吹奏楽を指導するに当たってテンポは重要な課題です。
指揮者の考えによってテンポはさばざまに変化します。、奏者の考えによってもテンポは変わりますが、 ここでは、吹奏楽の合理的なテンポの練習の仕方についてお話します。 |
レッスンその1
メトロノームを使おう |
〜練習方法〜 1 メトロノームを指揮台の横にセットします。 *できるだけ、高い場所にセットしましょう。(遠くからでも見えるように。) *曲の練習は、最大で倍速(例:4分音符=80の曲だったら、8分音符=80)から 2 メトロノームを見て合奏しましょう。 *練習の際には、指揮者(メトロノーム)を見て合奏する習慣をつけましょう。 よく、キーボードをアンプにつないで「カッカッカッ」と大音量で練習している風景を見ますが、 また、この「見る」練習は、奏者の暗譜の練習にも役に立ちます。是非試してみてください。 |
*ワンポイントアドヴァイス
*メトロノームは大きいジャンボメトロノームをお薦めします。 これは、遠くから見えるようにする配慮なのですが、メトロノームの振り子のおもりの部分に |
レッスンその2
練習のテンポを設定しよう |
〜練習方法〜
1 練習のテンポにあわせて、合奏します。 *練習のテンポは、曲の難易度によって指導者が決めます。 *習熟度に応じて、徐々にメトロノームのテンポを上げていきましょう。 2 テンポ設定表を作ろう。 *目安の表を作って、コンサートやコンクールの2〜3週間前くらいには、 3 曲の分析をし、音楽を感じよう。 *ゆっくりなテンポの中で、音楽(フレーズ)やハーモニーの分析を行いましょう。 |
*ワンポイントアドヴァイス
*メトロノームは一人1台をお薦めします。 これは、練習の際に個々の目標を立てて練習するのが目的です。パートで1台では また、メトロノームはできるだけ、針式の物をお薦めします。個人練習は電子音の |
レッスンその3
インテンポで合奏しよう |
1 インテンポ練習でもメトロノームでがっちりテンポを固めよう。
*インテンポになると、とたんにメトロノームを外して、指揮を振りたくなるのが指導者の性(さが)? しかし、意外に演奏者は吹けていなかったり、テンポにのれていなかったりするものです。 2 メトロノームと指揮を併用しよう。 バンドのサウンドやテンポがしっかり固まってきたら、「指揮とメトロノームを併用」して練習し、 |
*ワンポイントアドヴァイス
*自分の指揮を過信しないようにしましょう。 「どんなに有能な指揮者でも、いつも同じテンポで演奏する事は不可能です。」 アマチュアのバンドの指揮する際に、指揮者が練習と違うテンポで本番を振り、演奏が崩壊 そして「練習どおりの力を、コンクールの7〜12分間で発揮できるようにする。」 指揮者の力とバンドの力が高い次元で均衡する事こそが、感動の演奏への第一歩なのです。 |
(C)2017 Masanori Fukuda
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