尾瀬(1泊2日):鳩待峠→尾瀬ヶ原→尾瀬沼→尾瀬沼山峠→大清水
尾瀬旅行に1泊2日(平成20年7月28日・29日)で初めて行ってきました。 尾瀬についてはテレビや雑誌などで
よく紹介されるので 行かなくても知っているつもりでしたが やはり"seeing is believing"でした。

初めて行くので 尾瀬全般を知る為に 鳩待峠→尾瀬ヶ原→見晴十字路(泊)→尾瀬沼→大江湿原→
尾瀬沼山峠→大清水 の如く東西南北を横断し縦断する敢えて欲張ったルートにしました。 

初日の早朝に自宅(浦安市)を出て 東京駅6:32発の上越新幹線に乗り7:50に上毛高原駅に到着しました。
そこから関越交通バスに乗り戸倉で乗り換え鳩待峠に行く予定でしたが タクシーの運転手から4人の相乗り
なら一人\4500円で鳩待峠に直行するという勧誘があり お願いすることにしました。

バスで予定していた到着時間より90分も早く鳩待峠に到着し 初日の予定に余裕が出来たので タクシーに
相乗りしたのは大正解でした。 鳩待峠から山の鼻を経由して尾瀬ヶ原(写真上)に入り 牛首分岐という
三叉路に出たので 北にルートを取り ヨッピ橋→東電小屋→見晴十字路の如く歩き 山小屋(原の小屋)に
リュックを置いた後で 見晴十字路→竜宮→ヨッピ橋→牛首分岐→見晴十字路(宿泊地)の如く歩き 1日で
尾瀬ヶ原にある木道を残す所なく全て通りました。

初日に歩いた時間は約7時間 万歩計の歩数は丁度40000歩で 1日に歩いた私の歩数としてはダントツの
新記録でした(従来の記録は1日28000歩)。

尾瀬ヶ原は標高1415mにあって夏の期間は1カ月のみですが 写真の如く 今は日光キスゲが真っ盛り
でした。

鳩待峠から山の鼻に下る坂道で 荷物を運ぶ強力(別名はボッカ・歩荷)に追いつきました。 荷物の重量を
聞いたところ 70kg弱だそうで大変な仕事と思いました。 現在 恒常的に強力を専門の職業とする人
(アルバイトを除く)を見ることができるのは 尾瀬ヶ原地区と白馬岳の夏山期だけだそうです。

東電小屋でコーフィーを飲んだところ 「尾瀬と東京電力」という無料配布のCD-ROMが置かれていたので 
帰宅してから見ました。 東京電力は群馬・新潟・福島の3県にまたがる尾瀬地域の7割を保有し 尾瀬の
自然保護や木道のメンテナンスに尽力しているそうです。 私の父(故人)は東京電力に勤務していたので
東電小屋で生前の父について想いました。

尾瀬と言えば「木道」が有名ですが 尾瀬地域にある木道の全長は60kmもあるそうです。 強力さんが木道を
運ぶのは大変ではと要らぬ心配をしたところ ヘリコプターで運ぶのだそうです。

尾瀬旅行の2日目は 見晴十字路→尾瀬沼→大江湿原→尾瀬沼山峠→大清水 の如く尾瀬沼を中心に廻り
大清水からバスで東京(新宿)に戻りました。

前夜は「原の小屋」(見晴十字路)に泊まりました。 尾瀬ガ原の山小屋は個室利用できないと聞いていま
したが 幸いに空き部屋があり個室として利用できました。 尾瀬ヶ原は標高1415mにあり 朝7時の気温は
「原の小屋」で17℃という涼しさでした。

見晴十字路から尾瀬沼の沼尻平まで ガイドブックでは2時間20分の歩行時間になっていましたが 私の足で
1時間半でした。 標高1670mにある白砂峠までの上り急坂は結構シンドイものでしたが うっそうと生い茂る
ブナの森を歩くのは快感でした。

沼尻平から尾瀬沼(標高1665m)を右回りに尾瀬沼ビジターセンターに向う途中で 時間の余裕があったので
大江湿原分岐と尾瀬沼山峠(バス停のある場所で会津口から入るルート)の間を往復しましたが 大江湿原
は一見に値すると思いました。 

大江湿原分岐から尾瀬沼東岸と三平下を経由して大清水(バス停のある場所)まで歩きましたが 三平下
から三平峠(標高1757m)を越え大清水に下る2時間10分の歩行距離をとても長く感じました。 この日も
約7時間歩き 万歩計の歩数は40000歩を越えていました。 

尾瀬の見所は 山でとり囲まれた尾瀬ヶ原と尾瀬沼にあります。 尾瀬ヶ原は 海抜1415mにあり 東西6km
南北4kmの高層湿原です。 尾瀬沼は 海抜1665mにある長径2.2km 短径1.2km 最大水深9.5mの湖です。

尾瀬に行くなら 尾瀬ヶ原と尾瀬沼の両方を訪れたいものですが 日帰り旅行のほとんどは尾瀬ヶ原だけと
なっています。 日帰り旅行で「尾瀬ヶ原」と「尾瀬沼」の両方を訪れるのは無理であり どちらかを選択する
なら「尾瀬沼」より見所の多い「尾瀬ヶ原」を選ぶことになるからだと思います。

尾瀬に入るには 入口までバスで行ける4ルートがあり 南側から入るのが「鳩待峠ルート」と「大清水ルート」
北側から入るのが「尾瀬沼山峠」と「小沢平峠」です。

どのルートを選ぶかは 見たい場所や日程(日帰りか1泊かなど)により異なりますが コースにより尾瀬に
至るまでの距離や標高差がかなり異なるので 自分の体力にあったルートを選び 無理のない計画を立てる
必要があります。

私は 今回 尾瀬に入る3ルートの入口となっている「鳩待峠」「尾瀬沼山峠」「大清水」を通ってみた結果  
歩いて尾瀬ヶ原に入るのに最も楽なのは「鳩待峠ルート」であると実感できました。 歩いて尾瀬沼に入る
なら 最も楽なのは「尾瀬沼山峠ルート」です。

またいつか尾瀬を訪ねる際には 至仏山(2228m)か燧ケ岳(2356m)の何れかを登りたく思います。 

尚 このページは 私のブログ「白象の気まぐれコラム」に載せた記事と写真を再編集したものです。 
ブログの更新に忙しかったので 久しぶりにホームページを更新しました。 

尾瀬ヶ原に入るルートの入口
「鳩待峠」。
尾瀬ヶ原に入るのに最も簡単な
入口として人気が高い。

鳩待峠から70kg弱の荷物を運ぶ
強力(別名はボッカ・歩荷)
山の鼻にある道標。
至仏山と尾瀬ヶ原の分岐点。
山の鼻ビジターセンター
尾瀬ヶ原の木道。
尾瀬ヶ原の「池塘(ちとう)」。
湿原内に見られる小さな池。
三叉路・牛首分岐の標識。
北に向うと東電小屋へ。
尾瀬ヶ原の「日光キスゲ」
木道の先に見晴十字路の
山小屋群が見える。
尾瀬ヶ原のハイカー。
見晴十字路にある山小屋
(原の小屋)にリュックを置いた
後で再び尾瀬ヶ原を歩く。
泊まった山小屋「原の小屋」。
見晴十字路。


見晴十字路から尾瀬沼に向う
途中にある「白砂田代の湿原」
尾瀬沼
尾瀬沼
大江湿原。
遠くに尾瀬沼が見える。

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