この章では、福田昌範が考える「音楽の多様性」の一部分について述べてみたいと思います。 |
この章では「音楽の多様性」の一部を述べてみたいと思います。、 次の吹奏楽講座第26章の「宙(そら)の下で」の演奏上のヒントにもつながりますので、 併せてご覧ください。 |
音楽は基礎からから始まる。 |
みなさんは、新しい楽譜をもらったときに、まず何を考えますか? 恐らく、楽譜に描かれていることを正確に表現しようとすると思います。 これは、大変大切なことです!! この「楽譜を正確に表現する」という「基礎基本」は音楽を表現する第一歩です。 |
音楽の落とし穴 |
しかし、上記の「楽譜を正確に再現する。」という事だけで音楽は成立するのでしょうか? 答えは、YES
or NOではなく、「成立するかもしれないし、成立しないかもしれない。」が ここに「音楽の秘密」であり「音楽の原点」が隠されているのです。 |
音楽は自由な発想から生まれる |
もしもコンピューターなどに音符を打ち込んでフレーズを作成し、 フレーズの冒頭に「f(フォルテ)」とうちこめば、フレーズの最初から最後まで すべての音符を「f」でプレイバックすることができます。 しかし、その作成したフレーズは本当にそのように表現するのが適切なのか? そうでないのか?ここが、コンピューターと人間の分かれ目になります。 あるフレーズの冒頭に「f」と記載されていたら、そのフレーズすべてを「f」で表現したほうがよいのか? 音の扱いにしてもそうです。アクセントやスタッカート、テヌートなどが書かれていなくとも また、音符に書かれている記号についてもそうです。例えば、スタッカート(短く)についても、 一例を述べてみましたが、これらの答えは、すべて「演奏者の心の中」にあります。 |
(C)2017 Masanori Fukuda
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