福田昌範の吹奏楽講座

第17章 手っ取り早い、音質の向上の裏技!?

 


 その1

憧れの音はどんな音?
 
 皆さんの周りに、良い音で演奏している先輩や同級生(もちろん、後輩でも可!)はいませんか?
まずは、その音をよ〜く聞いて、自分も「あんな風な音で吹けたらいいな〜。」って憧れてみてください。

 しかし、憧れているだけならただの追っかけ!?
その憧れの音になるように、自分でも
その音の「まね」をしてみましょう。

 また、「まねをする」際に、

「どこのメーカーの楽器を使っているのかな?」
「どんなマウスピースを使っているのかな?」
「毎日どんな練習しているのかな?」
「どんな吹き方(奏法、アンブシュア、姿勢なども含めて)で演奏しているのかな?」

などなど、いろいろ興味を持って観察?してみましょう。

 

 


 その2

 

上級ものまねのススメ 

 

 先輩や同級生(もちろん、後輩でも可!)のものまねでは物足らない方にお勧めなのが、
ずばり「上級ものまね」。
 「上級ものまね」とは、そう、プロの演奏家の音や曲想をそのままパクってしまう、ものまねなのです。
☆レシピ

材料: 楽器、ソロCD、CDに収録されている曲の楽譜、録音機材など。

☆調理(ものまね)方法

1.まず、自分の憧れているプロの演奏家のソロCDと、
(どんなに簡単でも良いので)その中に収録されている曲の楽譜を準備します。

2.次に、その楽譜を自分なりに必死に練習します。
その際に自分の演奏(練習)を録音します。

3.次にプロの演奏と自分の演奏を聴き比べ、何がどのように違うのかを
研究し、「ものまねにチャレンジ」します。

 この、「2」と「3」を毎日繰り返します。すると、次第に自然と自分の
演奏レヴェルが上がってきて、「ものまね」の粋を極めることが出来ます。

 人間誰でも「模倣する」事で成長し、やがて模倣から個性が芽生えてきます。
この「ものまね」も大変重要な学習の1つであるとともに、演奏能力の向上への近道と言えるでしょう。

(注意)例えば、良いアンサンブルや合奏を聴いて、バンド全体でものまねしようとしても、
    個々の技術(ソロ)の向上なくしては決してうまくいきませんのでご注意ください。

 

 

(C)2017 Masanori Fukuda

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