ORT Music


2009年の企画

『耳を開く』
コンサートシリーズvol.2
東京弦楽宣言
「交響する非調和」



 4月17日(金) 
 5月21日(木) 



 東京・門前仲町
 門仲天井ホール

 


『くりくら音楽会 vol.6』
「うたとピアノと」






10月15日(木)
11月19日(木)
12月10日(木)




 東京・門前仲町
 門仲天井ホール






『 耳を開く』 コンサートシリーズ vol.2
東京弦楽宣言 「交響する非調和」



日にち : 2009年  4月17日(金)
              5月21日(木)

時間 : 開場 19:00 開演 19:30

場所 : 門仲天井ホール
        東京都江東区門前仲町1−20−3 8F
        tel. 03−3641−8275

交通 : 東京メトロ東西線・門前仲町駅(出口3)
      徒歩3分
      都営大江戸線・門前仲町(出口6)
      徒歩2分

料金 : 前売 3000円 当日3500円 
      二回通し券 5000円
      会員・学生 2500円 (学生は学生証提示)
          (全席自由/1ドリンク付き)

出演 : 4月17日(金) 黒田京子トリオ
         翠川敬基(vc)、太田惠資(vn)

      5月21日(木) 黒田京子&喜多直毅
         それぞれのソロとデュオ

主催 : 耳を開くコンサート実行委員会

共催 : 門仲天井ホール20周年謝P祭プロジェクト
      ORT Music

予約・問い合わせ : 門仲天井ホール
              tel. 03−3641−8275
              fax. 03−3820−8646
              e-mail acn94264@par.odn.ne.jp

              ORT Music(黒田) 
              e-mail kkyoko@ortopera.com

チケット取り扱い : 門仲天井ホール
             ORT Music(黒田)

チケットのご購入 : 販売終了



★私宛にメール予約をされる方は、
     お名前
     ご連絡先(住所、電話番号)
     メールアドレス
     希望枚数
を明記の上、上記メールアドレスまでご連絡ください。
追って、料金の振込先などを記したメールを返信いたします。

なお、私は自分が演奏する時は、いつでもチケットを持参していますので、ライヴ会場などで直接お会いすることができる方は、どうぞお気軽に声をおかけくださいませ。


  ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★


今春は『耳を開く』コンサートシリーズの第二回目を、
東京弦楽宣言「交響する非調和」
と題して、4月と5月の二回に渡って、門仲天井ホールで行います。

これは、門仲天井ホールが誕生してから二十周年を迎えためでたい年の一つのイヴェントでもあります。(『くりくら音楽会』は一回お休みします。)

開演時間は昨秋より試みている、ちょっと遅めの午後7時半にしました。また、できるだけ多くのお客様に足を運んでいただきたいと思い、二回通し券の料金を5000円とリーズナブルに設定させていただきました。

内容は、これまた思い切って我儘を言わせてもらって、私は自分のことをやる、ことにしました。

みなさん、ぜひおでかけください!




以下は、フライヤーに記載した文章です。

時代は変わったな、と思うことがある。
近年、ポピュラー音楽や即興音楽の弦楽器をめぐる状況は、10年前には考えられなかったような多様性にあふれ、その表現の幅の広さと深さは、既に新たな領域に踏み出している。

ジャズから出発した私にとって、ピアノトリオと言えば、ピアノ、ベース、ドラムスというオーソドックスな編成であり、デュオと言えば、共演する相手はサックスやトランペットといった管楽器やコントラバスがほとんどだった。
ところが、今はどうだろう?
ピアノトリオはクラシック音楽におけるそれ、すなわちヴァイオリン、チェロ、ピアノであり、デュオの相棒はヴァイオリンなのである。
いったい私に何が起きたのだろう?

2004年1月に産声を上げた黒田京子トリオは、実はそもそも、ブラームス作曲のピアノ三重奏曲第一番を演奏することを目的として集まったのだが、その初めての出会いも含めて、普段のライヴの音楽内容は即興演奏によるものだった。言わずもがなのことではあるが、私たちはクラシック音楽の演奏家ではない。
メンバーである、翠川敬基さんは日本のフリージャズ界の第一人者。しかも、ジャズでは珍しいチェロを奏でる。ヴァイオリン奏者の太田惠資さんはトルコやアラブといった世界の民族音楽を学び、ジャズにも造詣が深い。二人ともクラシック音楽では一般的な弦楽器を奏でながら、先頭に立ってその表現領域を拡張し、掘り下げ、同時に自分の立つ場所を独力で切り拓いて来た人たちだ。

このトリオで、1stCD『 Do you like B ?』(2005年)、2ndCD『ホルトノキ』(2008年)の二枚を世に問うたのだが、去年はもう一人、豊かな才能を持ったヴァイオリン奏者とのデュオ・アルバム『空に吸はれし心』も発表された。

喜多直毅さんはタンゴから出発した鬼才で、2002年秋に太田さんと私と出会い、無理矢理「森の音楽家」を歌わされたことが運のつき。以来、自らの感性と才能で、即興演奏の深みにはまっていった(?)のだが、その内側に抱えているなにものかが創り出す曲や、演奏における独特な歌い方と深い音色は、同世代のヴァイオリン奏者の中でも群を抜いている。

こうした時代や流行に媚びることなく、自分の足元をみつめ、孤高なる活動を続けている弦楽器奏者たちと共に、今、ここで、音楽を創れることの歓びは、なにものにもかえがたい。

今回の『耳を開く』コンサートは、こうした弦楽器をめぐる状況を踏まえて、その新しい豊かな響きをみなさんに聴いていただこうと思います。それは21世紀の初めの10年間を総括するような意思に似ているかもしれません。そして今回は4月と5月の2回に渡ってコンサートを行うことにしました。自分自身の原点に戻るつもりで、5月にはソロもやろうと思っています。また、この時は喜多さんにもソロで演奏していただく予定です。ご用とお急ぎのある方も、ぜひおでかけくださいますよう。






『 くりくら音楽会 vol.6』
「うたとピアノと」



日にち : 2009年  10月15日(木)
              11月19日(木)
              12月10日(木)

時間 : 開場 19:00 開演 19:30

場所 : 門仲天井ホール
        東京都江東区門前仲町1−20−3 8F
        tel. 03−3641−8275

交通 : 東京メトロ東西線・門前仲町駅(出口3)
      徒歩3分
      都営大江戸線・門前仲町(出口6)
      徒歩2分

料金 : 前売 3000円 当日3500円 
      三回通し入場手形 8000円
      会員・学生 2500円 (学生は学生証提示)
      会員・学生の三回通し入場手形 6000円
          (全席自由/1ドリンク付き)

出演 : 10月15日(木) 
         松田美緒(vo)、黒田京子(pf)、斎藤徹(b)

      11月19日(木) 
         アチコ(vo)石橋英子(pf)山本達久(ds)

      12月10日(木)
         蜂谷真紀(vo)田中信正(pf)

主催 : くりくら音楽会実行委員会

共催 : 門仲天井ホール20周年謝P祭プロジェクト
      ORT Music

予約・問い合わせ : 門仲天井ホール
              tel. 03−3641−8275
              fax. 03−3820−8646
              e-mail acn94264@par.odn.ne.jp

              ORT Music(黒田) 
              e-mail kkyoko@ortopera.com

チケット取り扱い : 門仲天井ホール
             ORT Music(黒田)

チケットのご購入 : 販売終了



★私宛にメール予約をされる方は、
     お名前
     ご連絡先(住所、電話番号)
     メールアドレス
     希望枚数
を明記の上、上記メールアドレスまでご連絡ください。追って、料金の振込先などを記したメールを返信いたします。

なお、私は自分が演奏する時は、いつでもチケットを持参していますので、ライヴ会場などで直接お会いすることができる方は、どうぞお気軽に声をおかけくださいませ。


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2006年秋から、毎年春と秋に行ってきた『くりくら音楽会』は、今春はちょっとひと休みしましたが、この秋、コンサートのかたちを少しだけ変えて、再開します。

これまでの『くりくら音楽会』は「ピアノ大作戦」と題して行ってきましたが、今回は音楽会の真ん中に“もんてんのピアノ”があるという軸は変えないものの、「うたとピアノと」と題して、各回とも歌手の方をフィーチャーして、しかも一夜のすべてをおまかせすることにしました。それぞれの世界をゆっくりたっぷりお楽しみいただければと思います。

また、今回もこの春の時と同様、門仲天井ホールが誕生してから二十周年を迎えためでたい年の一つのイヴェントのひとつとして行います。

開演時間は昨秋より試みている、ちょっと遅めの午後7時半です。また、できるだけ多くのお客様に足を運んでいただきたいと思い、今回も三回通し入場手形を設けました。大人券は8000円と、チケットを毎回事前購入されるより1000円(一割強)お安くなっています。




以下は、フライヤーに記載した文章です。

あなたは「うた」を歌ったことがありますか?

演奏する仕事を始めてまもなく、私は初めて人前でうたを歌うことになった。それは当時自分のユニットで採り上げていたブレヒト・ソングのひとつ、アイスラー作曲の「おふくろのうた」で、当時共演していたメンバーたちが、へたくそでもいいから私に歌えと言う。困った。特に歌の訓練をしていたわけでもないし、なにより恥ずかしくて仕方がなかった。ピアノという楽器が自分の前にあって歌うことを許されたから、まだ何かに守られているような錯覚を持つことはできたが、それはそれは怖ろしかった。音楽はいつでもそうであるにもかかわらず、私はそれまで以上に真っ裸になった気分で、身体も声もガタガタふるえていた。この時、こりゃ、マイクの前にこの身ひとつで立って歌う歌手という職業はたいへんなものだ、と悟った。こんな風に、私にとって「うた」は昔から大切なテーマのひとつだった。

ひとつの音、ひとつの声に、人は知らないうちに自分の記憶や心象風景をよびさまされることがあるだろう。さらにそこに言葉が重なれば、私たちのかたちにならない深い思いのようなものは、少しだけ具体的になり、もっと色彩りや肌触りを含んでくる。

「歌は瞬時の枝に宿る果実であり、同時に永遠に咲く残像なのだから」(『表現する仕事がしたい!』岩波ジュニア新書)と書き記したのは、この『くりくら音楽会』にも以前出演していただいたことがあるおおたか静流さんだが、今年の秋は、自分の声や言葉、つまり「うた」、すなわち自分自身に真摯に向き合い、自ら作詞作曲もする若い女性歌手の方たちに、この門仲天井ホールで、窓から見える夜空の星と風に、そして来てくださったみなさんに呼びかけてもらおうと思う。他者とのコミュニケイションがうまくとれない人が増えている時代にあって、彼女たちの声と言葉は、この場に足を運ぶことの意味をあらためて教えてくれるに違いない。

松田美緒さんは歌謡ファドから出発し、ポルトガル語圏からスペイン語圏、東欧、アフリカ、日本の叙情歌などを歌う。そこには人や時間や土地をつなぐ魂が宿っている。そんな彼女はいつも旅をしていて、ふんふんと即興で言葉を紡ぎながら歌っている。ピアニストには黒田、さらに長年ブラジル音楽や中南米の音楽を聴き続けている、強力なコントラバス奏者・斎藤徹さんの力を借りて、ちょっと新たな試みもしてみる予定。

石橋英子さんは自身で歌うこともあるピアニスト。他にもフルートやヴィブラフォン、ドラムスも演奏する鬼才。05年に結成したデュオの相棒である歌手・アチコさんとのアルバムは、時のはざまやあわい、あるいは亀裂を歌うような独特な歌詞とメロディーにあふれている。そして、やはりデュオで演奏することも多い、ここ数年は多くのミュージシャンと共演を重ねている、若きドラマー・山本達久さんにも加わっていただく。石橋さんの音楽世界を堪能する一夜になるだろう。

蜂谷真紀さんはピアノの弾き語りでうた歌うことから完全即興演奏まで、声の世界を幅広く駆け巡る歌手であり、ヴォイスパフォーマー。今回は今年になってから名前を付けた(HANA ●TORI)という、ピアニスト・田中信正さんとのデュオで、自作曲を中心に自由にやってみたいとのこと。どんな花鳥図を見せてくれるか、とても楽しみだ。

ということで、これまでの『くりくら』は「ピアノ大作戦」と題して行ってきましたが、今回は音楽会の真ん中に“もんてんのピアノ”があるという軸は変えないものの、「うたとピアノと」と題して、各回とも歌手の方をフィーチャーして、しかも一夜のすべてをおまかせすることにしました。どうぞそれぞれの世界をゆっくりたっぷりお楽しみくださいませ。





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