが笑也さん!
立役とも女形ともつかない微妙な役柄を、しっかり演じていらっしゃいました。
ただ、キャラクターの描き方(台本上の問題ですが)としては、結構、最初から
(女として?人間として?)弱い部分が幾度か出て、
ワタシ的には釈然としないものを感じる。
潔く凛々しい中で、たった一度(か二度)垣間見せる、、、くらいの方が
より深く弱さを内包している部分が引き立つんじゃないかな?と。
なんだかメロドラマ的(?)に、よよよ〜〜とすがる・・・みたいに(これは単に
視覚的な意味でも)弱さを出されると、
「最初の決意はどうしたんじゃ〜〜!」とつい突っ込みを入れたくなってしまう。
ところどころ『女』もやっておかないと、関羽とのラブロマンスなんだし、、、という趣旨?
なのかな。。。でも、それではふつーな男と女のラブストーリーになってしまうかもしれ
ないから、いかにも『男』が『女』を支える、、、という風には見えないように、
そう頻繁には女々しく(?)ならないで欲しかったなぁ。玉蘭。。。。
すでにワイドショー等でも紹介されて、ネタバレにならない程度に
“ビジュアル系”に関しても・・・・
「タイタニック」(!?)については、意外と短い場面だけど、廻り舞台と
セリを効果的に使ってて、スモークもバンバン吹き出し、客席のこちらまで
息苦しくなる程。「私も、救出してくれ〜〜(逆さ吊りの方の次で結構ですが)!」
と叫びたい程の臨場感@最前列。(そうそう、今回は最前列の方にはもれなくビニール
シートもついてきます!「きゃ〜〜、コクーンみたい」の声あり。)
雑技団の技は凄いです!あれを二ヶ月(中日も入れると三ヶ月)毎日やるの?」と
思うと、本当に事故・怪我の無いよう祈らずにいられません。
あと、大滝に毎日打たれる皆さんも大変ですよねぇ。
衣装の色彩の意味が明確な時は、背景はわりとシンプルに、、、かな?
二人宙乗りは、猿之助さんは今までよりかなり安定した形で吊られますが、
観ていてついはらはらしてしまうのは、笑也さん。もちろんしっかり固定
されているハズだけど、あの横たわってだらりとした姿態のまま宙に(?)
浮かんでいるというのが、、、、心臓に悪い(T_T)(T_T)
もう、「早くトヤに入って!」と思ってしまいました。
それぞれの役者さんについても端的にまとめられればいいのですが、
舞台を反芻しながら打鍵していると、ついつい長くなってしまいましたので、
また次回に。
(って次回は明日7日なのですが!明日は三階からも観てきますね。)
■湯気立ってるようなホヤホヤの報告と感想を、あ・り・が・とう!
舞台の雰囲気か伝わってくるようですゥ・・・。
私もあのチラシの猿之助さん見た時、「え、えェ〜?」って印象だったんですね。
特にあのゴテゴテした模様の鎧着けたのが、私の好みから言うと???って感じで。
でも、カッコよかった、って! ああ、先ずは一安心。
■■■■1999年4月3日/北前 ■■■■ |
お便り下さってる大勢のみなさん。ごめん、カンニン、許してください。たった今気付いたんですけど、お便りページの【N07】の後半が何故か消滅??してしまってるんですゥ〜。3月22日の<杏っ子>さんの書き込みの途中から後が・・・。
多分、知らぬ間に私が何かヘンなことやってしまったんでしょうねェ・・・。朝っぱらから大ショツクです。
いつ??、どうして???いっくら考えても、どーせパソコン音痴の私にわかるはずもなく、「あ〜ァ、パソコンの気持ちはよ〜ぉ分からん!」
思うにおそらく二十数通くらいのお便りが消えちゃってるんじゃないでしょうか。
もう一度あやまります。本当にごめん、カンニン、許してください。
|
。
はじめまして。パソコンを買ってまだ2週間。バリバリの初心者です。
今日、インターネット初体験。一番最初に、このページを見ようと決めていました。
私がこのページの存在を知ったのは、今年2月の猿四郎さんの会のときでした。友人とボンヤリ煙草をふかしていると、何かのきっかけで隣にいた男性とお話ししました。
その方がこのページを教えてくれたのです。2/26の春秋会の会場でも、お声をかけていただきました。
もし、これをお便りページに載せていただけて,その方が読んでくれたら・・・。ネット上からで失礼ですが、ぜひお礼が言いたくて、慣れないメールなぞ送ってみました。
本当にありがとうございました。
それにしても、すばらしいホームページですね!! このページを見るだけのためにパソコンを買ったと言っても過言ではない私ですが、買って後悔なし!と思いました。
また、ちょくちょくおじゃまさせていただきます。
■とにかく単純明快人間なもので、こういうお便りいただくと、ヒィーッ、キャーッなんて、部屋中飛び回って大喜びしてしまいます。「しんど〜、なんて言うてられへんわ!」とまた元気モリモリになってしまう。ホント、私からもその男性にお礼を言わなくっちゃって気分です。
それにしても、「翔」のHP覗きたいためにパソコン買っちゃったなんて方、これまでにも何人かいらっしゃって、ありがたいやら申し訳ないやら。でもそれって、考えてみたらめっちゃくちゃプレッシャー感じてしまうことでもありますよねェ。
こんなHP見るためにウン十万円使うかァ? 一等席何枚買えるか考えてみてみィ?! それだけの値打ちあるかァ??なんて・・・・
はじめまして。1年ほど前から歌舞伎を見始めたものです。
友人の影響で、猿之助さんの公演を見るようになったのですが、今年1月の浅草歌舞伎以来、あらためて亀治郎さんに興味を
もつようになりました。(以前より気になる人ではありましたが)周囲に歌舞伎好きという人がほとんどいないので、どこで情報を得ればよいかわからず、今のところインターネットが頼りです。
このHPでは猿之助さんの活動をはじめとして一門の方々に関しての情報が分るので最近お邪魔しています。
それから。。。ここで聞いていいものかどうか分らないのですけど。
質問なのですが、おもだか会というのは猿之助さんの後援会なのですか。右近さんのように後援会がある方もいるそうですが、段四郎さんとか亀治郎さんには、特に個人の後援会というのはないのですか。
もしあるのなら教えていただけないでしょうか。それともおもだか会になるのでしょうか。
ご存知の方がいらしたらぜひ教えていただきたいと思っています。
■「翔」を読んで下さるって、嬉しいです!
それから、ご質問について。「おもだか会」というのは猿之助さん個人の後援会です。同じように段四郎さんや亀治郎さんにもあるはず。
猿之助さんや段四郎さんが出演中の劇場には「おもだか会」のほかに段四郎さんの後援会の受け付けも出ていますので、そこでたずねられると親切に対応して下さるはずです。
アカデミー賞授賞式、見ました。なんかとーっても新鮮な猿之助さんに会った感じで、すんごーっく、よかったです!!
いつも”歌舞伎、歌舞伎、歌舞伎”で、そこから離れたお話なんて、考えてみれば殆ど聞いた記憶のない猿之助さんなのに、あの日の猿之助さんはジャケット姿をオシャレに決めて、ひたすら映画、映画,、映画。
細井平洲の「泣き申さずては・・・」も出てこなければ、頼山陽の羽虫の話も出てこなくて(ファンなら分かりますよね〜(*^-^*))本当にステキだった〜〜。
おすぎさんと竹下景子さんを両脇にして、ゆったり腰掛けた姿も絵になってたし、お二人が猿之助さんに対してとても礼儀正しく接していたのも感じよかったし、何より猿之助さん自身が、映画の話しをすることをとても楽しんでいらっしゃる感じがして、番組終了後も幸せ〜な気分にどっぷり浸りました。
■噂によれば、
あの出演のために、猿之助さんは「ノミネート作品を観なくては」ということで、蒲生でのお稽古は毎日21:00頃には終わっていたとか・・・。
これまでお稽古が早めに終わるなんてことなかったことなので、お弟子さんたちを初めみなさん結構時間的に余裕があったんじゃないでしょうか。
■■■■ 1999年2月24日 / KYOKO.O ■■■■ |
春秋会、私も初日にいって参りました。
みなさん書いてらっしゃる通り、ほんっとに面白かったです、もう、大満足!!
知り合いのおじさま(もう80歳近い、ずうっと歌舞伎見てて幕内にも詳しい方)が来てらして、いろいろお話し伺えました。昨秋体調崩して入院されたとかで、先日電話したときも元気無くて、初日の切符買ってあるんだけど行けるかどうだかね...」なんて感じだったのに、根っから芝居好きの方なんですね、「もう死神が面白くって面白くって!!」とかおっしゃって元気溌剌、にっこにこ。
ホントに面白かったです、あの死神。
猿之助さんがチャリ場なさると、あんまり一生懸命なさるもんで重くなる、軽みに欠ける、てなことがよく言われますけど、重いも軽いも、とにかくすっとぼけてておかしいのなんの。
「猿之助があんなにバカやれるとは思わなかったね」とおじさまも言ってました。
大体メイクからして、あの端正な美しい方が「なんでこうなるの!」 私は4列目のど真ん中でみてたのに、信じられませんでした。
梅吉も道玄も、とってもよかったです。
苦手だとおっしゃってた「江戸前の世話物」が、春秋会のおかげでどんどん良くなる気がします。
おじ様も、「猿之助のとこも世話がよくなったねえ」とうれしいことを言ってくれました。それからみなさん書いてらっしゃるけど、猿弥さんのお民ちゃんが最高です。
あと2日しかない!今回はパス、なんてこと思ってた人がもしいるなら、ゼッタイに行くべきです!!
もちろん私も「ぜひぜひ、本公演でやってくださ〜い!!!」
■■■■ 1999年2月23日 / 笑華 ■■■■ |
北前さま、皆様、はじめまして、笑華(えみはな)と申します。
私が初めて歌舞伎を見たのは、平成9年の御園座の陽春歌舞伎でした。
友人に歌舞伎好きがいました。彼女も歌舞伎は好きと言うもののテレビでの観劇しか経験が無く、「一度、生で歌舞伎がみたいものだねえ、行ってみない?」と誘われ出かけました。
私は、それまでは大相撲大好きで、古くから日本に伝わる物に興味がありましたが歌舞伎とは縁のない生活を送っていました。それで何事も経験と御園座まで足を運び、筋書きを買い求め、イヤホンガイドを借りて観劇したのが私と歌舞伎との初めての関わりでございます。
もっと、難しいもの、わかりにくいものと思っていた歌舞伎が面白かったんです。
それから待つこと2ヶ月、猿之助さん、二十一世紀歌舞伎組の皆さんを、私が初めて見た舞台が中日劇場での「獨道中五十三驛」でした。これはもう、驚きの連続でした。
中日ビルの9階まで「どうやってあげたの?」って思うような本水での立廻りに始まり、二幕目では猫が踊りだすわ、行燈には猫の影が映るわ、とうとう最後には猫の怪が空中を飛び去って行くわで!大詰めでは猿之助さんの見事な早変わり。
次から次へとの感動を与えてくださったのにもかかわらず最後には舞台上でお客さまにご挨拶までなさってる!この時はもう感激で胸から熱いものがこみ上げてきて友人も私も一度で猿之助さんのファンになってしまいました。
本当に「わかった、おもしろかった、感動した」これの一言に付きました。
「歌舞伎とはみずみずしいエネルギーの燃え上がり」という猿之助さんの御言葉をそのままに感じさせていただいた、陽春歌舞伎とはまた違った味わった事のない感動でした。
その後、パソコンを購入してからは、少しでも情報をとこちらのHPもよくのぞかせていただいておりました。
皆様のお手紙を読ませていただいて「こういう見方もあるんだ」って勉強させていただいたり、こんなに熱心なファンの方もいらっしゃると感心したりしていました。
そしてテレビ観劇、昨年の「オグリ」、今年の「二十一世紀歌舞伎組公演」を観る機会が重なりました。
友人は、猿之助さん一筋ですが、私は「市川笑也」さんという役者さんもとても気にかかるようになってきました。パソコンで「市川笑也」と検索しても、笑也さんのHPを検索できず淋しい思いをしていたのですが私の笑也さんに対する思いはつのるばかり。
パソコンの知識も無く、歌舞伎の知識はそれより無いのですが、無謀にも作ってしまえ!とばかりに先日「笑華屋」というHPを作ってしまったのでございます。
これは笑也さんを応援したいという気持ち一心で、皆様に私がわからない、知らない情報を教えていただきたい一心で作ってしまったものなのでまだまだ内容は不充分ですし、観劇経験も少なく、ましてや遠征の出来ない身分でして、自慢して見ていただけるものでもないのですが、一度でもお越しいただいて「あー、あそこはだめよ」「ここは間違ってるわ」「こんな情報もあるのよ」などと教えていただけたら幸いに思います。
まだまだ作ったばかりでこれからどんどん内容も濃く、深くして行きたいと思っておりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。URLはこちらです。
http://village.infoweb.ne.jp/~emihana/
■ パソコンの知識も無く、歌舞伎の知識はそれより無いにもかかわらず作れてしまった!って。人間、一途になると強いってことですね。そう言えば私もパソコン音痴で大嫌いなのに毎日こんなことやってる・・・。確かに一途だものねェ〜〜。でも私は上達しませんね〜。
■■■■ 1999年2月23日 / KIKUKO.T ■■■■ |
こんばんは春秋会の初日に私も行ってまいりました。
12月に 歌舞伎座に行ったばかりなのに我慢できなくて、
どうしても舞台を観たくて再度の上京。頭の隅っこに
、正直言って貧乏OLやのに 贅沢かしら・・とか、ちょっと物好きかしら。。。とかいう考えがグルグルしてました。
が・・・・ 春秋会を観劇したら そんな考えはふっとんで消えてしまいました。
もう 想像以上。。無茶苦茶 楽しかったです。見逃さなくて
よかったとほっともしました。イアホンガイドもないし
筋は分かるかしらと不安だったのですが、 そんな心配もぜんぜんなし。お芝居の世界に引き込まれて
あっという間の5時間でした。
死神役は 猿之助さんだから恐い、どこか ぞくぞくするような
死神かと勝手に想像していたのです。
それが すっぽんから 登場した時、これが ホンマに
猿之助さん ご本人なのかしら?と思うくらいまったくの
別人 (役やから当たり前か。。) 愛敬のある。。いや
ありすぎるほどの死神でびっくりしました。
すっぽんの 真横のお席のかたはどんなに 感じたのかしら。。。もう
目をあけたまままばたきするのも忘れてボ−ゼンとしたのではと勝手に想像しています。どなたかと
同様、私も 歌舞伎を観て ふふふ・・・程度の笑いは体験したことありましたけど、声をあげて
笑ったのは この舞台が 初めてでした。
観てるほうも 楽しいけど、 やってる 猿之助さんも三役
まったくイメ−ジの違う役で、楽しんで演じていらっしゃるのではと
思いました。
梅吉は かっこいいし、道玄は すごい悪人。
(どこか 愛敬はあるけど) この道玄に 田之助さん演ずるお兼さんとのカップルは
まさに ベストカップル!並ぶと すごい お似合いの二人なんです。ほんまの腹黒カップルとでもいいましょうか。。
田之助さんを拝見したのは 今回が初めてでしたが、味のある
いい役者さんですね。。。
猿弥さんは いいお役をしてましたね。死神の次に
愛敬のあるお役だったでしょう。ほんとの 女の子みたいに
胸元をふっくらさせていて、着物の下はどうやってるんだろうと思いました。
帰ってきて会社の先輩に筋書きを見せたら一番に、「
猿弥さんの子守りおたみどうやった??観たかったわ」って言われましたから。想像がついたんでしょうか??あの姿が。
行くまでは Bプロを見られないことも残念だなと思ってましたが、あれだけ楽しめるプロが観られたからもう後悔はなし。十分満足です。
確か Aプロは金曜日までですよね。たった 5回しか上演されないのは ほんまもったいなさすぎる!!
私も 本興行で上演して是非 たくさんの方に観ていただきたいと思います。
お近くの方で どうしようかなと 思っていらっしゃる方がいるとしたら
迷う必要はありません。できることならぜひぜひ
観てください。四国から はるばる一人で 行ってもそれだけの価値は十分あると感じた舞台でしたから。
12月に 遠征した時は 帰り道 ちょっと切なくなってしまったけど、
今回は楽しく思いっきり笑わせてもらったすぐ後なので、元気を
もらって帰ることができました。
そう、笑えて楽しめて元気がもらえる 舞台ですよ。理屈ぬき
知識なしで 楽しめます。
それと 10月の ヤマトタケルの千秋楽の時と今回の春秋会の時、私の隣に座ったご婦人は、お話したら偶然なんですが、どちらの方も
猿翁さんの時代から舞台を見続けていて、今もずっと猿之助ファンだという
方々でした。
長くファンの 心を つかんで 離さないというのは、ずっと
魅力的で そして ファンの期待に応え続けなくては無理でしょうから、大変なことですよね。
次回 猿之助さんの 舞台を拝見できるのは7月の予定です。4ヶ月は
長いような 短いような。。。微妙な期間ですね。
また 皆様と 劇場で お会いできる日を 楽しみに過ごしたいと思います。
■■■■ 1999年2月23日 / 歌舞伎贔屓 ■■■■ |
初めてお便り申し上げます。とにかく時間がないので早くお伝えせねばとおもいましたので。
春秋会の加賀鳶は見なけりゃ損、万難を排して見るべきです。とにかくおもしろいのです。
梅吉と道玄は想像どおり、期待どおりなのですが、死神が想像を絶っしました。楽しみだったので、出のところで双眼鏡を用意したのですが、引っ込みまで構えっぱなし。
惚れ惚れする手つき、足つき、それに愛嬌。まさしく死神に魅入られた感じでした。
梅吉内の場にしても、すばらしい世話場なのに何故これまで芝居にかからなかったのか不思議です。もっとも、丈がそのように演出されていることもあるのでしょうが、私などには、道玄のからみの場にも増した新鮮さを覚えました。
こうしてみると加賀鳶という芝居、黙阿弥がこんな風にお客が楽しめるように書いたものではないのかなと思います。
梅吉の話と道玄の話が別々なのは当たり前、それに死神のおまけがついて、「いやー今日の芝居は楽しかったなア、梅吉はかっこ良かったし、道玄は惚れ惚れするくらい図太くって、死神はひょうひょうとして愛嬌があったしネ」という具合に。
本公演で出されることを期待しながら、とりあえず金曜日までなので。
■ こんなに見た人が揃いも揃って「本公演でもう一度!」という舞台は、ちょっとなかったのでは? これはもうみんなで「本公演でもう一度!」の大合唱でもやって・・・・と思いません?=編集部
■■■■ 1999年2月22日 / 幸せごはん ■■■■ |
本日2/22(月)に私も『加賀鳶』観てきました。ちょっと他のミーハーな世界に行ってたので(^-^;)、事前勉強することができずに、まっさらな状態での観劇だったんですけど。
ほーんと、こんな【面白い・楽しい・素敵な】芝居だったなんてー、思ってもみなかったぁ〜。観られてよかったなー。
超かっこよくてキレイな猿之助さんも、いやぁ〜な猿之助さんも、情愛に満ちた猿之助さんも、コミカルな猿之助さんも、この世のものじゃない(^-^;)猿之助さんも、さまざまなバリエーションの【猿之助さん】を堪能することができました。
特に娘のお梅と久々に再会する場面ではあんなに泣かせてくれるのに、すぐその後の【死神】の場面では、どぉしてここまで??っていうくらいやって下さるんですもの〜。とても同一人物とは思えない。スゴイですよぉ。
あれはサービス精神だけじゃなくって、ご自分ももの凄く楽しんでらっしゃいますねー(笑)。
お話も、やはり以前に観た歌舞伎座の時は(モチロン別の人)では、白河夜舟に乗っちゃうよなスッキリしなささだったのが(道玄中心だったから?)、本当にいいですね〜【通し】にしてくれると。
最近の復活狂言の中でも特に大成功の作品だと思います。すんごく納得できる造りになっていました。
随所に見られる細かい台詞のギャグの面白さ、捕り物のだんまりの面白さ、…舞踊部分もあり(笑)あっという間の5時間でした。
ラストもすてき!! 鳶の人たちのの髷って、<斧>みたくてかっこいいですねぇ。皆さん一段と男前度が上がります。
歌六さんの巳之助、キリッとして良かったです。春猿のお花とはお似合いのカップル。笑三郎のおすがも、姉さんらしくて素敵!!
田之助さんのお兼も最後に道玄に「あばよ〜。」って毒づくとこなんかホレボレしました。
…でも猿弥さんのおたみ、他の人では絶対代役が考えられないくら良かったー(笑)。可愛かったですぅ。
これ、本公演でもやって下さらないかしら。…絶対絶対当たると思うけど。それでは、また!!(^0^)。
■■■■ 1999年2月22日 / 矢橋の橋蔵 ■■■■ |
お待ちかねの春秋会が始まりました。早速21日に行って参りました。
期待に違わぬ出来で大いに楽しませてもらいました。
初日という事も有り、場内満員の様子で観客の熱気も大変なものだったと思います。一門の方々と、吉弥さん田之助さんたちとの熱演で大変面白い舞台でした。
特に、猿弥さんの田舎娘は出色ですね。21月の歌舞伎座での演技といい、ワークショップでの様子といい、素晴らしい役者さんだと再認識しました。これからも益々楽しませて下さい。
囲む会で猿之助さんが死神をの役を演ると伺い、どのような死神かと思っていましたが大変愛敬の有る死神でした。場内大爆笑の一幕でした。これから行かれる方は大いに期待して下さい。
また、踊りの名手で有ることを再認識したところです。
ご本人が太った死神とおっしゃっていましたが、そんな事は無く十分死神らしく見えましたご安心ください。
これだけの素晴らしい舞台ですから、ぜひ今度は本舞台でもっと多くの人に演せて欲しいと思ったのは、私だけではないと思います。27日も楽しみにしています。
■■■■ 1999年2月22日 / RUBY ■■■■ |
ご無沙汰してます。Rubyです。21日の春秋会に行ってまいりました。
今まで「加賀鳶」というお芝居は「勢揃い」と「ゆすり」の場しか観たことがなくて通しは初めて、ましてや「死神」が出てくるなんて知りませんでした。
猿之助さん、「死神」を楽しそうにやってましたね〜。涙流して笑ってしまいました。
あと、いまのところは「梅吉」よりも「道玄」のほうが私は好きです。なんか猿之助さんの悪役って、どんなに悪い奴でもどこかに憎めないところがあるでしょ。
田之助さんのお兼はさすが。本当に江戸の庶民の女になってましたね。あと猿弥さんの子守りが拾い物でした。とにかく可愛かった!
「勢揃い」で笑也さんが珍しく立ち役で出ましたが、ああやって一同に並ぶと結構背が高いのですね。歌六さんや右近さんより頭ひとつ出ていましたもの。普段女形の時は随分背を盗んでいるんだな、女形はいつも無理な姿勢をとらなければならないので大変だなと妙なところで感心してしまいました。
28日にまた行きます。次は江戸前とは全く対照的な「吉田屋」ですね。楽しみにしています。
■■■■ 1999年2月21日 / お仕事中の美翠 ■■■■ |
春秋会初日を見て参りました。補助席が出るほど賑わっていました。
皆さんにお知らせします。まだご覧になっていない方、迷っていらっしゃる方、是非ご覧になって下さい。
とにかく笑いころげるてしまうほどおもしろく、楽しいお芝居なんです!!
見ているほうがあんなに楽しいんだから、演じている側もきっと楽しんでいるのではと思います。憎々しげな悪役道玄、見ていて悪者なのだけど、どこかかわいらしく、憎めない道玄でした。れから、男らしい鳶の梅吉。でも何と言っても死神です。
この役は猿之助さんがとてもやりたかった役ではないかしら。ちゃめっ気たっぷりな猿之助さんの死神踊りがまたコミカルで、声を出して笑ってしまいました。
北前さんが惚れた猿之助さんの素晴らしい足、本当に素晴らしい足、筋肉質なふくろはぎ、あの足からみなぎる力、軽やかな足取りで舞うあの演技に魅せられてしまいました。
20日、右近さんが出演されていた「子午線の祀り」を観劇しました。野村萬斎さんに見とれ、右近さんの義経に感激。今日、休む間もなく春秋会に出演されていて、いつお稽古されたのかと感心してみていました。
春猿さんはダイエットされたのかな?1月21世紀歌舞伎組の時には少し肥っていらしたけれど、お茶屋の花は少し痩せられたのかしら?ファンとしては心配です。
猿弥さんの子守役。いつも三枚目役の猿弥さん、可愛い子守役なかなかよかったです。
来年で第二次春秋会が終わるそうですが、残念な気がするほどです。とにかくこれからも演じている側、見ている方もともに楽しいような物を演ってほしですね。
それから、スーパー歌舞伎「三国志」こちらも楽しみにしています。
新しくUPされた「御贔屓の年月」を読んで感動。猿之助さんのファンには素晴らしい方々が沢山いらっしゃるのだと今さらながら感心しています。
私など最近ファンになったばかりでいまだ熱烈ファンとも言われませんが、翔を読んで、贔屓歴20年30年という熱烈ファンが沢山いらっしゃることに驚きます。
でも当たり前ですね。猿之助さんの魅力を知れば知るほどファン熱は上がっていくばかりなのですから。せいぜい、お金と暇が出来る限りこれからも見続けたいと思っています。
■■■■ 1999年2月16日 / YUKA蔵 ■■■■ |
私もスタジオパークに行ってきました。仕事のお休みもすんなりとれてよかったよかった(*^-^*)
やっぱり平日やからなかなぁ…劇場や楽屋口でお見かけするような顔見知りの方がいなくてちょっと寂しかったです。
スタジオに入れるのは30人くらいらしいんですけど…定員オーバーで抽選をしまして、YUKA蔵はハズレてしまったんです(;_;)会場であった友人もハズレてしまいまして、2人で悲しみにあけくれておりましたら、1人のおばさまが「よかったら譲りますけど」と声をかけてくださるじゃありませんか!
でも2人に1席…お互いがお互いに遠慮して一瞬沈黙してしまったわけですが……私ってあさましい人間ですわ(--;;)とっさの判断で「(その席)ください!」って言うてしもたんですぅ…。うぅ、ごめんねぇ…友人Aさん。
NHKさん側としては公平さを保つために、キャンセル分の席は本来、撤去するそうな。もったいない!とは思うけど確かにそれは公平やなぁ…あぁ…
私には良心ってもんはないのか??そう自問自答する反面、手放すにはもったいないっという根性もアリ(苦笑) もぅいい!ええ子ぶってってもしゃぁないわ!私は見る!!根ババって言われてもええわっ。でも、ホンマにわがままですよね…(;_;)ごめん。
放送の内容はみなさんのご覧の通り。
猿之助さんってディズニーランド好きやったんですね…。それは初耳でした。(私もディズニーランド大好き!)
そやけど、2日かけて遊ぶ人はよく聞くけど…3日かけて遊びたいっていう人も珍しいですよね。なんか猿之助さんらしいコメントやなぁ…て思ってしまったのは私だけでしょうか?(同時に行けるもんなら一緒に行きたい…と思ってしまったYUKA蔵(--;;)←底無しのバカ。)
そんな1日の翌日。すんなり休めるには休めたが、仕事はたった1日で山のようになってしまってて・……
(^_^;;; こうなったら仕方ないので次の目標を春秋会において、今日もひらすら働くのでありましたとさ。え〜ん(><)
■■■■ 1999年2月15日 / KANOKO ■■■■ |
「スタジオパーク」& 「誰でもピカソ」と、最近たて続けに”素”の猿之助さんに会えて、本当に嬉しい・・・。
私、特に”素”の猿之助さんが大好きなんです。友人は、「へぇ〜?」なんて顔するんですけど。まあ、確かにちょっと太めで、スラリとした長身なんてこともないし、今風の顔立ちでもないかもしれないけど、私にはホレボレ眺めて飽きない、世界一ハンサムな男性なんですよね。
先ず、とてもインテリな感じがただよってるでしょ。私、自分もふくめて回りにあんまり賢こそうな顔してる人がいないものだから、賢こそう!っていうだけでも憧れの人になってしまうんです。
その上、あのキラキラした目! いつも夢や憧れを追い求めてる、明日だけを見つめているような目。ああいう目を、59才にもなる男性が持ち続けているって、奇跡のようだと思いません?街歩いても電車に乗っても、あの年齢の人達って、何かみ〜んな無表情で死んだような目をしてるんですもの。
それにしても両番組とも、猿之助さん、すごーく若やいでいらっしゃったような気がしませんか。エエ〜?どうして〜!?10才くらい若くなったみたい・・・って思ってしまいましたよ。とっても楽しそうにお話されていて、大好きな目がキラキラ。表情もキラキラ。
「春秋会」そして「三国志」と、挑戦するべき大きな目標がハッキリと目に見えているからかもね。それとも眼鏡はずしてらっしゃつたせい?? 確かにそれありますよ。だって眼鏡かけちゃうとあの素敵な目のキラキラが半減してしまいますもの。
それと、珍しい地毛(?)眉の猿之助さん。
モジャモジャ眉がお話の度に表情豊かに動いて、ああ〜、それも眺めて飽きない景色でしたワ〜〜。
■■■■ 1999年2月14日 / KIKUKO ■■■■ |
春秋会が近づいてきました。大人になってくると心がだんだん固くなってきて、ドキドキする機会が少なくなってきていたのに、チケツトを待つ、受け取る、というそんな些細なことだけでもこれだけドキドキワクワクできるのだから、ホント幸せ者ですね。
昨年の春に会社の先輩が京都に旅行に行くことになり、私に、縁結びで有名な神社のお守りを買ってきてあげると言ってくれました。
それで私は、若い子が持ってればサマにもなるけど、私が持ってるのを他人が見たら、な〜んか切実そう(?)で、「あせってるのか・・・」と思われるのも恥ずかしいし、「そんなん、もうどうでもいいわ・・・」と断ったんです。
そうしたら先輩の言うには、縁結びだからって男女の縁だけを思い浮かべてはダメ。新しい世界、人間関係など、自分にとって良いご縁が結ばれますようにと願わなきゃあと。
それを聞いて、なるほどねェ・・・と思い直し有り難くいただいたんですが、そのままスッカリ忘れていて、昨年末、バックの小さいポケットの中にお守りを見つけ、ズーッと持っていたことを思い出したのです。で、改めて夏以降のさまざまな出会いを考え、「御利益あったのかも・・・」と思いました。
それでいまはこのお守り、どうしてると思います?年末に先輩ファンからいただいた、猿之助さんをはじめ一門の方々が写った写真を数枚、小さなポケットアルバムに入れて毎日持ち歩いているのですが、その中に入れています。いっぱいいい舞台を見るチャンスがありますように、って。
というわけで、楽しみで仕方ない春秋会です。
じっくりと見たいと思いつつ、私は生の舞台がまだまだ珍しくてならないレベルですから、「始まった!本物だ!生の舞台だー!」
と思っているうちに、また今回もお芝居の半分は終わっているのでしょうね。ホント、ただのお上りさん・・・。
■ ポケットアルバムに入れて毎日持ち歩く・・・か。ウフフ・・・ファンなら誰もが通る道ですねェ。でもでも、落とさないよう、置き忘れないよう、充分注意しましょうね。仮に上手くどこかに届いたたとしても、受け取りに行く時の恥ずかしさったらありませんから。
7〜8年前、新歌舞伎座のロビーで私も同様のものを落としたんですねェ〜。で、それ、どこに届いたか!?
なんと、こともあろうに猿之助さんの部屋に届いちゃったのだ!!!
そりゃそうですよね。写ってるのは誰もが知ってる有名人の猿之助。その横でオズオズ笑ってる女性はどこの誰だか分らん。となればどちらに届くか分りきってるでしょ。その知らせ受けた瞬間、夫のことも二人の子供のことも吹っ飛んで、「いっそ死にたい!」なんて思いましたもんネ。(笑笑)=編集部/北前
■■■■ 1999年2月13日 / ちぢこ ■■■■ |
郵便物が届くのをこれほど楽しみに待っていたことはありませんでした。
HP上の皆さんの感想から、<大きい><厚い><美しい>ということは想像していましたが、評判通りの一冊に、ただただ圧倒されるばかりです。
他の方のファン誌に触れたことがないので比較はできませんが、これほど内容が充実して、かつ完璧な仕上がりのファン誌は、ない!と思います。猿之助さんへの愛情と敬意があふれているだけでなく、猿之助さんが歩んでこられた足跡までがしっかりと刻まれた(目に見える)、本当に素敵な本だと思います。
私は普段、お芝居や映画等を見る時、事前に評論家の人たちが書いた感想などを読むのは意識して避けています。人間だから、作品に対する好き嫌いや、役者に対する偏見等が入ってしまうのは、正直、仕方ないのかもしれません。でもそういうものに左右されて、自分の感性、価値観まで変わってしまうのは怖いのです。それよりも、百聞は一見にしかず・・・は本当ですよね。
「翔」もそうです。実際に手にしてみてはじめて本当のスゴサが分りましたから。
「翔」の中の皆さんが書かれたものは、形式的な論ではなくて、観客が受けた真実の感動の声ですので、これを参考に歌舞伎の生の舞台に触れてみたいと思います。
最後に、私には計り知れないような労力と歳月をかけて作られた「翔」が廃刊になってしまうのは残念ですが、その記念碑となる最終号を手に出来たこと、幸せに思います。
ありがとうございました。
■■■■ 1999年2月13日 / じゅんこ・N ■■■■ |
春秋会のチケットが届きました。一日何度となく眺めてはニマニマニマ〜としています。
昨夜の誰でもピカソ、よかったですよーー!
あのノリについて行けるか?ということは、つまり、浮いちゃうんじゃないか?って、私も実は少々心配してたんです。でもそんなことなかったですよねェ。とっても理知的で、端正で、渋くて、カッコよかったです。
歌舞伎ワークショツプの放送があった時、演技する猿之助さんが眼鏡はずしてらっしゃるのを見て「猿之助さんってハンサムだったんですねえ・・・」みたいなこと言ってた(このお便りページで)人いましたけど、昨夜も眼鏡はずしていらっしゃって、やっぱり男前!が光ってましたね。
さて、急に話が変わるんですが、一月の松竹座、私も行きました。その時に小耳にはさんだ話なんですが、玉さん、毎日毎日鴈治郎さんの顔を見る度に「お兄さん、あと**日で終わってしまうんですねェ〜」と言うてはったそうです。
とにかくいま一つでも多く、一日でも多く歌舞伎の舞台に立っていたいと思ってはるんやそうです。歌舞伎ファンとしては、なんか嬉しくなる、そしてどこかちょっと切ない思いのよぎるお話でしょう。
■■■■ 1999年2月8日 / KIKUKO ■■■■ |
お久しぶりです。香川のTです。皆さま御元気で御過ごしでしょうか?
さて、21世紀歌舞伎組 の巡業行ってまいりました。想像以上の
舞台でした。
巡業というと 以前 地元の市民会館に来た巡業公演が頭の中に染み込んでいて、その時持った印象が《この舞台を見て歌舞伎ファンになる人はいない・・・これを歌舞伎の全てと思わないで》というものでした。
だから どうも巡業というと いまいち・・・という先入観だったのです。Hさんも
いい舞台は 悲しいけど 東京行かないと。。って言ってたし。
でも 今回の舞台は 奇麗、面白い、これが歌舞伎よ。。。です。
舞台の 輝きがまったく違いました。さすが 猿之助さんが
監修してるだけのことはある・・・と 納得です。
あっという間の 三幕。昼夜 両方観たのですがちっとも
あきずに 両方観て よかったと思ったくらいです。皆さん、丁寧に
一生懸命演じられてました。おかげで寒い 夜道、心が温かくなって帰れました。
それにパンフレットひとつをとっても違う。前の巡業のパンフレットは
これで1000円、ぜったいぼったくり・・と買った事を後悔したくらい
ちゃちな ものでした。それが 今回の パンフレットの美しいことったら。保存用にもう一冊買おうかと思いました。どうして
なにもかもがこんなに違うのでしょうか??
今回は空席をみてもったいない と心から思いました。平日の
昼間なんで しょうがないかもしれませんが。
今年の秋の巡業には 猿之助さんも参加されるんですね。ぜったい
観に行こうと思ってます。
それから春秋会ですが、 結局 日帰りは この季節、
雪などで 欠航したとき困るというか諦めがつかないので、土曜日から
東京に行くことにしました。土曜日は 歌舞伎座に行くことにしました。
順番がいいでしょう?歌舞伎座みて ああ歌舞伎っていいもんねと思って、
そしてお目当ての春秋会を観て、こころに十分
留めて余韻を残して 帰る・・・・逆じゃだめです。
ところで 明日は 3月の松竹座 ・仮名手本忠臣蔵のチケットの
発売日です。通し狂言が 関西で上演されるのは
珍しいことなんですよね?? 大阪なので 日帰りできるし
後輩にさそわれたのでいい機会だし観劇しようかと思ってます。
一月の松竹座、そして21世紀歌舞伎組の巡業、二月の春秋会と歌舞伎座、三月の松竹座、4月は金毘羅歌舞伎と、四国の田舎に住みながらのめり込んでいるな。。。よく観れるな。。。と自分でもあきれてます。
こうなったのも あの昨年7月の歌舞伎座の舞台と「翔」のせい。。いやおかげですね。
人生、大きく豊かに変わりました。
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