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アフガニスタン活動で知り合いになった日本大使駒野欽一郎氏が、エチオピアの大使になったことを新聞で知り、エチオピアに行くことを決めた。トーゴにあるアフリカエスペラントセンターAEC( Afrika Esperanto Centro)にメールを送り、エチオピアのエスペランティストを紹介してもらうつもりであったが、返事はエチオピアにはエスペランティストは誰もいないとのこと。アフリカには24カ国にエスペランティストがいるが、エチオピアにはいないことを知った。

また、世界の最貧国といわれるエチオピアは、貧しい子どもたちが苦しい生活を強いられている。せっかく行くのだから、エスペラント活動だけでなく、孤児院も訪問して、マジックでの慰問活動もしようと考えた。

1215日成田発、16日朝10時にアジスアベバに着く。翌日、エチオピアで1番大きいアベベチゴベナ孤児院を訪問する。孤児院の校庭に200人くらいの孤児達が集合した。皆期待で一杯の笑みを浮かべている。マジックを一生懸命見る子ども達、娯楽のない孤児院でめったに見られない手品は、なにを見せても大受けだ。

最後にヘビが突然巨大になるマジックは、前にいる子ども達が悲鳴をあげてのけぞり大騒ぎ、また大歓声につつまれる。見る子ども達も、見せる方も心から楽しんだ時間だった。

 

アベベチゴベナ院長にお会いしたが、彼女は貧しい生活のなかで、孤児を救ってきたが、長い時間をかけてこの孤児院を築きあげて来た。今は世界中のNGOや企業などが支援をしている。彼女はエチオピアのマザーテレサと言われている。日本からの訪問にとても喜んでくれた。


翌日はゴダナウ孤児院を訪ねる。ここは、レイプされて子供が産まれてしまい路頭に迷った孤児達が収容されている孤児院で、およそ150人が生活している。

トタン屋根の薄暗い教室に、赤ちゃんを抱いた孤児達がおよそ40組集まった。赤ちゃんの泣き声がするなか、マジックを開始したが、初めは突然の訪問で戸惑っていた孤児達も、マジックを見て笑顔となる。赤ちゃんをあやしながら、小さな声で歓声をあげる。楽しんでいる様子がよくわかる。

マジックを楽しんだ後に、木笛アルバソーノで音楽を楽しんでもらった。暗い教室に澄んだ音色が響き、孤児達は赤ちゃんを抱いて静かに聞き入る。


En la 22-a de decembo mi havis esperantan kunsidon amikan en la urbo Addis Ababa.
Dek sep gestudentoj ( du studentinoj ) kolektigxis en la oficejo.

En la komenco mi prezentis mian magion por plezurigi kaj lumigi etoson.
Ili ege gxojis mian magion.

Poste mi prezentis esperanton.
Unue mi demandis al ili, cxu vi sciis aux auxdis nomon de Esperanto ?
Neniu sciis kaj auxdis.

En la unua fojo ili eksciis artefaritan lingvon.
Mi komencis klarigi pri esperanto.
Pri Zamenhof, UEA, UK, pli ol cent landoj kaj pli ol miliono da esperantistoj, neuxtrala, facila, logika, regula, ktp…..

Ili entuziasme auxsklutis mian klarigon.
Post mia klarigo ili tre interesigxis pri esperanto kaj volas lerni esperanton.
Tiam mi havis unu esperantan tekston anglan.
Do mi kopiis kaj disdonis gxin por cxiuj gestudentoj dek sep.

Ili bezonas aliajn materialojn kaj angla-esperantan vortaron por lerni.
Kaj ankaux ili volas havi la instruiston de esperanto.
Unu studento diris al mi ke li volas fondi esperant-organizon.


S-ro GREGLO Koffi, bonvolu subteni ilian lernadon.
Kaj mi petas vin ACE (afrika centro esperantista) gvidi ilin.

Se vi povas sendi esperant-isntruiston, ili ege gxojos kaj lernos esperanton fervole.
Cetere la gestudentoj tre bone scias kaj parolas anglan lingvon cxar en la universitato ili studas nur per angla lingvo cxiu tage. 

Cxefaj memborj estas jene
DEMELASH FESEHAGIORGIS    e-mail  keanfish1@yahoo.com
EPHREM TADESSE            e-mail  binilaw@yahoo.com
BIRHANU SISAY             e-mail  bzy215@yahoo.com
ASRESS ADIMI              e-mail  asressforever@yahoo.co.uk
ESBALEW FEREDE            e-mail  esu327@yahoo.com

La listo de komencontoj ( inkluzive suprajn membrojn )
 1. Ephrem Tadesse
 2. Dagmawi Teshome
 3. Chaan Koang Tutlam
 4. Birhanu Sisay
 5. Esbalew Ferede
 6. Asress Adimi
 7. Dina Endalkachew
 8. Gedewon Tessema
 9. Melake Tsegay
10. Markos Belayhun
11. Kalkidan Negussie (virino)
12. Yityal Berhan
13. Aschelew Tesfaye
14. Tewodros Digssie
15. Demelash Fesehagiorgis (virino)
16. Robel Tafere
17. Senede Tadesse

アジスアベバ大学はエチオピアを代表する大学である。その主に法科の学生17名がアジスアベバの中心部にある事務所に集まった。

エチオピアは、独自の言語アムハラ語やティグリアニ語などを持っているが、大学では共通言語として英語を使用している。

彼らにとって世界の共通言語は英語と思っており、だれもエスペラントは知らなかった。まさかエスペラントという世界共通言語が存在するとは思ってもいなかったようである。この集まりは「マジックとエスペラントを楽しむ会」と名づけていたので、マジックを目当てに参加した学生もいたに違いない。

自己紹介のあと、木笛アルバソーノで日本の歌を聞いてもらう。雰囲気が静まった後マジックショーを開始。今回は子供向けのメニューだったが、学生達はまさに子供のように大喜び、最後のヘビのマジックもまったく子供と同じ反応で大騒ぎ。

楽しいマジックが終わった後、エスペラントの紹介にはいる。もちろん誰もザメンホフのことなど知りもしない。初めて知った人工語の存在が、彼らに知的興味をもたらしたようだ。熱心に説明を聞く。

手元に配った資料にメモしている。規則的な文法、CDで会話の実際を聞かせたり、エスペラントを使った国際親善活動を写真で紹介したり、エスペラントを知ると面白い体験が出来ることなど、楽しい言葉として説明する。エスペラント話者は世界で100万人と少数でありながら、世界100ケ国以上にエスペランティストが存在し、アフリカには24カ国にエスペランティストがいる、英語にはないエスペラントの世界ネットワークが広がっている事を大いに強調する。

その後、学生達はいろいろエスペラントの質問をしてくる。彼らは説明を聞き、エスペラントのおかれている状況を把握したうえで、参加者全員がエスペラントを学びたいという。そこで、持参の英語版エスペラント教科書をコピーして全員に配布することにした。英語を自由に使える彼らが、今更エスペラントは学ぶまいと思っていたが、彼らの意欲には驚いた。

トーゴにあるアフリカエスペラントセンター( Afrika Esperanto CentroKoffi氏にメールを送り,今回のエスペラント集会の報告と参加者名簿、そしてエチオピアへの支援をお願いした。

後日、エフレム君とアスレス君からは、次のようなエスペラント混じりのメールを受け取った。

Saluton estimata sinjoro,
  Danko n pro skribas mia E-mail.
  I was really impressed with that days lesson and the magic show.I hope
you remeber when i was scared with the snake show.
  Yuko has given us the copy of the Esperanto book, and we are studying
it.When we manage to know it well we will write fuly in lingvo esperanto.
  Also , please talk to the African Representative of Esperanto, so as to
enbable us to learn much.
  Please keep in touch with us.
  Gis baldau!
  Gis reskribo!
  Via Barato amiko
  Ephrem


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