ピカピカ遊園地の旅?!

第4話:遊園地の中は・・・。

 かくして、サトチ達はやっとのことで遊園地にたどり着いた。

サトチ「すっげ〜・・・・何から何までピカチュウ・・・・・・・。」

 本当に全部と言っていいほど『ピカチュウ』なのだ。
 道にはピチューやライチュウの絵よりも圧倒的にピカチュウの絵の方が多い。
 SHOPも風船などもほとんどがピカチュウ。
 ジェットコースターやコーヒーカップに、迷路やメリーゴーランドもピカチュウ、
 観覧車の乗り物の3分の2がピカチュウの顔で、
 とどめにこの遊園地、ピカチュウの顔の形をしている。

サトチ「この遊園地、破産しないだろうな・・・・・?」

ピカ「ビカヂュウ〜!!」(な、なんてことを言うでちゅう〜!!)

サトコ「サトチにーちゃん、ここってピカチュウ達を何匹出していいのかなあ?」

 見ると、周りの人たちは全員ポケモンを出している。
 ・・・・ピチュー、ピカチュウ、ライチュウ。

サトチ「その辺の人に聞いてみるか・・・・すみませ〜ん!」

 近くにいた、麦藁帽子を被った、ピカチュウ2匹連れの子に聞いてみることにした。

麦藁の子「はい?」

サトチ「この遊園地、何匹までピカチュウを出していいか分かるかな?」

麦藁の子「う〜ん・・・・ボクも初めて来たのでよく分かりませんが、
      さっきピカチュウを6匹連れた人を見かけましたから、
      何匹でもいいと思いますよ。」

サトチ「そうか!ありがとう!」

 麦藁帽子を被った子はニッコリと笑うと、
 側にいた2匹のピカチュウを連れて遊園地を出て行った。

サトチ「サトコ!『せーのっ!』で全員出すぞ!」

サトコ「分かった!」

サトチ「せーのっ!」    (ボボボボボボン!)

 とたんに周りの人の視線がサトチ達の方に移る。
 そんな中、サトコがあることに気づいた。

サトコ「ねえ、ヒカリちゃん達は?」

サトチ「そういえば・・・・どこへ行ったんだろう?」

 サトチ達は遊園地の中を探し回った。だが、全然見つからない。

サトチ「あ〜・・・・・・疲れた・・・・・・」

サトコ「どこに行っちゃったんだろう?」

ピカ「ピカピカ!」 ピカツー「!!」 スパーク「ライッチュ〜!」
なのはな「ピィカ!」 ピカピ「ピカッチュ!」 ライラック「ライ〜!」
チビピカ「ピチュ〜!」 チビちゅう「!」 たんぽぽ「ピチュ!」

サトチ「何だ?!どうしたみんな?!!」

サトコ「サトチにーちゃん、あれ!」

 サトコが指をさしているほうを見ると、ヒカルとヒカリが人だかりの中心にいた。
 2人と9匹は大勢の人を掻き分けて1番前に出た。

ヒカル「それでは、グミとチョコにアクロバットをやってもらいます!」

グミ(ピカチュウ)「ピッカァ!」

チョコ(ピカチュウ)「チュウゥ〜!」

ヒカリ「それでは、ワン・ツー・スリー!」

 ヒカリの掛け声と共に、2匹のピカチュウはすぐにアクロバットを始めた。
 グミがチョコを上に投げたかと思うと、チョコが空中1回転をして、グミの頭に乗る。
 そんな感じで10分間アクロバットをしていた。
 アクロバットが終わったときは大きな拍手がわきあがった。

サトチ「心配したじゃないか。何処に行ってたんだよ?」

ヒカル「ごめんごめん。人がたくさんいるところでは、
    いつもこの2匹のアクロバットショーをやっているから、つい・・・。」

サトコ「このピカチュウ、どっちがヒカリちゃんのピカチュウ?」

ヒカリ「こっちのオレンジ色のピカチュウが私のピカチュウ、チョコっていうんです
よ。」

ピカ「ピカチュウ!」(グミちゃん、チョコちゃん、はじめましてでちゅう!ピカで
ちゅう。)

グミ「ピッカ!」(こちらこそはじめまして!)

チョコ「チュウ!」(よろしくね!)

ピカ「ピカピカ、ピカチュウ?」(グミちゃんは体の色、黄色を薄くした感じでちゅうけど、
   チョコちゃんは濃いオレンジ色でちゅうね。何ででちゅう?)

チョコ「チュウ!」(それは色違いだからよ!)

ピカ「ピカピ・・・・・チュウウ〜?!」(そうでちゅうか・・・・・って色違いい?!!)

 

第5話へ続く


ポケモンの本棚にもどる

わくわくポケモンランド!もくじにもどる  わくわくポケモンランド!もくじ(かな)にもどる

さいしょのページ(かんじいり)にもどる  さいしょのページにもどる