前略
私はギランバレー症候群という病気に以前から関心があり、1996年から米国フィラデルフィアに本部を置く国際ギランバレー症候群財団と関わりをもち、その活動に参加してきました。この財団はギラン・バレー症候群という病気の研究ばかりでなく、ギラン・バレー症候群の患者さんとその家族を支援する組織で、世界各国の医師、看護婦、介護士、ケースワーカー、患者、その家族などがメンバーになって構成されています。我が国ではいろいろな病気で患者さんとその家族が中心になって作られる「友の会」がありますが、ギランバレー症候群についてはこのような組織がまだなく、実際にこの病気になられた方々は病気のことやその治療のことなどがよく分からず、療養生活のなかで困られることが多かったのではないかと思います。
国際ギランバレー症候群財団では以前から患者さんとその家族向けの病気に関する小冊子を作っていましたが、最近私はこの本の翻訳をすることを試み、先月それを完成することが出来ました。この本を翻訳した主旨は、我が国において、現在この病気で療養されている方はもちろんのこと、今後この病気を発症されてその療養で困られる方、また実際にギランバレー症候群患者さんの診療や看護、介護に当たられる方に、少しでもこの病気のことを知ってもらい、その療養にお役に立てればという願いをこめて作成したものです。
この翻訳本は先週米国で行われたギランバレー症候群の小会議でも、また先週末東京で開かれた日本神経学会総会でも大変好評を得ることが出来ました。そこで、この本を上記の方々(患者さんなど)に配布するために、貴殿のつくられましたこのギランバレー症候群のホームページにこの翻訳本のことを紹介していただければ思い、メールをしました。掲載する前に貴殿の住所を教えていただければ、この本を送らせていただきます。またこの翻訳本のことで質問があれば、下記に電話、FAXまたはe-mailをしていただければ、すぐに対応できると思います。もちろん、上記の方々にこの本を配布する場合は、この翻訳本を作成した主旨にもとづき、無償で提供する予定です。
貴殿のご協力をお願いできれば幸いです。
東海大学神経内科 吉井文均
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Fumihito Yoshii, MD
Department of Neurology
Tokai University School of Medicine
Bohseidai, Isehara, Kanagawa 259-1193, Japan
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東海大学神経内科
吉井文均