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第8回 夏の着物
夏物の話をしましょう。覚えきれないくらいたくさんの布があります。素材で言うと、絹・綿・麻。織り方で言うと、紗・絽・縮(ちぢみ)・紅梅織りなどなど。 とにかく、見て涼しげなことが肝心。暑い顔して着るくらいなら、着ないほうがマシしなっとした絽は、ちょっと身体にまといつくけど、張りのある麻や縮はくっつかず風が通って、かえって涼しいのです。冷房が直接当たらないのもいいし。 帯も色々あって、絽綴れ・紗・羅・くし織り。絽や麻の染め帯も素敵。沖縄のミンサー織りなら、浴衣にもいいかも。着物の素材と格によって選びます。 そして最後に、下に着る長襦袢も、絹物の時は絽。麻の時麻。小物も絽で涼しげに。 私は一昨年、夏結城を買いました。以前一目惚れしながら、着る場所が無いからと諦めた訪問着と似た、薄い緑です。かげろうの羽根のようだと、一人で悦に入ってて。これを着るときは気持ちもしゃんとします。 |
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